カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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日本の観客レベルの低さを露呈した功績は大
まずこの映画はもともとENBUゼミナールという映画専門学校の企画であり、あくまで学校の宣伝の一環でやってるものだということを忘れてはならない。
なのでシナリオもあくまで学校の課題レベルの出来。
にもかかわらずこの映画を、「傑作」だとか「伏線回収が素晴らしい」とか言ってるのは単に日本人の観客レベルがいかに低いかを証明しているだけ。
この作品ネタバレするようなそもそも「ネタ」がない笑
何を書いてもネタバレすると言ってる人は、この映画が単純すぎて
ネタ自体ないことを自白してるようなものだ。
この映画の概要はこれだけだ。
「テレビの生番組作りにかかわる製作者がそれぞれの悲喜こもごもの事情を含みながら様々なハプニングを乗り越え、最後は見事成功させる」
ネタも伏線もまったく必要がない話だ。笑
こういうストーリーは通常、その人間模様をどれだけ深く描けるかがカギになるが、この映画は全くない笑
しかも「コメディ」=「喜劇」なのに、ただ前半部分の種明かしを後からみて笑ってるだけのおちゃらけに過ぎない。
これがコメディならチャップリンを喜劇俳優と呼ぶのはやめるべきだ。
この作品は結局後半部分が本編であり、前半の劇中映画部分はただの低レベルな制作側の「お遊び」にすぎない。あろうがなかろうがまったく作品の本質と無関係であり、これ自体が観客をバカにしてるだけ。
まさに「学校企画」だからかろうじて許されるだけの手抜き笑
これに料金を払って笑ったとか言ってるならタダでyoutube見てる方がよほど笑える動画があるだろう。
日本の観客のレベルがいかに低いかをさらけ出してくれたことだけがこの映画の功績だと言わざるをえないほどレベルが低かった。
低予算だから、学校企画だから、笑えたんだからいいじゃんとか、
そんなところに逃げるなら、映画愛など微塵もないだろう。
シネコンでかけてマスコミ使って話題をつくれば確かに上映館数は増えるだろうが、結局見た人がただ「笑っただけ」の映画なんか「喜劇」とは呼ばない。
こんなものを傑作だとかわめいてる人はおのれのレベルの低さを自問自答したほうがいいだろう。
日本映画を殺しているのはまさに、観客自身なのだ
成る程、面白い。
ここまで話題になる前に、映画ニュースサイトの記事などで大まかな内容は分かっていましたが、秀逸な脚本や構成で、十分楽しめました。
前半のチープな違和感から、後半の笑いをまじえてテンポよく伏線を回収してゆく爽快感、ラストは拍手したくなるような達成感で、良質なコメディ作品だと思います。
エンドロールまで含めて、成る程と感心させられました。
しかし、やはり予備知識無しで観た方が、より面白いだろうと思います。
個人的には、途中、妙に胃に不快感があり、朝食少な目だったから空腹過ぎて気持ち悪いのかも、とか考えながら観ていました。
が、後々考えると、手ブレ画面に酔っていたのかと。
やはり、酔いやすい方は注意した方が良いかも知れません。
絶対に映画館で観るべき映画
口コミでバズるには訳があるだろうと期待値が上がりきっての観賞。
開始30分、これがそんな面白いのか…
日本人のアホさ加減もついにここまで来たかと失望。
エンドロール。
種明かしが始まりまあそうだろうなあと退屈に耐えながら観ていく。
劇場でなかったらここまででギブアップしていただろうな。
ラスト30分。
あんなに退屈だった30分、違和感と雑さに苦しんだ30分が全て伏線だった。その伏線が絶妙のテンポで笑いに昇華されていくカタルシス。
映画終了後にあんな幸せな空気が流れたのは初めてかもしれない。
低予算映画、無名俳優陣と監督、ゾンビ映画というB級感、近年の日本の映画とドラマのダメ俳優、演出に慣れきって批判的になっていたからこそ私の心に生まれた隙。
それこそが映画の仕掛け。
観賞前MAXまで上がりきっていたハードルをスルッとすり抜けた。
ハードルが上がっていればいるほど、
批判的であればあるほど、
きっとこの映画は面白い。
バズはまだまだ止まらなそうだ。
笑って、笑って、笑っての後半
最初の30分のホラードラマは、ノーカットなのが凄かったけど、こんな話題になるほど面白いか…?という出来で、ちょっとガッカリしたんです。途中から映像がブレて気持ち悪くなるし、間延びした場面や大根演技、変なカメラ目線があって、なんか謎だし。それが後半で、どんな理由でこのドラマが作成されたか、現場はどうだったのかという劇中劇が始まってから突然面白くなりました。ノーカットだから途中でカメラを止める事は出来ない。てもトラブルは湧き出るように起こる。そこをみんなのアイデアと頑張りで乗り越えて行くのが爽快で、またドラマで変だった箇所の理由が現れる解決パートでもあって、ちょう面白かったです。笑って、笑って、笑っての後半。楽しかったです。
半年後TSUTAYA&GEOで大旋風巻き起こす作品だと思います‼
⤴ヨロシクです~♪ウケる‼
⤴『ポンッ』マジでウケる‼
⤴トラブル多過ぎてホントにウケる‼
⤴こだわりが細部まで行き届いていて楽しめました
⤴前半感じた違和感の数々を後半のタネ明かしの際でのスッキリ感は半端じゃないです‼
⤴ラストのちょっとした一体感がまた良かった
⤴おそらくこの監督は次回作から沢山予算がゲット出来るのでしょうが、今度はどんな作品を作ってくれるか今から楽しみです
二重三重の映画的技巧
ENBUゼミナール《シネマプロジェクト》第7弾。
通常スクリーンで鑑賞。
近所の映画館が連日満席なため、少し遠出してようやくの鑑賞に漕ぎ着けることが出来た。満員は久しぶりの経験である。
観客たちと大いに笑い、大いに感動して、気持ちがひとつになっていく。映画館の醍醐味を味わい、感無量だった。
観終わったら即、無性に誰かに語りたくなってしまう作品だが、まだ観たことの無い人には決して内容を語るわけにはいかない。それは、あまりにも残酷な仕打ちだ。
何故なら、描かれていることひとつひとつが丁寧な伏線となっており、全編に渡って映画的技巧に満ち溢れているから!
そう云うことだったのかと膝を打ち大いに笑い、最後には感動の波が押し寄せて来る不思議なカタルシスに包まれた。
様々なジャンルがこれでもかと詰め込まる感じである。全てが収斂する爽快感と仕掛けのつるべ打ちに悶絶した。
計算し尽くされた場面展開や、カメラ・ワークの妙が炸裂していた。あるものをひとつの視点から観るのではなくて、あらゆる視点から多角的に観ることで様々な側面が立ち上がって来る。まさに、映画そのものの原点だと感じた。
映画のはじまりは、荷馬車が霊柩車に変身すると云うトリック撮影をしたものだったそうな。目の前にあったものが視線を外した隙に別のものに変わっていたところからの発想だが、これこそ視点を変えることの出発点ではないだろうか。
予算が小規模でも、脚本の工夫と情熱があれば、誰もが楽しめる作品をつくることが出来ることの証明だと思った。
本作の予想外の大ヒットは、映画の可能性を広げた重大な出来事として、きっと映画史に刻まれることだろう。
[以降の鑑賞記録]
2018/12/08:Blu-ray
※修正(2024/07/10)
なるほど!
なんか突然始まって、少人数だがドタバタが小気味よい。1時間足らずでエンドロール。これが噂の37分1本録りかと思ったら現実に引っ張り戻されて、またまたバタバタして気付いたらメイキングに突入。「おおっ?」「おおっ!」と感心しきり。思わず「こうやって録ってたのかー」と思ってラストは心の中で拍手ー。しかし本物のエンドロールが流れ出すと、今度は本物のメイキングが映し出される。「あっ?」「そうか、そうだよな、そうだよな」。。心の声が忙しい忙しい。わざわざ遠征して観てきたが、近くで上映してくれたらもう1回は観ると思う。これを面白くないと思う人は、大作映画を期待し過ぎ。
鑑賞記録
ちょっとした社会現象と化しているこの作品、観に行ってまいりました。
まず先に結論を言うならば!劇場で観て良かった(^-^)これに尽きる!
頑張ってはいるけれど目も当てられないような和製ゾンビ映画。でもその裏には必死すぎて笑える、ダサすぎて逆にカッコいい製作陣の奮闘があった…。腹がよじれるほど劇場で笑ったのはほとんど初めてです。大スター俳優なんて一人もいないけど、キャラクター一人ひとりに血が通っていて、心から応援したくなるような愛おしさを感じずにはいられない。特に主役の日暮監督がもう…ツボで…。。物語のラスト、最高のスマイルで観客の心をほっこりとさせてくれます。
張り巡らせた伏線を回収するのって、一歩間違えれば「後出しジャンケン」みたいになって「そんなん知らんし!」って冷めちゃうんですけど(今年の劇場版ライダーがそうだった…)、本作の伏線回収の見事さたるや!そういうことか〜!と思いながらゲラゲラ笑わされてる。なんなら感動すらさせられてる。間違いなく本作のアツアツポイントですぜ!
スピードワゴン小沢さんがこの作品の上映時間を尋ねられた際、「俺の中ではまだ続いている」って答えたらしい。この作品のもう一つのアツアツポイントは、「現実世界の」製作スタッフの物語なのです。名も無き監督・俳優たちが作った低予算映画が、たったの2館だけの上映館から広がり続け、日本全国に届いていった。しかも、まだその熱は広がり続けている!この現象、この熱量全てが『カメラを止めるな!』という作品なんだと、そう言いたいんだよね小沢さーん!!
この夏、いや、2018年最高のコメディ映画をたくさんの人に観て欲しい!ぜひ!
映画愛に満ちている
<『歯切れの悪いセリフ。観客が作品世界へと没入することを拒むかのような、ありえない間。「ゾンビ映画」の撮影中に、本物のゾンビが出てきて撮影は大パニック。』というワンカット・ムービーを撮った人々の物語>であり、最後はいちばん大きな意味でのこの映画のメイキングが流れるという、映画撮影に人生を賭ける者たちの哀歓を丁寧に何重もの小箱に包み込んだ、お金はかかっていないけど手の込んだ楽しい贈り物のような一本である。
監督はじめ、この映画に携わった人々にある重大な事実を突き付けられたような気がする。
実は、映画が楽しいのは、「観る」ことではなく「撮る」ところなんだということを。
映画を年間何百観ようとも、撮ることの楽しさを知らなければ、映画狂いでもなんでもないということを。
でも、同時にこのことも教えられた。どんな仕事であれ、その成果に対価を払う者よりも、成果を生み出す者が一番楽しいということである。だから、様々な職業を人々は続けることができるのではないか。
映画を愛してはいない作品が溢れるこの時代に、映画への愛以外に何も要らないと言わんばかりのこの作品に、世間では予想外の注目が集まっているようだ。
当たり前だ。この夏、本気で観たいと思う作品があるか。申し訳ないが、いくつかのリバイバル上映を除けば、「バーフバリ」くらいしか観たいとは思わない。この異常な暑さの中を、劇場に足を運ぶに値する映画が少なすぎる。
傑作と誉めすぎるな!
まず感想として、とても面白い、いい映画でした。
冒頭のワンカット。ゾンビ番組のワンカット中継とか(笑)どこに需要があるのか分からないバカバカしい設定ですが、役者をはじめ、カメラ、音声、さらにメイクや人形投げ込むスタッフなど。素晴らしい職人技術を駆使したワンカットでした。エンドロールまで込みで見ると「こんなことだってできるんだぜ」という映画人の誇りを感じます。
さらに脚本の妙。あの間の取り方とネタばらしのやり方は、内田けんじさんのメソッドですよね。あのワンカットゾンビ中継でこのやり方を持ってくるのは、アイデア勝ちですね。後半はゲラゲラ笑わされました。
でもね、この映画は、あくまで気軽に見られて面白いと思える、いい映画って評価に留めておきたいです。
なぜなら技は駆使されているが、深いテーマがあって心がえぐられる類いのものではない。
もちろん、監督さんもそれを狙って作っていません。こんな面白いもの作れたけどどう?といったところでしょう。
逆にこれを傑作と言っては、作り手に失礼な気がします。
映画人たちのアイデア、職人技が散りばめられていて、邦画の素晴らしさ、可能性を感じられました。
だからこそ次は彼らの「傑作」を見せていただきたい。そんな期待を抱かせる作品でした。
ハズレ…じゃない!
事前情報なしで、ゾンビものかな?と思って観始めてました。冒頭30分、B級映画感満載のチープさと、笑いさえ誘うゾンビの動き。ハズレかな思ったら、まさかの展開が!そう、これはよくアイデアがひねられたコメディでした。様々なドタバタにクスッと笑いました。これで、様々なヘンテコな動きが納得!(伏線回収)アイデア賞です。しかし、カメラの動きや裏方の動きなど興味深くて面白かったです。
神怪作です
めっちゃ笑えるし最後泣けます。
インターネットの発達で、何かと「個人の能力」が称揚される時代になった今日。
この映画では、不器用ながらも、臆病ながらも、おのおの背負うものがあり、みんなで協力し合って最高のモノを作ろうぜ!と団結する。
そこに私は、笑いながらも感動するのだと思います。
予想外の傑作!
これは面白い!
オープニングから始まるのはゾンビ映画を撮影しているキャストとクルー
そこに現れたのは実際のゾンビ!
とこれがワンカットで描かれる…
そこに映し出されるのは奇妙な間、激しすぎるカメラワーク、カメラ目線やカメラ止めろという声等々…
正直カメラ酔いしそうな勢いがちとツライ…
このグダグダとも言えなくもないこのゾンビ映画
グッと堪えて見て欲しい!
むしろこのゾンビ映画が終わったところから始まるのだ!この映画の真骨頂とも言うべき第二部が!
ここからネタバレしか書かないので注意!
絶対見ないで映画館に行ってください!
しがない映画監督が依頼されたのはなんとワンカット生放送のゾンビ映画
娘にも愛想を尽かされている感じなのだが、この娘もまた強烈
集まったキャストは個性派を超えてくせ者しかいない
よろしくでーす!の主演に始まり、酒を抜け出せない男やら、細かく考えすぎの俳優、繊細すぎるメールメールとウルサい男、気弱な男にと…
それでも監督は懸命にリハーサルなどを重ねる
当然生放送当日はトラブル続出で…
この面白さは文章で伝えるのは難しいのかもしれない
要するに前半部分のゾンビ映画のタネ明かしというか、裏側が明かされていくことがこの映画の後半部分にあたり、そこは爆笑を運んでくれる
前半部分のグダグダとも言える全てに裏側のタネ明かしがあり、そこに真相に笑いが停まらない!
真に迫る発言も突然止まるカメラも、ブレブレの映像も全ての裏側が明らかになると笑いが停まらない
久々に映画館に笑いが溢れていた!
何より、映画愛に溢れる素晴らしいコメディ作品であり、娘と父親の絆の再構築映画でもあり
そして何より素晴らしいアイデアが活かされた最高の作品である!と断言出来るだろう
エンドロールで流れた実際のワンカットゾンビ映画を撮る様も映画愛に溢れたカットと言える
ゾンビ映画?!…ではない。
ゾンビ映画。
…って世間に伝わってないか??(笑)
ま、そー思って観た方が、逆に更に楽しめるかもしれないけど。
やっと観れました。
都内では小さな映画館2館での上映で連日満員と聞いて、こりゃ騒ぎがおさまるまで待つしかないか…
がしかし、あれよあれよと超拡大上映で、まさか大きなシネコンのスクリーンで観れるとは。
お盆休み中とはいえ、お昼の上映も超満員でした。
映画が始まってしばらく、あぁ自主映画っぽい映像と音響が続く。
画像も粗く台詞は反響して何言ってるのか時々聞き取れない。役者の演技もなんだかなって感じで、これはわざとなのかやはり自主映画の限界なのか…
あれっでもコレ、さっきからずっとワンカットじゃね?!(内容については、ほぼ予備知識なしで観たんで)
時々出てくる変な間と、不自然な台詞や演技。
やっぱり自主映画だなぁ…
でも、このワンカット録り、すげぇ!!
…で、しばらくするとエンドロールが流れてくる。
あれっ、もう一時間半経った?!
確かに時間を感じさせない映画だったな…
という全くの勘違いをしてる間に次の展開へ。
ここまでが、この映画のキモですね。
そこからこの映画の本筋。
このゾンビ映画が創られる過程やそれぞれのキャストたちの背景が描かれる。
そして、いよいよ撮影本番の裏側。
この映画を観てる人たちの、前半部分の違和感を全部回収するというスゴ技。
もう、他の人のレビューと被るのであとは割愛しますが、まさに「映画の時間」ですね。
私も昔、ちょこっとだけ映画の撮影に携わった事があるので、もうホントに撮影現場ってトラブルの連続で、ただただ笑ってました。
ゾンビ映画を観に行くつもりで行って、チッ!!
って思うか、裏切られて逆に満足するか。
私は完全に後者でした。
この監督、次は大変だな…
(ラストのエンドロール、あれはいらなかったかなぁ…ということで、マイナスです)
リアルと虚構の反転
映画を作っている映画を作っている映画、という二重の入れ子構造はもちろん面白いのだけど、この映画の面白さはそれだけではない。
一人ひとりの人物の掘り下げがしっかりしており、各人物の成長物語になっているところに見応えがある。
現実では処世のためにウソ、ごまかし、妥協、打算、に満ちている人物たちが、映画づくりという一つの目的のためにそれぞれの壁を超えていくところがすがすがしい。
映画は虚構だが、その虚構の中に、現実以上の真実が含まれている、という、映画好きなら誰もが感じていることがこの映画の隠れたテーマなのだろう。
人にススメたくなる!
観てきました!(期待しすぎてちょっと不安もあったけど)
めっちゃ面白い!
エンドロール含めて楽しめました。
満席やったし、皆さん笑顔で満足げでしたね。
パンフレット品切れやった。(買いたかったなぁ)
もっかい観たい。
最初 乗り気なかった嫁さん連れて行ってきました。
『面白かったわぁ』
「何点?」
『84点』
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