「共通のテーマがあるなら、「生き方」かな?」CINEMA FIGHTERS やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
共通のテーマがあるなら、「生き方」かな?
『パラレルワールド』
石井杏奈さんの活発な女子高生役。
彼女の得意分野と言える役どころですが、イメージとちょっと違いました。哀しみの表情に深みがあるように感じました。
石井さんの新たな魅力を発見できました。
作品自体は、雰囲気の良い作品になっていると思います。一本目に合っているのではないでしょうか。
人は後悔を繰り返して生きて行く。でも、それも綺麗な思い出になる日が来るかも、と思わせてくれる作品です。
『キモチラボの解法』
駒井蓮さん、笑顔を見たくなります。
AKIRAさん、いい男のラインを保ちつつコメディ成分を出せますね。一歩間違えれば重くなり過ぎてしまいそうな本作を、彼のキャラクターがバランスを取っている様に思えました。
求める事と求められる事、それを分かろうとする所から人の結びつきが形成されるのかもしれませんね。
『Snowman』
大事な人と一緒に過ごせる時間の大切さは、終わってしまってから気付くもの・・・。
もし、一緒に過ごせる時間より大切な物があるとしたら、やはり相手を想う気持ちなんでしょうね。
『色のない洋服店』
ちょっと、入り込めないと思いながら鑑賞していましたが、「いらっしゃいませ」のシーンは何故か心打たれました。
自分らしく生きる。それは、美しくない事が美しいのかもしれません。
『終着の場所』
彼女の最後の台詞。あれは、彼女が一つの終点に辿り着けたから言えたのかもしれません。
二人がどうなるのか分かりません。でも、あれを言えた事が彼女の新たな始発点になるのでしょうね。
幸せになりたいと思う、それが幸せへの一歩目なのかもしれません。
『SWAN SONG』
人生の終わりの迎え方を考えさせる作品なので、最後に持って来たのでしょう。
桜庭ななみさん、良かったと思います。
―全体を通しての印象―
曲が前面に出ていない感じなので、映画として楽しめました。
余計な登場人物も無く、台詞も少な目な印象なので、自分の好みと合ってました。
どの作品も私は結構楽しめました。
最後に個人的な好みですが、Flowerさんの『さよなら、アリス』も作って欲しかったです。