「実話ゆえの衝撃のラスト。感動を呼ぶ男達の魂。」オンリー・ザ・ブレイブ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
実話ゆえの衝撃のラスト。感動を呼ぶ男達の魂。
【賛否両論チェック】
賛:「森林消防隊員」という激務の中で、家族や大切な者達とどう生きていくか葛藤し続けた主人公達の姿が、観終わった後に印象に残る。一大スケールで描く山火事の惨劇にも、思わず胸にこみあげるものがある。
否:消火活動とは直接関係のないシーンが多く、上映時間も結構長め。
愛する人々を守るため、危険を顧みずに森林火災に挑んでいく主人公達。その勇姿も勿論ですが、本作でクローズアップされているのはそれだけではなく、1人の人間としての隊員達の素顔です。自分達の生き方として「子供をもうけない」という選択をし、それに葛藤するマーシュ夫妻や、愛娘の存在によって変わっていくブレンダン等、決して英雄としてだけではない彼らの姿が、観る者に感慨深さを与えているようです。
そうしたストーリーがゆえに、結構家庭でのトラブルのシーンなんかが多く、上映時間も割と長めなので、
「ちょっと期待していた雰囲気と違う・・・」
と感じてしまう向きもあるかも知れません。
ただ勿論、命を賭けて最大級の山火事に挑んだ彼らの不屈の魂は、巨大なスケールでしっかりと描かれていて、ラストのブレンダンのセリフには思わず涙が溢れてしまいます。観終わった後に、大切な人のことを考えてしまうような、そんな作品だと思います。
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