「愛しているからこそ、離れ離れなのか…。」あいあい傘 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
愛しているからこそ、離れ離れなのか…。
『あいあい傘』、最近やってない…。
互いに気を使いながら、一つの傘に入るのって意外と大変なんですね。
だから、あいあい傘っていうのは、夫婦が一緒に行うのが一番良いのだそうです。
そうすることで、お互いを支え合い大切にし合えるのだと…。
タイトル通り、この映画にはあいあい傘をする仲の良い夫婦1組登場します。
あいあい傘をする、一見仲睦まじい夫婦のように見えますが、内情はかなり複雑…。
25年前に一体何があったのか?
過去と現在の映像が行ったり来たりするので、初めはとても戸惑います。
でも。徐々に真実が明かされていくことで、新たな夫婦の在り方が理解できることでしょう。
この作品は、元々は舞台作品だったようですが、11年の時を超えて映画化に踏み切ったようです。
舞台ではこの過去と現在の繰り返しをどんなふうに描いているのか気になるところ…。
映画の公開を記念して、舞台も全国で絶賛上演中だそうなので、気が向いた方は観に行くと新たな発見がありそうです。
主演の倉科カナさんの可愛らしい笑顔と、立川談春さんの父親らしい暖かい眼差し。
そこに、原田知世さんの優しさがプラスされて、ずっと微笑ましい気持ちに満たされました。
中盤は意外とシリアスで、過激な心情に心をかき乱されますが、それも父と子の再会のシーンによって、全て愛の溢れる幸せな場面へと変貌!
きっと幸せな気持ちで観終えることができると思います。
脇役の人たちが結構チャラチャラしていますが、みんな根は素敵な性格の人たちばかり。
彼女の悲しみを包み込んでくれる、温かな人柄に癒されると思います!
今回舞台挨拶付きの試写会でした。
倉科カナさんの可愛らしい雰囲気と、談春さんの楽しいおしゃべりと、監督の優しそうな人柄に終始和やかな雰囲気でした。
おしゃべりが下手という倉科さんですが、全くそんなことなく、映画の良さを沢山伝えてくれて、作品を観るのがより一層楽しみになりました!
談春さんのベシャリはやはり天下一品!
右へ左へといろんな話で盛り上げてくれていましたが、最後にきちんと映画の番宣をしていたところは流石でした!
スペシャルな登壇者の方々に感謝です!
ありがとうございました!