「シンプルでピュアな関係」娼年 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルでピュアな関係
松坂桃李君の大胆なシーンを売り物にした映画だろうと思い、彼のイメージが壊れるのも何だし、ということで敬遠していたけれど、過激なシーンに躊躇しながら最後まで見終わってみると、「結構深くていい映画だったな」という印象。
風俗の仕事以外にも世間には、女性の気持ちを汲んで女性にナィーブに接することを必要とする仕事やシチュエーションは多々あるわけで、それらの極まった形が彼のような仕事と考えれば、何も特別視されるようなものではないわけだ、という気持ちにさせてくれた。
思いやりのあることをしてあげ、それに対して満たされた感謝の気持ちでお金を払う。そんなシンプルで根源的な関係があるだけだった。
そんなピュアさを表現できるという点で、やはり松坂桃李くんはいいな、と思った。
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