劇場公開日 2018年4月6日

  • 予告編を見る

「セックスシーンがそんなにエロくない」娼年 hhelibeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5セックスシーンがそんなにエロくない

2018年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

番長じゃないほうの三浦大輔の新作ということで、ギリギリで映画館で見られた。
最初は安っぽい深夜ドラマみたいな演出に辟易したけど、主人公が娼夫としていろんな女性と関わるにつれて引き込まれていった。

最初のお客さんのヒロミさん、なんて美しくてエロくていい女なんだ…!
もし私がリョウ君だったらヒロミさんに狂って「旦那さんと別れて僕と一緒になってください絶対幸せにします」とか言って捨てられて終わることうけあい!散々「普通」って言われてたリョウ君だけど、あれに狂わないなんて普通じゃないよ!

松坂桃李のセックスシーンは「AV見て練習しましたー」みたいなセックスで別にエロくない。最初と最後でいかにテクニックが向上するかはこの映画では大事なポイントだと思うので、そこはもうちょっとがんばってほしかった。
高額な料金を払って体験するプロのセックスがあれだったらクレームものじゃないのかなぁ。

セックスしてる女性がそんなに気持ちよさそうに思えないので、クライマックスのセックスシーンの静香さんがギャグっぽく見えてしまった。リョウ君がほんとに上手そうだったら感情移入できたと思うんだけど。
「彼女がその名を知らない鳥たち」のセックスシーンのほうがよっぽどエロかった。あれはよかった。

ポツドールの頃から三浦大輔は性的な描写を手がけてきたけど、本当はあんまりそういうシーン自体の演出が得意な人じゃないのかもなぁ。
性にまつわる心理や会話はとても面白いと思うけど。

それにしても、東に「お返し」するシーンは痛かった…あんな痛いシーンがあるなんて聞いてないよ…あそこが一番衝撃だった。

hhelibe