「もう一度観たい傑作」ハッピー・デス・デイ 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)
もう一度観たい傑作
かなり楽しめた。トム・クルーズ主演の「Edge of tommorow」(邦題「オールユーニードイズキル」とほぼ同じで、殺されるたびに学習して対策を立てるがなかなかうまくいかないというプロットである。
本作品の主人公はトム・クルーズほどタフでもなく戦闘力も殆どないが、等身大の女子大生としてのリアリティがある。四角四面で権威主義の軍隊とは違って大学の女子寮と男子寮の住人たちは軽薄で浅薄な人間ばかりだから、肩の力を抜いて鑑賞できるところがいい。
道徳的というか説教臭いシーンもあるが、ダイエットしてモテ女子を目指しつつセックスを楽しみ大学生活を謳歌するアホな女性大生が何度も死んでいくうちに世界観に目覚めていくプロットはとても優れたアイデアだと思う。もう一度観たいかというと、ぜひ観たいと答えるであろう稀有な作品である。傑作と言っていい。すでに公開されている続編「Happy Death Day 2U」も観ようと思う。
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