「今日は残りの人生で最初の日」ハッピー・デス・デイ aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
今日は残りの人生で最初の日
面白い!
上映館少なくて、時間があるところは席が埋まっていて、昨日ようやく観ました。続編あるとは聞いてたけど、それが本日から公開だったとは! 当然続編も鑑賞で、2日続けて観れたので、余計楽しかったかも。
物語は、18日月曜日から始まり、殺されてまた同じ朝を迎える。そこからどう抜け出すか!? トム・クルーズの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の設定を性格の悪い女子大生に置き直したら、こうなりましたという感じ。子供のお面を被った殺人鬼に狙われて毎回殺されるのだが、最初はサスペンス風だったものの、すぐにコメディ仕立ての軽い感じへ。なので、サスペンスの緊張感に耐えられない人にもおススメです。
軽快なテンポで展開し、パラドックス的な伏線回収を小気味良く決める。ジョークも効いていて、笑い声が入ったら完全にアメリカのコメディ番組だ。この監督の作品初めてだったが、J Jエイブラムス監督のテレビドラマ「LOST」を思い出した。次は誰がどうやって死んじゃうの? このネタそんなオチかー!と、毎回楽しみだったあのワクワク感だ。表面的な軽さとは裏腹に、ストーリーは緻密。どんでん返しも用意されているので、小ネタばかりの手応えがない作品と一線を画す。
主演のツリー役ジェシカ・ローテは、「ラ・ラ・ランド」で、エマ・ストーンと4人で道で踊っていたうちの、緑のドレスの女性。表情がくるくる変わって魅力的。ちょっと女子大生としては年齢が上に見えるけど、そんな細かいところは吹き飛ばす迫力があった。相手役の優男カーターには、イスラエル・ブルサード。初見だけど、ツリーに振り回される役にぴったり。
90分と短めの中に、ジェットコースタームービーの金字塔ともいえるくらいのテンポで、ぎっしり内容を詰め込みながら、スッキリまとまった素晴らしい仕上がり。これを観ない手は無いでしょう。