「脚本に容認できない穴2つ」マスカレード・ホテル KIDさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本に容認できない穴2つ
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個人的に、
いい映画は初めから終わりまで、
『我に帰らせない』
という鉄則がある。
リアリティを追求する映画でも、
SFでもノンフィクションでも、
『いやそれはねえだろう笑』
という矛盾点の積み重ねで、
鑑賞中にその映画の熱が冷めていってしまう。
この映画の場合、
キムタクはさておき、
長澤まさみや小日向文世等、
豪華キャストで魅せてくれるので、
映画の完成度としては高いと思う。
ただ、
脚本にどう考えても容認できない大きな穴が2つ空いていて、
『いやそれはないだろう笑』
と失笑してしまい、
最後まで映画の世界にひたりきる事ができなかった。
そんな個人的な失笑ポイントが下記の2つ。
失笑ポイント①
『ホテルマンはいかなる理由があったとしても部屋番号を他のお客様に伝えてはいけない』
と、少し前のシーンでキムタクに伝えていた筈なのに、
『誰々さんの部屋は〇〇号室です!』
え?笑
いやいやさっきいかなる場合でもって言うてたばっかりですやん笑
これ一歩間違えれば殺人の加担してましたよね?
このシーンでまず少し映画の世界から気持ちが離れる。
失笑ポイント②
『どんな理不尽なお客様の要望にもホテルマンは応えなくてはならない』
と言っていた筈が、
部屋が空いてるにも関わらず、
嘘をついてお客様をホテルに泊めなかった。
いや、
これってそのせいで子供が流産したとしたら恨まれて当然じゃない?笑
って思ってしまった。
原作を読んでいないので、
この脚本の失笑ポイントが、
原作のままなのか、
フジテレビらしいガバっとした設定なのかわからないが、
個人的にはこの容認できない大きな脚本の穴が、
映画の評価を大きく下げていると思う。
映画の全体的な雰囲気は好きなので星3つとしました。
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