劇場公開日 2019年1月18日

「こういう三流ドラマは褒めません。」マスカレード・ホテル kozoi480さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5こういう三流ドラマは褒めません。

2019年11月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

一瞬長澤まさみがみたくて映画館行きそうだったが、やめてよかった。
喧嘩のための喧嘩、疑いのための疑いといったすべてが空っぽの三文芝居。これは致命的に脚本がおかしい。お客さんを低く見積もってるいかにも邦画ドラマ的なかけあい。
連続殺人犯を見つけ出すためにホテルマンとしてキムタク氏が潜入するのだけど、普通に考えてホテルマンの仕事をする必要もさせる必要もなく、ただ客を装ってロビーやその辺をうろついてればいいはず。百歩譲ってホテル従業員のフリをするなら清掃係か、とにかく目立たない役割になるはず。フロントやドアマンのようなおもてに立つ仕事はそれだけで目立つので無理でしょ。
捜査員がホテルマンの仕事をすることで余計なトラブルがおき、警察もホテル側にも絶対に得がない状況を自ら作り出す登場人物たち。この異常な決定をした捜査責任者誰なんだというのが最大のミステリー。
どうやらこの映画は「いつまでも若いつもりの中年チンピラ刑事が、慣れない接客業に四苦八苦する」のが見どころらしい。
石森章太郎のホテルみたいな人情劇まで始まるにいたり、俺はなにを見せられてるんだ?という2時間の地獄。
「キムタクが不機嫌そうに女に不満をたれるのがカッコいい」というステレオタイプは20年前なら通じたのかもしれないけど、長澤まさみにクレーマーよりもよほど辛く当たるキムタク、ホテルマンよりも警察が偉いというマウンティング構造、いろいろ問題ありすぎないか。
20年前の「キムタクはなにやってもかっこいい(女にキツくあたっても)」という前提をまず捨てよう。
歳の割に若くみえてかっこいいのは間違いないが、こんな見せ方をしたら本人が損するだけだ。気難しくてめんどくさいおじさんになってる。
あと長澤まさみと◯◯(犯人役なので名前伏せる)がキムタクNGじゃないので完全に事務所ぐるみで奉仕、接待させられてるという映画全体の構造を考えると、業界そのものがパワハラみたいなことになっているよね。

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kozoi