英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2017/18 ロイヤル・バレエ「冬物語」のレビュー・感想・評価
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面白かった!素人でも解釈できるのがいい。
不思議の国のアリスを振り付けしたクリストファーウィールドンの作なので見てきました。
ベースの物語を知らないバレエは初めてで、面白がれるか心配でしたが、杞憂でした。
音楽も好ましく(映画音楽のよう、ちょっとダウントンアビーのオープニングテーマに雰囲気似てた)、ダンスも見応えがあり、ちゃんとマイムで感情やあらすじが読み取れる。
そして、顔芸。平野氏の表情作り。日本人のバレエダンサーのウリはテクニックという目で見ていたので(偏見)、演技力で魅了されるとは思ってもみませんでした…
すみません。素晴らしかったです。
ローレンカスバートソンも良かったし、大好きサララム様も可愛らしくて良かったです。
3600円と高いのですが、見る価値あるなぁと思います。
振付で感情の陰影が見て取れるのも新鮮で良かったです。
悲しみや怒りを体の動き、形が現すのですよー。
この振付師はちゃんと覚えておこうと思います。
日本人のプリンシパル、平野亮一さんが主演すると聞いて劇場に足を運び...
日本人のプリンシパル、平野亮一さんが主演すると聞いて劇場に足を運びました。
こんなに男性が負の感情を剥き出しにするバレエ自体が少ないと思いますので、男性の踊り手にとっては大変難しくハードルの高い役どころだと思われます。が、その難役をとても大胆、かつ細やかに繊細に、役柄の感情を世界中の誰が観ても理解できるレベルで、見事に演じきっていました。正直ここまでの素晴らしい演技力を持ったダンサーだとは思ってもいませんでした。踊る俳優です。
テクニックはあって当たり前ですが、テクニックを遥かに超える演技力と存在感で「世界のトップ」を実感させてくれた素晴らしいパフォーマンス。初演観たしな〜という方、再演も見事ですので是非劇場へ!
いつかドラマチックな作品で中村祥子さんと共演してほしいものです!
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