劇場公開日 2018年4月13日

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「前作ほど怪獣映画をリスペクトしていない・・・」パシフィック・リム アップライジング kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前作ほど怪獣映画をリスペクトしていない・・・

2020年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 前作は映画館で鑑賞してぶったまげてしまいましたが、ギレルモ・デル・トロが監督を降りたためにスルーしてしまった。後半に入ってからそれなりに迫力はあったものの、ストーリーに訴えてくるものがなかったのが残念。

 映像は怪獣映画よりもむしろ『トランスフォーマー』に近くて、しかも中国リスペクトとなっている。続投の菊地凛子もあっけない最期で、それなら出なけりゃいいのに・・・といった扱いでした。とりあえず前作では裂け目を閉じて怪獣を封鎖したんだから、防衛費を無駄に使うよりも復興に使いましょうよ!などと考えながら観てました。案の定、無人機ロボットを開発したシャオ産業が結局はプリカーサーに操られたニュートンによってイェーガーを、世界を破壊しようとする結果になった。

 戦争の傷跡は感じられ、荒廃した街は無法地帯となるっていう、言ってみればマッドマックス的な世界観。そんな中で防衛軍を抜けたジェイクが、鉄くずを集めて一人でイェーガーを作ってる少女アマーラと出会う。凄いぞ!アマーラ。そして二人して防衛軍に入る・・・と展開は読みやすい。

 無人機製造反対!などとデモを起こす人たちも理由がよくわからなかったし、そもそも閉じた裂け目を管理する人たちはいないのか?復興に力を入れる政府はないのか?と、疑問だらけの中、やっぱり発展し過ぎた科学が危機をもたらしてしまう。あぁ・・・

 もう一つの難点が、登場人物があちこち飛び過ぎて、どこにいるのかわからなくなること。最後は取ってつけたように東京や富士山だったけど、もうちょいストーリーや整合性を考えてもらいたかった。

kossy