「萌え系を馬鹿にできない自分を痛感。」パシフィック・リム アップライジング ビート板教室5年目さんの映画レビュー(感想・評価)
萌え系を馬鹿にできない自分を痛感。
皆それぞれに好きなジャンルや感情を刺激されてしまう属性というのがあると思います。
自分は今日に至るまで萌え系というジャンルを見下す気持ちをひっそりと心に抱えていました。(以下、萌え系への批判的な文章に注意)
萌え系ジャンルの記号的なかわいさや現実とは乖離したシチュエーションの反復を有り難がるとは程度が低いのではないかと、そう心の中で思っていました。
しかし今作をみて
結局自分にも同じように条件やフェチを刺激されたらなんであれ気持ちが高揚し有り難がってしまうものはあるのだと思い知り、それが何かの違いだけなのだと痛感しました。
今作の人物達の葛藤や想いはそれらしく場面を盛り上げる記号としてなんとなくは設定されているのですが、想いを寄せられるようなアクションも最後まで見られず、描写も雑で言ってしまえば割とどうでもいいのです。
それなのに、巨大な怪獣と巨大ロボが街を破壊しまくる大乱闘を繰り広げる映像を見るだけで心臓が昂ぶるのを抑えられませんでした。
実人生に影響される実りある鑑賞体験とは程遠かったのですが、満足して映画館を後にしました。
無条件に昂ぶってしまう属性がある事はお得な事なのかもしれません。
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