「壇蜜のバイクに二人乗り。俺だったら手をそんなところに・・・」星めぐりの町 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
壇蜜のバイクに二人乗り。俺だったら手をそんなところに・・・
これが小林稔侍の初主演作だと知り、驚いた。震災のトラウマから、地震への恐怖がある少年・政美くん。学校へも行かず、豆腐屋の家業を継ぐのかな?などと結末を予想しながらのTV鑑賞でしたが、壇蜜のバイクとか、走り屋の道を歩む可能性も十分に秘めていた。もしや頭文字Dへのオマージュ・・・名前も美で終わってるし。
悪い人が出てこない作品で、豆腐に関する知識も学べる映画。「雪虎」などと風情のある魯山人も愛した厚揚げ料理。手作りのため、料理屋では品切れになることもあるのだとか。そして和紙工房への見学。教育映画としても通用しそうだ。
そんないい要素満載の映画だったけど、セリフのやり取りなどが棒読みに聞こえるのはダメ出ししないのが原因なのか、編集が下手なのかはわからない。平田満の演技にもがっかりだったし、とにかく小林稔侍が一人で頑張ってる感じがする。また、他のエピソードなんかの伏線が全く回収されてないのも残念なところだろうか。壇蜜とラーメン屋の恋の行方とか、佐津川愛美がまた漫画家目指してる役だぞ!とか、クラシックカーは直ったのか?とか・・・。
最後は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の暗誦合戦。いや、唐突すぎる気もするが、もっと気になったのは少年は5歳で被災してるので、いつの間に覚えたんだろうと不思議だった。
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