「音量を上げてもなにが言いたいかわかんないんだよ!」音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
音量を上げてもなにが言いたいかわかんないんだよ!
吉祥寺の映画館で見て吉祥寺が出てきたからおっとなった。
感情が動いたのはそのくらい、物語が進む程つまんなくなっていった。
三木監督がなんでこの映画を作りたいと思ったのか全然わからなかった。いつもの三木節の小ネタでクスッとはなったけど(キーロックの番号が11072だったのが一番面白かったくらい)ロックど正面の映画なのに、全然感情が揺すぶられない。こういう風に撮っとけばいいんでしょ、っていうカメラワークとか、ヒッピー達が集まる場所はこんな感じでしょ、って感じの美術セットとか、ステレオタイプでオリジナリティが感じられない。
何よりキャラクター達が全然魅力的じゃない。主人公のシンの過去もよくあるエピソードだし、ふうかの感情が変化して大声を出すきっかけにも感動しないし納得もしない。他の三木作品常連組は伸び伸びと好き勝手にやってていつも通りなんだけど、今回はただキャラが浮いてる感じ。ライブの観客も全然のってる感じが描けていない。
今回の題材がいつも三木監督がやっている作風と真逆の気がするんだけど、それが見事に失敗してると思った。
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