劇場公開日 2018年5月25日

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「主婦への賛歌らしいけど、いったいいつの時代の話なんだよ?という感じがしてしょうがなかった。」妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主婦への賛歌らしいけど、いったいいつの時代の話なんだよ?という感じがしてしょうがなかった。

2019年3月28日
PCから投稿

主婦への賛歌らしいけど、いったいいつの時代の話なんだよ?という感じがしてしょうがなかった。

昭和20年代が舞台の映画『めし』かよ?と思った。

前にレビュー書いたけど、”めし”というのは昔は内風呂がなかったので仕事から帰ってきたら「めし」の一言しか言わない亭主のこと。

そこまでではないけど、今時こんな西村さんみたいな亭主関白の人いるのか?というかこんなおとなしくてきれいで働き者の奥さんいるのか?という感じがしてしょうがなかった。

今までの2作の流れからして、家族的な社会問題に鋭く切り込んでいくのかと期待して見にいったのに、期待外れだった。

もしかしたら昔の松竹映画のオマージュ的なリメイク映画的なもので、このシリーズの『東京家族』とか鶴瓶さんと吉永さんの『おとうと』みたいなものなのかもしれないけど、中途半端でよくわからなかった。

最初の方で前作で死んだはずの小林稔侍さんが、なにごともなかったように、橋爪さんの友達の医者役で登場したので、これは前作とは関係ないからね、続いてないからねということだったのかもしれない。

家族って昔は定型的なものがあったのかもしれないけど、現在では千差万別で、何があっても不思議ではないし、こういうこもあるのかもしれないけど、現代風ではないと思う。

今はどうなんだろう?これはけっして実話ではありませんが、奥さんに月々の生活費のみを渡してやりくりしてもらおうとした場合、かなりの金額を渡さなければ「なんだこりゃ~これじゃ全然足りねえんだよ、ナメてんのかおまえ?いいから全部だせやコラ!!」と闇金の取り立てみたいに言われて、振込みなら通帳と印鑑、カードとられると思う。

そのあげく「なんだ、これっぽちか?足りねえから今月お前の小使いなしだからな!」とか言われそうな気がする。

また「俺がめし食わしてやってんだ」的なことを言った場合「結婚してんだから当たり前だろ?めしくらい一人でも食えんだよ!文句があるなら人並の給料もらってから言え!このバカ!」とか言われそうな気がする。

ここまでひどくはないにしろ、現代風の夫婦像はこんな感じだろうと思う。

そしてこの映画のようになった場合の関係修復はまず無理。

夫婦関係円満の秘訣は、奥さんの言うこときいて怒らせないことしかないような気がする。

いろいろ助けてくれる親戚もいないだろうし、本作の設定はちょっと現実離れしすぎているような気がする。

かといってファンタジーという感じでもないし、何がやりたいのかよくわからなかった。

Push6700