「高級腕時計では人の命を埋め合わせできない」聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア とえさんの映画レビュー(感想・評価)
高級腕時計では人の命を埋め合わせできない
楽しかった〜
これは好みが分かれるとこかもしれないけど
私はかなり好き〜
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)には眼科医の妻 アナ(ニコール・キッドマン)と2人の子供キムとボブがいる
とても平和で幸せな家族なのだけど、ある日突然、ボブが歩けなくなってしまう
どんなに精密検査をしても、その理由が解明できない
実は、ボブが歩けなくなったのには理由があった…
ある医療ミスが引き起こす死亡事故と、殺された家族の深い悲しみ
どうすれば、その悲しみを埋め合わせすることができるのか
事故を起こした相手に同じだけの悲しみを与えれば、わだかまりは消えるのか
そして、少年のある祈りが神を動かすことになる
そこから見えてくるのは人間の命の重さ
親が子供たちの命を選別するのが、あまりにリアルで衝撃だった
ここには綺麗ごとも正論もない
もしも、我が家だったらどうなるか。
どうするかと考えたとき
スティーブ一家と同じことをするかもしれないと思ったら
背筋がゾッとする
だから、命は軽く考えてはいけない
少なくとも「高級腕時計」で命の埋め合わせができると思うよう人には天罰がくだっても仕方ないと思う
いろいろ考えさせられる映画だった
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