劇場公開日 2018年2月24日

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ザ・シークレットマンのレビュー・感想・評価

全69件中、61~69件目を表示

3.5じっくり重厚な政治劇

2018年2月26日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

じっくり重厚な政治劇。数々の困難を前に彼は正義を貫けるのか?その正義は正しいのか?最後まで緊迫感が途切れなかった。

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A.TAKE

3.5誰も殺されないのでホッとします。

2018年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ウォーターゲード事件を当時のFBI副長官マーク・フェルトという人物の視点から描いた物語。この事件は私には十分リアルタイムの出来事でしたが、全く不勉強でマーク・フェルトさんを存じませんでした。すみません。この映画のやり取りを見ると当時のアメリカはそれぞれが明確で、ある意味健康なのでは。今のロシアゲートは知りませんが。
相変わらずリーアム・ニーソンは、年取ったなあとは感じますがかっこいいですね。あとエンドロールを見たら、リーアム・ニーソンの奥さん役の人が、何とダイアン・レインではありませんか!全く気づきませんでした。ジョウジ、ショック。自分も年取る訳ですわ。
それにしても、いくら何でも「ザ・シークレットマン」は無いでしょう。未だ、原題直訳くらいの方が余程マシではないでしょうか。

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かすみそう

3.5ハリウッドの政権批判映画

2018年2月26日
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鑑賞方法:映画館

FBI副長官マーク・フェルトが、ニクソン大統領やその取り巻きから圧力や妨害を受けながら、ウォーターゲート事件をはじめとした、政権の不正をどう暴いていったかを描くドラマ。

本人が認知症になってから、過去のことを話したため細部は想像で作られているとはいえ。
心理描写が丁寧だし、展開はスリリングだし、映画としてストレートに面白かったですわ。

ウォーターゲート事件はもちろん、背景にあるベトナム戦争と、ベトナム戦争の始まった経緯(アイゼンハワー→ジョンFケネディ→ジョンソン)に、ペンタゴン・ペーパーズ事件からの「ベトナム戦争から撤退を決めた」ニクソン人気などを知っているとより楽しめます。
私は、調べて知ってる世代ながら、なるほどと思うシーン多数でした。

さらにいえば、昔「大統領に屈せず、不正を追及したのがFBIだ」「どんな手も使う、内部告発者となっても」という事実を明示することで、今のトランプ政権に対する批判と対決姿勢を、ハリウッドが突きつけるために作られた作品だと思います。
エンタメ的な面白さというより、政治の面白さ、という部分が大きいので、スコアは少し辛目。

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コージィ日本犬

2.5圧力

2018年2月25日
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興奮

怖い

1972年に起きたウォーターゲート事件の情報を記者にリークした通称「ディープ・スロート」と呼ばれたFBI副長官マーク・フェルトの話。

ウォーターゲート事件とこれによるニクソン大統領の辞任は知っていたが、こんな裏話があったことは全然知らなかった。

勿論主人公だからキレイに描かれているとは思うし淡々としているし結果はわかっていたけれど、正攻法とは言えないながら行ったことがなかなかスリリングだった。

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Bacchus

4.0日本の捜査機関にここまでの覚悟はあるか?!

2018年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

ウォーターゲート事件で“ディープ・スロート”であった、FBI副長官の姿を描く。

リーアム・ニーソンと言えば、“史上最強のオヤジ”(失礼)な訳ですが、この作品でのリーアム・ニーソンは、動のアクションは無く、静の頭脳での戦いを繰り広げます。私のつたない知識では、2005年にマーク・フェルト本人が、「自分が“ディープ・スロート”であった」と認めるまで、“ディープ・スロート”が誰であるかは、謎であったと思っていたんですが、事件当時に既に、結構な人たちに怪しまれていたんですね。冷静に考えてみれば、非常に重要な限られた人物しかアクセスできない情報が漏洩していたりするんで、その元を辿っていけば、自ずと漏洩源は限られますよね。

実際のマーク・フェルトですが、この作品でのリーアム・ニーソンの姿と、似ていると言えば似ていますね。まぁ、実在の人物を描いたわけですから、『全然違うじゃん!』という感じには出来ないですよね。

いま(2018年現在)のトランプ政権では、2016年の大統領選挙でのロシアゲートが囁かれていて、“大統領による犯罪”、“FBIへの捜査干渉”と言う観点では、ウォーターゲート事件と似た構図になってきているのですが、こちらはどうなるんでしょうね?時の政権トップに対して、正々堂々と公明に捜査を行う捜査機関があると言うアメリカは、良いですね。

この作品は、“邦題あるある”です。いやね、マーク・フェルトと言う名前は、確かに日本での知名度は無いので、原題そのままで行くのは難しいのは認めます。でもね、『ザ・シークレットマン』は無いよ。それだったらさぁ、“ディープ・スロート”としてさ、原題の“ホワイトハウスを倒した男”とかサブタイトルを付ければ良いんじゃね?

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勝手な評論家

3.5アメリカの深い闇

2018年2月24日
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鑑賞方法:映画館

ウォーターゲート事件当時のFBI副長官であったマーク・フェルトを軸にして描いた作品。

フェルトの視点から描くことでニクソン側の汚さとずるさがよく描かれている。事件がFBI内の混乱と重なっていただけに、さすがにFBIも足並みを揃えられなかったことを踏まえると、ジョン・エドガー・フーヴァーのFBIに対する影響力の計り知れない大きさを感じた。
ニクソン政権とFBIのイタチごっことも言えるやり合いはアメリカの本来の姿を見てとれた。

内容は面白いのだが、ストーリーが淡々と進んでいくので、少し退屈にも感じた。

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BARCA!

5.0内部告発者の思いと覚悟

2018年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

ウォーターゲート事件を内部告発したマーク・フェルトFBI副長官が主人公です。
リチャード・ニクソン大統領を辞任に追い込みました。
1972年6月17日に起きたウォーターゲート事件自体は、有名ですが、
古く、未解明なのですっきりとしないストーリーだと思います。

特に、政治に興味がある無しにかかわらず、若い人達には理解できないでしょう。
若い人達には、「シチズンフォー スノーデンの暴露」や「スノーデン」
のほうが親しみやすいと思います。

1972年4月11日から始まり、1973年6月22日にマーク・フェルトFBI副長官が
退官するまでを描いている映画です。
日本で起きたロッキード事件よりも前で、ベトナム戦争時代の頃の話です。
理解したい人は、「J・エドガー」、「JFK」、「ザ・ホークス
ハワード・ヒューズを売った男」、「ニクソン」、「大統領の陰謀」を
事前に鑑賞し、理解する必要があります。

映画を鑑賞しても理解できない点について、私見ですが説明します。
・なぜ、マーク・フェルトFBI副長官は、ウォーターゲート事件を内部告発したのか?
 リチャード・ニクソン大統領が、CIAを利用し、FBIがウォーターゲート事件
 の捜査を妨害したからです。
・なぜ、リチャード・ニクソン大統領は、FBIのウォーターゲート事件の捜査を妨害したのか?
 FBIだけが、リチャード・ニクソン米国大統領再選委員会という政治資金を捜査する
 ことができるからです。
・なぜ、リチャード・ニクソン米国大統領再選委員会という政治資金の捜査を妨害したかったのか?
 ウォーターゲート事件の実行犯達にリチャード・ニクソン米国大統領再選委員会から資金が
 支払われたからです。
 リチャード・ニクソン米国大統領がウォーターゲート事件に関与している証拠になるからです。
・なぜ、リチャード・ニクソン米国大統領は、CIAを利用して、FBIの捜査妨害をしたのか?
 リチャード・ニクソン米国大統領は、ウォーターゲート事件とは無関係というストーリーに
 したいからです。
・なぜ、リチャード・ニクソン米国大統領は、ウォーターゲート事件とは無関係というストーリー
 にしたいのか?
 ウォーターゲート事件で逮捕されたハワード・ハントがCIAの工作活動に関与していたからです。
・なぜ、CIAが、FBIの捜査妨害できるのか?
 CIAは、FBIがJFK暗殺に関与していると知っていたので、「ピッグス湾」
 という隠語使いFBIを脅すことができたからです。
・なぜ、リチャード・ニクソン米国大統領は、辞任したのか?
 リチャード・ニクソン米国大統領がウォーターゲート事件に関与しているという大統領執務室で録音
 した42本の録音テープを公開しないためです。

日本も米国と同じような状況になってきているのが気がかりです。
国民が知ることができない内閣官房報償費という資金があります。
国民が知ることができない特定秘密保護法で守られた情報があります。
国民が知ることができない略式起訴で守られる真実があります。
そして、この映画でも権力者を守るために利用される司法取引が導入
されようとしています。

若者は、上記のようなことも理解することさえできず、期待することはできません。
メディアは、総務大臣に放送法174条(業務停止)や電波法76条(電波停止)
で、脅かされて、キャスターを降板されるなどしているので、期待することは
できません。

若者は、派遣労働者、契約社員、契約職員として利用され、
年金は繰り下げられて、奴隷のように働かされるだけです。

孔子曰く「目の前の権力に屈するのではなく、自分の命に従え」です。
自分の命というのは、「たった一度の自分の人生」ということです。
知識も経験もあり、人生の終盤に差し掛かったオジサンが内部告発する
べきだと思いました。

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ノリック007

3.5出来れば予習を!

2018年2月24日
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鑑賞方法:映画館

第90回のアカデミー賞、作品賞と主演女優賞(メリル・ストリープ)がノミネートされている『ペンタゴン・ベーパーズ 最高機密文書』が注目されていますが、私は今年に入って予習に『大統領の陰謀』と『ニクソン』を鑑賞しました。そして直前の今、公開中のこの映画もまたウォーターゲート事件を題材にした物語。興味のある方は是非『大統領の陰謀』をご覧になってから観ると味わいが200%増しになります。

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TWDera

5.0荘厳な劇伴が彩る骨太の実話ドラマ

2017年10月31日
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鑑賞方法:映画館

フーヴァー長官の元で実質FBIを統括する実力者で次期長官も確実視されていたGメンの中のGメン、副長官フェルトは1972年フーヴァー長官の急死後、ニクソンの一声で門外漢であるグレイが長官代理の座に就いたことで挫折を味わう。そんな折ウォーターゲート事件が発覚、捜査を指揮するフェルトはたびたびCIAに妨害され、果ては機密情報をグレイがホワイトハウスにリークしていることを知り激怒、旧知の仲だったワシントン・ポストのウッドワード記者に接触、事件に迫る重要なキーワード、人物名を少しずつ示唆し始める。

黙々と国家の為、組織の為に尽くしてきた男が静かに怒りを滾らせた”ディープ・スロート”と化す様を静かに見つめる地味なドラマですが、全米を揺るがす行動に勤しむ一方で妻を深く愛し、自ら手紙をしたためて音信不通の娘を探し続ける家庭人でもあるフェルトを演じたリーアム・ニーソンの深い示唆に富んだ佇まいが印象的。終始淡くグリーンが強調された冷たい映像は美しく、オーケストラ主体の荘厳な劇伴も相俟ってずっしりと重たい大人のドラマとなっています。

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よね