「骨太すぎるほどに重厚。大事件の裏に隠された、衝撃の事実。」ザ・シークレットマン 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
骨太すぎるほどに重厚。大事件の裏に隠された、衝撃の事実。
【賛否両論チェック】
賛:ウォーターゲート事件に際し、誰も信用出来ない中で、「禁じ手」を使ってまでも真実を追及し続けた主人公の執念に、頭が下がる。
否:展開は非常に淡々と進むので、興味を惹かれないと眠くなってしまうこと請け合い。終わり方もあっさりしているほか、ウォーターゲート事件そのものを知らないと、相互関係が分かりにくい。
アメリカの政治史上稀にみる大スキャンダルとなった、「ウォーターゲート事件」。その裏にあった1人の男の孤軍奮闘劇が、非常に荘厳な雰囲気の中で描かれていきます。
政府や司法は勿論、同僚のFBIですらも信用出来ない四面楚歌の状況下で、副長官だったマーク・フェルトが取った、文字通り「最後の手段」。その決断もそうですが、心苦しい中で葛藤しながらも、決して己の信念を曲げずに戦い続けるその姿には、観ていて頭が下がるようです。
展開そのものは非常に淡々と事実をなぞるように進むので、人によってはメチャメチャ眠くなってしまうかも知れません(笑)。サスペンス要素もほぼないので、ある種の現代史モノとしてご覧になるのをオススメします。
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