あの頃、君を追いかけたのレビュー・感想・評価
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外国映画をそのまま日本で撮り直してみた実験作
他のあらゆる芸術と同様に、映画というものは、製作国の文化・言語・歴史を、暗黙のコンテキストとして作られるものである。(この点を最大限に利用して演出プランを組み上げた作品に「この世界の片隅に」がある)
本作は、そのようなコンテキストを一切無視して、外国映画の演出をそのままに、日本で撮影し直したらどうなるかを実験した作品である。
言うまでもなく、その結果は大失敗だ。日本では意味不明なギャグの数々、日本ではあり得ない光景の数々、日本人ではあり得ない行動の数々に、もはやストーリーは一切頭に入って来ず、上映開始後5分で帰りたくなった。退席しなかったのは、単に通路が狭くて通れなかったためである。
撮影は長野県で行われたようだが、全裸で過ごしてる家族が長野にいる訳ねぇだろ!長野の寒さなめとんのか。日本は、南国の台湾とは違うんだよ。
原作は90年代の台湾を舞台としているが、本作は現代の日本を舞台としている。そのため、これは日本はもちろん、台湾でも現代ではあり得ないのではないかと首を傾げる場面に多々出くわすこととなった。
原作のスタッフが本作を見たら、絶対に怒るだろう。我々は、日本映画として再構築された本作を見たかったのに、これではただのパクリではないか、と。
原作リスペクトって、日本では考えられない制服デザインにすることですか?原作に似ている役者を起用することですか?絶対に違うでしょう。
せめて言葉が中国語から日本語になったことで、人物の感情の動きやストーリーがわかりやすくなったという点でもあれば良かったのだが、それすらもない。むしろ原作にあった必要な演出が何故か欠けていて、感情の動きが全く分からなくなった。これはもう、単純に演出が下手糞だとしか…
どうしても本作を見たいという方には、原作は見ないことをおすすめする。原作は若さ故に実らぬ切ない恋を描いた名作で、現在Netflixで公開されているが、これを見てしまうとどうしても本作と比較してしまうから、以上のような感想になってしまうだろう。
自分にとって最悪だったのは、今年公開の日本映画の中ではずば抜けた傑作(アンチを呼び込むのも嫌なのでタイトルは伏せるが、私の他レビューを見て頂ければわかる)の後に、本作を鑑賞してしまったことだ。せめて逆の順番ならばマシだったのだが…。
過去どんなにつまらない映画でも0.5点などという点数を付けることはなかったが、つまらないだけでなく観客をバカにしている映画には最低点を進呈せざるを得ない。
アイドル映画かと
全体的に面白かったわけでもないが、面白くなかったわけでもない。主演2人の演技がみずみずしくて好感を持った。ことくらいか。
官能さを感じない映画だったので、齋藤飛鳥はいったい映画のなかでどんなセックスをするんだろうかということをずっと考えていた。結論的に想像がつかないと思いました。
ファンが見ておくと良いと感じました。
眩しすぎる青春。伝えられない想いの果てに待つ、2人の未来とは。
【賛否両論チェック】
賛:お互いの想いを伝えきれずにいた2人が辿る運命が、とても切ない。観ている方がニヤけてしまうような眩しすぎる青春も味わい深い。
否:主人公達の言動はどこか日本っぽさがなく、他のアジア圏の映画を観ているよう。ストーリーも非常に単調で、退屈してしまうかも。
日常のくだらないことが面白くて、自分の好きなものに熱中出来る、青春という唯一の特権。そのど真ん中にあった主人公達の儚い日々が、淡々と紡がれていくのが印象的です。相手のことが好きだから故に、素直になることが出来ない。そんな甘酸っぱさがふんだんに盛り込まれています。
ただその主人公達の言動の1つ1つが、悪くいうと鼻につくというか、どこか実際の青春とは解離しているというか、良くも悪くも日本っぽくない感じがします。その辺は原作の雰囲気がそっくりそのまま残っているからかも知れません。
でもラストは本当に切ないです。不器用で自分の想いを伝えられずにいた浩介と、そんな彼の想いを期待し続ける真愛。2人が辿り着く結末には、思わずグッと来ます。
賛否は両極端に分かれそうな作品ですが、気になった方は是非。
練り込みをテキトーにやったんですか?
台湾が原作のアイドル映画と思って行きましたが、
本作が不可解すぎて、台湾版を視聴してそこそこ腑に落ちました…本作は不可解極まりない
カットやら季節感を台湾版に合わせる意味はどこにあるのか?
不自然な台湾ロケシーン挟む意味は?
元ネタへのリスペクトの仕方…間違ってます。
学生ものなので、このストーリーなら
ひょんなことから今まで触れてこなかった人達と触れ合うことで得る成長を描くべき!
主人公は勉強してこなかったけど、ヒロインに導かれて勉強の楽しさを知る。
ヒロインは真面目すぎるから、高校生的なバカやることも楽しいと知る。
この辺をもっとキチンと見せなかったら、二人がお互いの関係に深み与えないのでは…
台湾版はここは描けてますので。
青春だな〜とか考えられないほどに、不自然さが気になってストーリーに破綻をきたす程キツイです。
役者は最高
正直、鑑賞前の期待値が高すぎて少し期待はずれな作品でもありました。ですが、主演の山田裕貴さんの演技が素晴らしかった。些細な表情や体張った演技とても惹き込まれました。齋藤飛鳥さんも優等生という役が似合っておりキャスティングは◎
内容に関しては台湾の映画のリメイクでもありますし、あまりどうこう言えませんが、もう少しメリハリが欲しかったのが正直なところ。ダラダラとオチのない恋愛ものを見せられている感じでした。それが青春恋愛だと言われてしまったらそれまでですが。
今度は家で
恋愛映画といえば全ての人間の恋愛映画に対する理想が叶うものであり、それは恋愛映画の「掟」である。
恋愛映画といえばニヤニヤしたりハッと驚いたり感動してしまうものである。この映画も同様である。しかしこの映画の面白さはそこではない!この映画は他の恋愛映画にはないバラエティー要素がある。急にくるボケと意外な展開に思わず吹き出してしまう。さらに主人公とヒロインのピッタリな関係に訪れる衝撃の結末に驚いてしまう反面、その後にある主人公の行動に思わず納得してしまう。
この映画はなんと言ってもキャストのセンスがとてもいい。それぞれの役にしっかりとあっていてしかも皆なかなかの演技である。この映画の面白さは実際に見なければわからない。この面白さがわかった時きっともう一度見たくなる。映画館の大スクリーンで見るのもいいが家でゲラゲラ笑いながら見るのもきっとこの映画の良さである。まずは大スクリーンご堪能してみては?
雰囲気と魅力的なキャストを楽しむ青春映画
魅力的なキャスト、素敵なロケ地、素晴らしいカメラワークとストーリー。後味は最高だ。演技達者の山田裕貴は流石。齋藤飛鳥も冷めた序盤こそ素人っぽさが見られたものの感情を顕にした後半は素晴らしかった。
あのときああしていればという青春の1ページのほろ苦さは青春映画のテーマとしては最高で共感に難くない。(余談だが、原作が自叙伝とのことだが現実はもっとドライだったりするよね。相手の女性は男ほど思い入れがなかったりして。)
ここまではなかなか魅惑的な青春映画である。ラストの新郎への猛烈なキスシーンなんて(イケメンだから絵になる場面ではあるが)最高だ。
一方、もう一歩踏み込むと映画としての粗が目立つ。
台湾のヒット映画のリメイク版とのことだが、これはリメイクと呼べない代物だ。リメイクとは、原作のテイストを残しながらも、現地の人が初見でも違和感なく観れるよう換骨奪胎し、文字通りre-makeすることでは?
この映画は、キャストを変え、地名や人名を日本風にしながらも、時代感や季節感があまりにも現代の日本からかけ離れていて違和感だらけだ。何というか、いくらスマホを持たせてもあの空気感は日本だと90年代〜00年代初頭なんだよね。(もしかして、現代日本のパラレルワールドという設定のために敢えて違和感を残した?まさかそこまでの思惑があるわけではないだろう。)挙げ句の果てに、リメイク版なのにロケ地に台湾を使っている場面は、リメイクする努力を自ら放棄したかのようで笑えた。(台湾は好きだ。でもこれではリメイクとしては失格だ。)
テイストこそ良かったので星は多めだが、折角の魅力的な原作とキャストが何とも勿体ない残念なリメイク映画で、結局のところ原作の劣化版としか思えない。あぁ、台湾バージョンを字幕で観たい。
どの年代の方にも見てほしい。
私は今回で3度目のキミオイでした。
この映画は本当に面白くて
毎回新しい発見があって。
本当に何度も見たくなります。
私は学生ですが、この映画を見て
後悔がないように精一杯今を生きよう。
と思いました。
学生だけではなく、
大人の方やご年配の方にも、ぜひぜひ
見てほしい作品です。
主演は山田裕貴さん。
私は山田さんのファンなのですが
本当に浩介とシンクロしている部分があって
彼だからこそこの役を素敵に演じられたんだ
と思いました。
齋藤飛鳥さん。
初の映画出演という事でしたが、
こちらも本当に真愛そのもので
ピッタリだと感じました。
私は台湾のオリジナルの方をまだ
鑑賞していないのですが、
こちらの映画をみて観たいな。
と思いました。
ぜひぜひ、興味がある方は
劇場で見てほしいです!!!
いえ、絶対見ないと後悔します。
本当に素敵な映画です。
盛り上がらないまま、気になって・・・
どうなるのか?
どう切ないのか?
恋のバトルが始まらないまま終わってしまったという感じです
どうなるのかと思いながら観入りましたが、あまり切なさは伝わらなかった・・・・
ただのキラキラ映画ではない
青春学園物の、キラキラ映画とはまた違う
大人でも楽しめる作品でした。
山田さんの熱量も素晴らしかったです。
出演者の方々の仲の良さ
作品に対する情熱
役に対するそれぞれの想い
一人一人が本当に良かったです。
最後は切なくて、涙がスーっと流れるけど
でも笑って過去を思い出せるような温かさもあって
終わり方が個人的に好きでした。
楽曲が作品にぴったりリンクしていて
とても良い曲でした。
心くすぐられた
最初は原作が台湾映画のリメイク?と思って観に行くのをためらっていましたが、いざ観に行ってみると
きっとこんなキラキラした青春なんかないんだろうなー
っていう気分で見れました
自分が感じないような青春を映画を通して味わえるのはとても貴重で楽しい映画でした
台湾版はこの映画を見終わった後で見る方をオススメします
台湾版は予告編で大体ネタバレさせちゃってるので
新鮮さを味わいたい方は最初にこっちを
あとでオリジナルを
ツッコミがいのある映画でもありましたが
多感な時期にこの映画を観て色々と浄化されました
少しだけ違う路線を走った青春映画です
ありきたりではないので
ぜひ映画館に足を運んで欲しいです
山田君の筋肉が素晴らしい(っ^ω^c)
切なく儚い恋の物語
台湾版未鑑賞。自分の気持ちを素直に相手に伝えきれず互いの心にすれ違いが生じる。二人の恋の行方に引き込まれて感情移入し最後は胸が締め付けられる思いになった。鑑賞後も余韻に浸りながら映画の良さを改めて感じる事が出来た作品。齋藤飛鳥の可愛さも際立っていた。いや〜、映画って本当に良いですねー
2018-199
ただの青春映画ではなかった
台湾版未見。
季節設定に違和感があるが、そこさえ目を瞑れば…と思いました。製作側が意図的にしていたようですが、作中セリフで時期や地名を明言しているので、そこはしっかり日本の季節と風土に合わせた方が良かったかと。
「誰もが経験する学生時代のあるある盛り合わせ」というだけでなく、映画のように学生時代だけに限らず、誰かに思いを伝えられなかった事や、想いを知りつつ応えることが出来なかった事がある人は、少なからず柔らかく胸に刺さるものがあると思います。
何度も見ると、登場人物の目線ひとつひとつに物語の岐路が散りばめられていて、もはやポニーテールで泣ける。
演者皆様の代表作に成りますように。
アイドル映画なのに何か懐かしさを感じる
高校の同級生男女6名が織り成す青春グラフィティ。人気者だが勉強が今一つ苦手な浩介(山田裕貴)とクラス一の優等生・早瀬真愛(斉藤飛鳥)、惹かれ合いながらもお互い最後の一歩が踏み出せないふたりの淡い恋心を軸に話が進む。学生時代の日常を切り取ったようなエピソードの一つ一つは細切れで実に他愛無いもののようにも見えるのですが、自分の若かった頃と重なるものが垣間見え、何か郷愁をそそりました。特に我々男子はいつも幼稚で馬鹿なことばかりしていましたが、反対に女子たちはとても大人びていたな、と。未鑑賞ですが台湾の大ヒット作品のリメイクとのこと。そのせいか、季節感が少しずれていたり、日本では余り見かけないランタン(天燈)がストーリーの重要なモチーフとして登場したり、と多少違和感はありましたが、斉藤飛鳥さんの反則級の可愛らしさの前には何も言えません...
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