「齋藤飛鳥さんのファンならって感じかな」あの頃、君を追いかけた サラダさんの映画レビュー(感想・評価)
齋藤飛鳥さんのファンならって感じかな
初日でしかも舞台挨拶がありマスコミ関係者の分の席が厚かましくも前もって前方に確保されているため満員御礼状態。
ほんとあの撮影準備のためのセッティングとやらで「待たされる」のって癪だわ。なんかあいつらはこんなんいつもの事ですってな感じで当たり前のような感じで始めるが一般の客からしたらそんなん知ったこっちゃない。業界人ぶって透かしてんなって感じ。
せめて一言恐縮したような言葉を司会のおばさん言ってよ。
作品・会場によってはもっとサッパリした舞台挨拶もあるし、マスコミ関係者も一般客が通ると会釈したりサッと退いたりして謙虚にわきまえてることもあるが、こういうアイドルが出るような舞台挨拶だとマスコミの奴らも強気だ。
で、次にその満員状態で隣に座った薄毛の還暦近くの(そう見えた)爺さんが強烈な口臭だった。しかもヒロインのアイドルメンバーが出てくるや身を乗り出して彼女の一挙手一投足に頷いてリアクションしていた。アイドルも大変だ。
爺さんが息をするたびにこちらに襲ってくる激臭を除菌シートを鼻に当てながら耐えた。
そんな甲斐もなく作品のほうは大変残念な内容だった。
ヒロインのアイドルの方の妄信的な熱烈なファン(前出の爺さんのような)の方であればスクリーンに大映しにされた彼女の可愛らしい顔を(ハーフなのかな?鼻の形が東南アジアの子のようだった)
眺めているだけでチケット代を払った価値があるのだろうが、一映画作品として見ている人間からしたら本当に「金返せ」のレベルだった。
言いたいことはたくさんあるけどなるべく絞って書きます。
簡単にいうと「薄っぺらい」「つまらない」「退屈」「心が一ミリも揺れない」
といったところだ。
見た方ならわかっていただけると思います。もしそう思わない!感動に打ち震え涙した!という方がいたらたぶん人種が違うか、子供かのどちらかだと思う。恋愛経験の浅い子供でも騙されないような薄っぺらさだった。
あの監督の気概のなさがそのまま現れたような作品だった。
サラリーマン監督のとりあえずのアイドル作品。
主演の男性俳優がしきりに「この作品が若い自分たちの代表作、デビュー作として今後語り継がれたら良い」というようなことを仰っていたが、残念ながらそのような作品にはならないと思う。彼には罪はないと思う。作品が悪かった。監督が悪かった。
笑かそうとしてるシーンもことごとくスベっていた。誰一人クスリともせずサンパウロの街の喧騒が聞こえてきそうなほど静まり返っていた。
青春作品としても恋愛ものとしても観るものを感情移入させる仕掛けも伏線も何もなかった。ストーリーの重厚さも登場人物の関係性の積み重ねもない。
ヒロインと主人公の男の子の感情の高め合いもない。知った風な哲学めいたセリフを棒読みで応酬し合うだけ。
まったく2人の気持ちが伝わってこない。
同じようなストーリーが最近見た「詩季織々」というオムニバスアニメの中の一つの作品にあったがそちらの方がまだ胸がキュンときた。つまり20分で表現できる切なさを2時間かけてもこの作品はできていないということになる。
お粗末だ。
前時代的に妙に校則の厳しい学校、ガラケーからスマホへ。現在28歳くらいの若者の高校時代の設定にしてるわりには妙に高校生の感じが古い。90年代の高校生でも見てるかのよう。オリジナルの作者の時代設定なのか?台湾という国の雰囲気、文化なのか?
肉まん屋の旦那が実際、中国人だったり、デートシーンでいきなり唐突に台湾が出てきたり、信州から甲州あたりと思われる地方の町と東京、、、距離や時間の感覚もない。チープな漫画のページをめくってるよう。
盗難事件で何か一捻りあるかと思いきや
急に団結して正義漢になる仲間たち(笑)唐突なんだよ全部が。感情の積み上がりが何も描かれてないから全てが唐突でツギハギみたい。
スタンドバイミーみたいにもうちょっと「前フリ」つけないと。
一方的なヒロインのセリフ。格闘技だ暴力だ犯罪だ。何が言いたいのかわからん。幼稚なのはアイドルさんあんただよ(笑)
多少のネタバレ含みます。
それとさ、高校時代の仲間がみんながみんなそれぞれの分野でそれなりに成功するなんてまぁ、現実感ないね(笑)
社会的に経済的に若くして成功する奴なんて本当に学年に1人いるかどうかですよ。
よほどの国内有数の超進学校という設定なのかな。
それとアイドルさんの新郎役、、、、
新郎ちゃうやん!お父さんやん!(笑)
あれじゃあ、戦国時代の中年ロリコン武将のところに政略結婚として嫁に出された少女だよ(笑)
花嫁に見えない!子供やん!
もう言いたいこと山ほどだけどきりがないからもうやめ。
舞台挨拶についてですが、ヒロインのアイドルの子後で調べたらかなり普段から「クール」なキャラらしいですね。やる気ないんじゃなくてああいう子らしいですね(笑)
インタビューの受け答えも何というかことごとくデタッチメントなスタンスで独特な節でまぁ、個性的といえばそうですど。周りの子たちと共感性を持ってるとはお見受けできませんでした。
でも、お顔が小さくて華奢なので実際にはかなり小柄だと思うのですが160センチ代後半に見えますね。
あれは確かに握手会にCDを大量買いして通いたくなるファンのハマる気持ちもわからんでもないなと思いましたよ。触れてみたいと思うでしょう。話してみたいと思うでしょう。可憐な少女と。個人的な感情が勝手に芽生えて中毒のようになる殿方も多いはず。
ただ、逆に生で見ると現実を知るような気持ちありましたね。
まぁ、私は行きませんけどアイドルの握手会なんて(笑)
出演者が「大ヒット上映中!!」というパネルを持たされて撮影してるのは滑稽すぎて苦笑いでした。今日初日やん(笑)
とにかく、結論!
主観と言われてしまえばそれまでですが、正直、1800円のお金と2時間をかけて見る価値があるものかと言えば答えはノー!断じてノーです!
出演俳優の大ファン以外はまぁ、やめておいた方が良いです。
お金を使ってどれだけつまらないか自分の目で確かめて見てみたいというのならば止めはしませんが(笑)