劇場公開日 2018年10月5日

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「歴代の「青春」をテーマに据えた作品の史上最高傑作」あの頃、君を追いかけた ライさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0歴代の「青春」をテーマに据えた作品の史上最高傑作

2018年10月6日
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鑑賞方法:映画館

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原作はギデンズ・コーの自伝的小説。
それゆえか登場する皆の情緒には非常にリアリティーがある。そして台湾で大ヒットしただけあり、ストーリーの完成度は高い。
リメイクだと質が落ちていそう、演者にアイドルがいるためアイドルごり押しか?なんか知らない俳優ばかりだな、なんて思って観ないのは非常に勿体無い。
本作品のHPに掲載されているある城田優さん、森下佳子さんの推薦コメントが全てだ。
演者皆が肩肘張らず自然体な青春を演じきれている。なかでも、山田裕貴さんの演技には脱帽。台詞なくとも、台詞前でも彼の演技に悔しいくらいに引き込まれる。それに感化されたように仲間たちも演技で応える。この映画自体が一種の青春のよう。

「青春」という言葉が含む沢山の意味をこの映画は網羅している。青年期に恥や後悔を抱いたまま成長した人にはバカで純粋な浩介の出した切なくも暖かい答えがきっと刺さるだろう。

ライ