「同棲に恋するという悩みがクリアされた時」あさがおと加瀬さん。 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
同棲に恋するという悩みがクリアされた時
『翔んで埼玉』の主人公は高校生で、なおかつ男の子どうしの設定だそうな。見ていないし、原作も未読なのだが、配役としてはGACKTさんと二階堂ふみさんが演じているのには、それなりに理由があるのだろう。そのひとつには、同性なのに、あわい恋愛的関係を匂わす狙いがあるのではないか。
マーケット的には、同性なのに恋愛関係が成立してしまうこと自体は問題ないのだろう。それを、見る人の抵抗なく受け入れてもらえるようにするには、多少の脚色が必要になる。
むさ苦しい柔道部と相撲部の男同士の恋愛なんて、たとえあったとしても誰も見ようとも思わないであろう。
ところで、そのことを抜きにして、純粋にふたりの愛を育む物語として見た時、このアニメ、いったい何が面白いのか。つまり、同性である、という最大の障害を乗り越えてしまったときに、交際中の高校生が、進路に悩み、離れ離れになっていくありがちなストーリーのどこに見るべきものがあるというのか。
そして、まともには見ていられないほどにあまったるい。赤面してしまった。
2019.4.5
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