バトル・オブ・ザ・セクシーズのレビュー・感想・評価
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愛と自己闘争
いやー、そんな感じの作品でした。良いんですわ、色んなものがいちいち。
既得権に反して女子ゴルファー協会つくる件、恋に落ちちゃう美容師の女の子の可愛さ。バリーのお父さん振り。70年代の景色。
一見、色物のテニス対決に掛けていた双方の背景も、決して過剰に演出されることもなく、ちょっとしたジョーク要素も織り交ぜられてて。
善悪の対決、じゃなくて、ジェンダーやシニアへの偏見との自己闘争、なんですね。だから、二人は同類なんだ。
鼻をつくフェミニスト感も無く、期待を大幅に超える映画でした。エマストーン、良かった、とっても。
スティーブ・カレル、変装役者選手権の圧倒的チャンピオン維持証明の1作でもありました。あんた、誰⁉️だもん。
音楽の件
エアロスミスのDream On は予告編オンリーでした。二人が愛を育む場面は、Elton John/Rocket Man , 彼のおちゃらけテニスのシーンには、George Harrison/What is Life。
EltonはLGBTをカミングアウトした歴史あり。 Georgeは恋人 PatiをCraptonに寝取られた男。ストーリーに被る私生活があったりするんだが、意識してつかってるよね?
偉大な先駆者に脱帽
スポーツの枠を超越した社会派ドキュメンタリー。1970年代にこんなテニスマッチがあったとは、全く知らなかった。男女の不平等に抗議して、女子テニス協会を断固立ち上げたキング夫人の行動力と意思の強さには頭が下がる。何事にも偉大な先駆者が不可欠ということか。今年のウィンブルドン シングルスの優勝賞金が男女共に225万ポンドだと知ったら、キング夫人もきっと仰天するに違いない。当時の社会観や空気感、ファッションを忠実に再現した制作陣の手腕に脱帽。エマはキング夫人の内面までも繊細に演じていたし、スティーヴは根っからのエンターテイナーであるボビーになりきっており、とても感情移入し易かった。フォアもバックもスライスを多用し、チャンスがあれば、すぐにネットに詰めてボレーで決める、というテニススタイルは現代とはかなり違っていて、非常に興味深かった。
面白かった
スポーツ映画としてのカタルシスを期待し過ぎると、クライマックスの試合シーンは物足りなく感じるのかも。しかし、そこに至るまでの両者の紆余曲折が丁寧に、しかもどっちかに偏ることなく描かれている為か、あっさりした終わり方を眺めながら色々と思いを馳せることができて、余韻がとても深くなった。
当たり前のことだが時代劇には、綿密な時代考証と、その時その場所に確かにいた、と感じさせる役者の実在感こそが何より大事なのだと改めて思わされた。スティーブ・カレルは本人の写真と比較すると、シンクロ具合が凄過ぎて気持ち悪いぐらいだった。
そしてアストロドームは「BIRD☆SHIT」の舞台でもあった、、。
子ブタ
エマストーンは増量して
この役に挑んだらしいですね
何キロアップかわからないけど
人相変わってました。
ラストに本人達が映ってましたが
2人とも良く似てました。
寄せてますね〜
勝った喜びを
旦那でも愛人(美容師)でもなく
ただ一人
控え室で喜びを噛み締め涙するところなんて
トップならではなのかなと思いました。
ボビーやビルプルマン
男性至上主義のブタども達の
やられた顔(笑)
最高〜‼︎
ラスト
コテンパンにやっつけたの
気持ち良かった‼︎
久々アランカミングが‼︎
チョコレートドーナツもっかい見たい‼︎
そこまで突き抜けちゃったのね…
男尊女卑が世界共通語だった頃の話で、そこが論点と思ってたら、もっと突き抜けてしまったのね…。
各個人の話は別として、体力では男だし、子供を産むのは女だし、男女には役割があると思うから、何でもかんでも平等って、少し違和感を覚える。
もちろん、その役割を果たしたくても果たせない人がいることも知っているし、自ら果たさないことを選択している人もいる。それが自由だということを否定するつもりもない。ただ、それをことさらLGBTという言葉にしたり、対立構造にしたがる人がいるように思えて仕方ない。映画の底に、それが見てとれた感じがして、最後に感想が変わってしまい、あんまり感動しなかったかなぁ…。
奇しくも作品の内容がタイムリー。
基本は笑えるコメディ要素強めな作品。
男女の賞金格差(女子の賞金は男子の15%だったそう)の均等にするよう訴えるビリー・ジーン・キングと男性至上主義者でテニス界のレジェンド・ボビーが対戦する実際にあった話。
ボビーは、どうしようもない女性差別野郎。
「俺が女性を愛するのは、彼女たちがキッチンもベットルームにいる時だけさ!」と腰が抜けそうになるようなセリフも飛び出します。(まぁ、今も変わらんような事言う人はいますが)
ボビー以外にもテニス協会の偉いさん、ジャック・クレイマーも最低。
ビリーとの対戦の際にボビーのスポンサー、Sugar daddyの代表も極右団体メンバー、男性至上主義者として有名な企業だそうです。
この作品少し前情報を頭に入れて観に行きましたが、LBGTについても割としっかり描かれています。女性の権利と同性愛者の悩みについても触れているので、凄く複雑な気分。今も問題は山積みですがら、時代が違いますから、更に厳しいかったことでしょう。
主演は、ラ・ラ・ランドで同じみのエマ・ストーン。ほぼノーメイク!!でも美しい!!テニスシーンもほぼノーCG!素晴らしい!面白かったー!!
私達は私達のやり方で。
楽屋のシーンで男と女が対比されてるのが面白かった。あの楽屋のシーンを見て、なんとなくカーリング女子を思い出した。
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可愛くおしゃれしてみんなで和気あいあいとやってるのをみんなが応援してて、良い時代になりつつあるのかなと思った。
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そしてボビーってある意味女性の味方なんじゃないかって思ったんだよね。過剰なまでに男性至上主義を主張することで今まで興味なかった人も女性側についてくれたりしたんじゃないかなと思った
ちゃんとした社会派ドラマ
女子のトッププレイヤーとシニアの男子プレイヤーが対戦するテニスのエキシビションマッチを巡る物語。実際に行われた試合とはいえ、その組み合わせとネーミングからコメディ系の映画かと思っていた。
実際は、女性の地位を勝ち取るためにテニスを通して闘った女性たちの話だった。
男性選手との試合なんてバカらしいと思っていたが、背景や試合までの経過を知っていくと負けたくない!というビリージーンにどんどん感情移入している自分に気づいた。これでは試合終了したときにはちゃんと感動してしまう。
50年もたっていない出来事だから、今の問題でもあるんだろう。女性の地位やLGBTのことなど、結構考えさせられる映画だった。司会者が肩にまわす手が妙に気持ち悪い!
最後に本人たちの写真が出るんだけど、きちんと寄せた役作りしていたのは驚いた。さすが!
「女性の方が優位だって言ってるんじゃない。男性と同じだって言ってる...
「女性の方が優位だって言ってるんじゃない。男性と同じだって言ってるだけ」みたいな台詞に、当たり前だけどどっちが上かって話じゃないよなって気付くとか。ロージーはあくまでパフォーマンスでやってて、おぞましいのはもっと違うとこにいるとか、ボビーがそのことをちゃんと理解してるとか、脚本が上手くてシビれる。
伊調馨選手vs栄監督
キング/リッグス、炎の女と脂ぎった男。
火と油でよく燃えます。
何でもエンターテインメントに仕立てちゃう米国の力強さとユーモアセンスに感心します。
露骨な男性至上主義とかパワハラとか、ここまでいくと爽快感すらあります。
こうなったら、日本としては、伊調馨選手vs栄監督デスマッチで盛り上がるしかない...
今のテニス界につながる出来事だが
ご本人も監修された実話なので
どうこう言ってもしょうがないのですが
作品として面白いとは思えなかった。
賞金と権利の主張の為とはいえ
現役引退した50代の男性に
現役女子選手が勝って
そんなに嬉しいかなぁ😅
レズシーンも長いわりには
愛情が感じられず…
あまり楽しめなかった。
あのシーンだけでも観る価値がある
女性の権利や地位向上だけでない、同性愛者やボビー・リッグスのような依存症者も含めた全ての弱者に寄り添う映画だった。
特に、初めて同性愛に落ちる瞬間は夢のように美しく描かれていて印象的。ここだけでも観る価値がある。
やっぱファリス&デイトンは素晴らしい!
ミュージック・ビデオ界出身で、映画としては「リトル・ミス・サンシャイン」「ルビー・スパークス」を手掛けたバレリー・ファリスジョナサン・デイトンの監督作品でFOXサーチライト配給、という事で、決してオーヴァーグラウンドな映画では無いと思わせて、主演がエマ・ストーンとスティーヴ・カレルって?それには訳があった。タイトル通り、男女の性別を賭けた闘いではあった。テニスの現役トップ・プレイヤーの女性ビリー・ジーン・キングと、かつて世界王者だったオッサンプレイヤーであり、徹底した男尊女卑主義者で人を舐めまくった行動がセンセーショナルなボビー・リッグスによる、お互いの立場と意地とプライドを賭けた試合を、そこまでに至る過程における各々の心情描写を経て、実際の試合の模様をクライマックスに、比較的事実に忠実に再現した作品。この内容を現代の社会に向けて作り上げる意義と言うのは、ここで語れないが、当初持っていた映画のイメージとはかなり違っていたのは確か。単純な男×女のバトルでは無いのであった...。
特筆すべきは、やはりファリス&デイトンが作り上げるポップでカラフルでフザケてて、しかしながらリアリティも同居する独自の世界でしょう!特にボビー・リッグスの徹底したオフザケの描き方は、実際にそうだったかはさておき、監督の並々ならぬ執念を感じるし、それが変な笑いに昇華されており、意図として成功していたのではと思う。もちろん、人間の陽の部分と、陰の部分の描き方の対比もお見事だった。単純に1970年代の雰囲気を忠実に描いた...と言えば簡単だが、それを超えたヴィジュアル世界が素晴らしい作品でした。それでいて、映像テク偏重の作品に終わらない、社会的なメッセージと意外な裏メッセージも孕んだ巧みな傑作でした。
追い込まれているのは実は男の方
全米テニス協会から追い出されてもビリー・ジーン(女性)は、堅実に実績を積み上げ前進を止めない。夫との間にトラブルが生じても復活する。
片やボビー・リッグス(男性)は、既にピークを過ぎたシニアで稼ぎも少ない。この闘いは実は賞金の低い者同士の闘いなのだ!!
ボビーはギャンブル依存症が原因で妻から離婚を迫られており、追い込まれている。ギャンブル癖を治すより「勝てば文句ないだろう」と開き直り、男女対決というセンセーショナルで注目を集め、自分の価値を引き上げようと画策する。勝つ度に賞金を吊り上げて、自分が今も大金を稼げる男であることを妻に証明しようとする。
本質的に解っていないのは、ボビーが闘うべき相手は女性プレイヤーではなくギャンブル依存症という病気なのだ。彼は治療から逃げている。故に妻を失望させる。彼は既に妻という女性にうち負かされているのだ。
よかった
コンディションづくりに失敗してかなりうとうとしてしまった。面白い映画だったのにもったいなかった。
エマ・ストーンがゴリラのような体型になっていて、のっしのっしとちょっと猫背にして歩いているのがすごかった。スティーブ・カレルもエンドロールまでだれだか分からなかった。子どもと遊んでいるところが心から楽しそうだった。ギャンブルくらいいいような気もするのだが、やっぱり破産することもあるだろうし、ダメなのかな。害のない、釣りくらいに依存していればよかったのに。
食傷気味
女性軽視を受けた女子テニス選手が、シニアでプレーしている男性テニス選手と対決し、勝利するまでのお話。
前知識もほとんどなしに観に行ったので、もっとテニスの試合風景などが観られると思っていたのですが、そこにはさほど力を入れておらず、史実をベースに、性差別と同性愛に焦点を絞った展開が続き、正直、またか、と思ってしまいました。
とにかく、二時間にわたる話のほとんどがそれに費やされており、後半にはかなりの疲労感を覚えました。
しかし、作品内の当時のイメージを表現するための、ぼかした撮影技法や、メイクの仕上がりは、さすがだなと思いました。
アラン・カミングの起用で、彼の最後のセリフには、彼自身がゲイであることもあり、真に迫るものがあって、心に刺さりました。
最近の女性優位な風潮が目に余る気もしますが、まだまだこれからも続くのでしょうね。
平等とは何か。男女のあるべき姿を問う、深い物語。
【賛否両論チェック】
賛:男女格差が厳然としていた困難な時代に、平等を訴えて戦い続けた主人公達の苦悩や葛藤、そして自ら嫌われ役となった相手選手の等身大の姿を通して、男女間のあるべき様を問いかけてくるのが印象的。
否:結末が分かっているだけに、どうしても展開が単調に感じてしまうのは、仕方がないところか。ラブシーンがあるのも気になる。
男性が優位な時代にあって、平等の声を挙げることがいかに困難なことであったか。そんな中にあって、それでも自分の信念を貫き通したビリー・ジーン・キングの強さに、心打たれます。
そして彼女だけではなく、自らの意志で嫌われ役となったボビー・リッグスの悲しい物語が描かれているのも、見逃せません。2人の運命がいかにして交錯し、国中を巻き込んだ一大事件に発展していくのか、その過程にある人間ドラマに思わず考えさせられます。クライマックスのゲームは、言うまでもなく見どころです。
どうしても予定調和になってしまうのは否めませんが、戦い続けたプロ達の孤高な姿を、是非ご覧になってみて下さい。
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