「タイトルがむしろ皮肉」バトル・オブ・ザ・セクシーズ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルがむしろ皮肉
クリックして本文を読む
実際の選手達についての知識は全くなく、
予告で面白そうだと観に行った。
タイトルは性差別の戦い的なものだけども、
映画を見ていると、むしろそれは
試合の名目としてキャッチコピー的に掲げられており、
実際にはビリージーンは賞金アップのための意地、
ボビーは妻子にもテニス界からも見切られそうな状態からの脱却狙い。
つまり2人とも這い上がるための、
そして己のアイデンティティのテニスの価値を高める試合だった。
なのに周囲が、男女のガチンコと捉えて
気色ばむのはなんとも皮肉とも言える。
それ故に、試合後彼女の流した涙は
緊張感からの解放と共に、
果たして今後自分はいったいどう流されてしまうのか、
それを抱える覚悟があるのか、と
不安もあったに違いない。
それにしても実際の人物への寄せ方凄かった。
そして同性で泊まってたら、普通は
あ、友達も泊まってったんだね、くらいにしか
思わないのかしら。
ずいぶん察しのいい夫だな。
コメントする