「ロッキーが如く」バトル・オブ・ザ・セクシーズ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
ロッキーが如く
クリックして本文を読む
ゲームの結果にさしたる意味はない。いかにして二人がゲームを迎えたかが重要。男女を問う話ではあるが、決してゲームの結果に着地しない。その後の歓喜なのか苦しいのか分からぬ慟哭、自分の仕事を仕上げた者の複雑な想いが噴き出る。恋愛と仕事は別とばかり、自身が立ち向かわなければならないミッションが現れば、それに懸命に立ち向かう。映画の趣旨に反した旧式表現を用いれば、これは男の生き様。男女関係なく同じようにミッションに向かう。男女差別の無意味さをこういうアプローチから説くのは斬新でもある。
同性愛ならフリーで良いのかと言えば、決して情事を美化しない。不倫は不倫として扱う。本人の罪悪感はともかく、都合の良い男、ラリーキングの振る舞いが効いてくる。このあたりもフェアな表現への意識なんだろう。
コメントする