「ハリウッドギャラ問題」バトル・オブ・ザ・セクシーズ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドギャラ問題
ひと昔前に描かれたステレオ・タイプなフェミニストは、ブスでヒステリックで不幸になるというオチだったと記憶していますが、この作品で描かれたビリー・ジーン・キングは、カッコよくて、頭が良くて、美しい女性でした。もしや監督は女性?と思ったら、「ルビー・スパークス」のジョナサン・デイトン&バレリー・ファリスではありませんか。流石ですね。
劇中でビリー・ジーン・キングが問題にしているテニス界の賞金の男女格差。これ、昨今ハリウッドで取り上げられた男優と女優のギャラ格差と同じことを言ってますよね?もしやこの作品、ハリウッドのギャラ男女格差を想像させる作りになっているのでしょうか。
我が国日本でも男女の賃金格差はいまだに大きいですし、40年近くたっても根本はあまり変わっていないのだと思います。だけどここ数年、アメリカ映画界は、若くて綺麗な女性がメインキャストの作品ばかりではなくなってきています。また、昔はレズビアンを描いた映画は、ほとんどありませんでした。今は、Me tooに賛同する男性がアメリカには沢山います。ああ、アメリカが羨ましい。
アメリカのMe tooの大きな波がこの作品と共に日本にも到来しますように。
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