「1972年にグランドスラムを達成したビリー・ジーン・キングは賞金が...」バトル・オブ・ザ・セクシーズ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
1972年にグランドスラムを達成したビリー・ジーン・キングは賞金が...
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1972年にグランドスラムを達成したビリー・ジーン・キングは賞金が男子プレイヤーの8分の1しかないことに怒って仲間達と女子テニス協会を立ち上げる。地道な巡業で実績を積み上げる女子テニス協会の活躍を横目で睨んでいたかつての名プレイヤー、ボビー・リッグスは男女対抗試合を提案。一度は断ったビリー・ジーンだったが、”例え女子の現役ナンバー1であっても男子には劣る、55歳の私にすら勝つことは出来ない”と鼻息の荒いボビーに戦いを挑むことを決意する。
赤茶けてほんのりトーンがぼやけたノスタルジックな映像で当時の空気感を丁寧に再現し、男性優位社会に胡座をかく無粋な男達に鉄槌を食らわす痛快さをエモーショナルに描きながらも、人物描写が繊細で実にソウルフルなドラマに仕上がっています。
何もかもが素晴らしいですが、ある印象的なワンシーンを除いて完全にスッピン、近眼メガネと猫背で全く別人になり切ったビリー・ジーンを演じたエマ・ストーンはもう何ら形容する言葉が思い浮かばないほどに圧巻です。
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