アバター ウェイ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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圧倒的な没入感
仕事がひと段落したので、念願の「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」を観てきました。
主人公のジェイクは惑星パンドラの先住民ナヴィの一員となり、ナヴィの女性ネイティリと結ばれるところまでが前作でした。
今作で、2人には子供にも恵まれて家族と共に平和に暮らしていましたが、再びスカイ・ピープル(人類)がパンドラに現れたことで、彼らは神聖な森を追われることになります。一家は、海の部族のもとへ身を寄せることになるのですが、その海の楽園にも侵略の手が迫ってきます。
時間にして3時間強。トイレが近い人はギリギリの時間かもしれません。
でも、やはりこの映画は映画館で観るべき映画です。
特にIMAX3Dで観ると、没入感がスゴい。今回は海が主な舞台なのですが、海中の描写もさることながら、海上での波の飛沫の表現が凄すぎます。特に感心したのが、ちゃぷちゃぷと海の上で漂っているシーンでは本当に海の上に自分がいっしょに浮いてるような錯覚を感じて、口の中がしょっぱくなりました。
ストーリーは基本的に前作を踏襲したようなものですが、とにかく映像に圧倒されました。機会があれば、今度は4Dで観たいと思っています。
飲み込まれる映像体験、素晴らしい。気になるところも。
公開日に観ました🌊
3Dの滑らかさ、質感、奥行きがナチュラルに物凄い。スクリーンから海水が溢れそう!って何度も思ったw
こんなに水がすごい3D映像を観たことないかも。
どこまでが実写でどこからCGなのかもわからないくらい。キリちゃんが好き!!
あまりにすごい映像、しかしリアルを追求すればするほど矛盾や違和感も出てくるように思えた。魚や貝は殺して食べていいのかな?とか、こんなに革新的な映像で描かれ、自然や生き物に畏敬の念と同等であるという意識を持つ「人間より進んでいる」とも受け取れるナビィたちだけど、しっかりネイトリ(前作ヒロイン、母なう)とキリちゃんが食事の支度をしてたwそこは女性の役割なのね、とか。
妊婦さんもお腹丸出しでも戦ってて「うああ大丈夫?!」ってなったんだけど、そんなに女性が強くても、でも料理は女性の役割なんやな、ってwプリミティブな生活に近づけば近づくほど、女性の役割は料理や出産、子育て等に限定されていくという傾向は、ある意味リアルというか現実的だよね…とも思えた。
こんなこと書くと、「料理くらいええやん」と思う人も多いと思う。またフェミかー、って。でも、料理「くらい」と言うなら尚更、家族全員でせっせと支度しててもよかったんでは。「料理は女性の仕事」。こんな革新的な作品ですら、そう描かれるのを子どもたちが観て育つんだなあ…って。
映像が凄すぎる故か、ひとつ面白い体験?をした。1からかなり経つし最初はナビィの姿に見慣れず違和感があったのに、馴染んでくると手足も首も長くて美しいナビィたちの中に1人混じる人間のスパイダーが段々子猿のように見えてきて。実際「モンキーボーイ」って呼ばれてて、ちょっと蔑称wわたしも含めて、差別心てこういう何気ない「見慣れなさ」とかから来るのかもと思ったりした。
しかし序盤でネイトリが「ポコポコ混血をたくさん産んだ」っていうセリフはひどすぎた。ポコポコ?混血を?たくさん産んだ、って動物みたいに。あの侮辱要るかなあ?女性であるために、ネイトリだけがひどい侮辱を受けるの耐えられなかった。作品の品性も落としてる。あれはなくてよかったなあ。
長男が亡くなったのもかわいそうすぎたし、結局海の民に迷惑かけまくりだし、スパイダーが父を助けたことも、葛藤や描き方が足りなすぎる。
素晴らしい映像体験ではあったけど、いろいろ気になる点もある作品でした。
3時間まったくだれない!ぜっっったいに映画館で観るべき!!
2022.94本目
高評価に半信半疑 +平日に3時間映画は疲れるかなぁ〜なんて思いつつ、騙されたと思ってDolby cinema +3Dで観てきた!
内容は王道でシンプルだけど、映像がほんとにすごい!!
自分が夢をみててこの世界に溶け込んでるって錯覚してしまうくらいリアルに、幻想的な自然や海の中、不思議な生き物たちを体感できる🥲
触れられそうなくらいの距離感かつ存在があまりに自然なのに、自分が今まで全く見たことのない植物や動物などの大自然を見ることができるなんて滅多にない!とても貴重な体験だった。
アクションもとてもよかった!
ド派手な戦闘機や爆破と弓矢やナイフなどのアナログ武器が混在していて、それぞれの良さがあってよかった!
動きが軽やかで、それでいて触れられそうなくらいの距離感で、臨場感がすごい!
自然と人間というテーマ
巨大クジラ(名前を失念した)とナビィたちの絆もアツかったし、自然と人間との共生が鮮やかに最高に美しく描かれてきたからこそ、それを破壊される展開になったときに強く感情移入できた。陳腐な感想になってしまうけど、自然破壊や開発についても考えさせられる映画だったと思う。
トップガンと同じくらい「映画館で観てよかった」と思った!映画館で映画を観る良さが詰まっていた!もう一度あの世界に入りたい!
3時間あっという間!騙されたと思ってぜひ!!
圧巻の映像美
日本人はどう思った?
明らかに捕鯨を批判している様な描写、そのシーンの時だけ急にフィーチャーされるアジア人キャスト。
映像も演出も素晴らしく、ストーリーは深みは物足りないもののエモーショナルで感動的と、全体的にすごくよかった分、余計にショックでした。
まさかこんな娯楽大作のような作品でこんな気持ちにさせられるとは。
惑星パンドラへようこそ〜♫
面白かったけど・・・日浦??
今回は、海のシーンがキレイでしたが内容は前作の方がよかったかな?!
ただ1つ気になったのは、
劇中にクジラのような生物を捕らえて殺すシーンをアジア人にして、
しかも殺すマシーンに漢字で「日浦」ってあったんだけど、あれは明らかに日本の捕鯨を指してるよね?
そこはとても悪意を感じました(^^;;
あと、上映時間が3時間20分とめっちゃ長いのでトイレ注意、飲み物ガブ飲みは絶対ダメです❌❌❌笑笑
ダーウィンが来た3時間スペシャル
鑑賞お疲れ様でしたって感じ。
3Dで鑑賞しましたが特に水中のシーンは流石の映像でした。そこを見せつけたかったのでしょうね。
配給会社が編集権を持っていれば30分以上はカットかれたかと。
キャメロンはすでに巨匠ですからそこは譲らない。
映像は確かに凄いですがドラマ部分が余りにもホームドラマで。
壮大なテーマのはずが家族愛に偏りすぎでは。チグハグさを感じてしまいました。キャメロンは西部劇が好きなんでしょうね。前作はまさに騎兵隊とインディアンの戦いそのもの。そう言えばターミネーター2でシュワちゃんがバイクにまたがりレバーアクションのショットガンをくるりと回して弾丸を装填する場面は勇気ある追跡でジョンウォンが馬上で見せるライフル銃のアクションへのリスペクトですよね。
やはりキャメロンはアクションの巨匠だと思いました。
もちろん映像作品としては大スクリーンでの鑑賞をお勧めします。
キャメロンが驚異の映像技術で描く壮大な22世紀の西部開拓史。
本シリーズが西部開拓史をテーマにしているのは明らかだが、今作は前作以上に惑星パンドラ先住民たるナヴィ族にとって深刻な事態に陥る。
前作は単にレアメタル目的のいざこざだったが、今回はパンドラを植民地化しようと人類の開発(侵略)が本格的なものとなり、先住民族の意思を全く無視した植民地計画が現実のものとなる。
瞬時に森を焼き払い植民する冒頭のシーン(インディペンデンスデイのエイリアンが都市を一瞬で焼き尽くすシーンに酷似)は人類がこれまで地球でやってきた蛮行を凝縮して見せる点で見事だし、そこからジェイクたちのゲリラ戦による反撃へと怒涛の展開を見せる。
冒頭から人類による侵略行為という娯楽作としては結構重い展開ながらも中盤、海の部族と生活を共にするあたり、さすがに今回パンドラの海がテーマだけにその海の描写がとにかく素晴らしい。
いつまでもこの海のシーンを見ていても飽き足らないほどで、CG映像に食傷気味の自分でも素直に映像の美しさに浸ることが出来た。
そしてパンドラの自然を余すところなく堪能させた後に続く人類の蛮行。本作はパンドラの自然の美しさと対照的に人類の醜い行いを見せつけることにより、人類の文明社会に対する批判的メッセージを強く感じさせる。
全編にわたりCG映像のすばらしさは言うに及ばず、長尺ながらもストーリーも飽きさせない。ただ、難を言えばクライマックスの展開はジェイクの子供が何度も捕まるといった同じことの繰り返しで少々だれる所は否めない。
一作目鑑賞時、どうやってこの物語をシリーズ化するのか不安だったが、今回二作目で大きく世界が広がった。
パンドラの神たるエイワの存在、そのエイワの子と目されるキリ(キリはキリストからもじった?)、そして人類とナヴィ族の中間的存在であるジェイクとはまた違った生身の人間としてナヴィと共に生きるスパイダーの存在と、本シリーズを牽引してゆく役者は揃った。シリーズ5作まで続くということはジェイクの子供たちが時代を受け継いでゆくのだろう。
そして人類との戦いも熾烈を極める展開が予想される。本来、未開の種族が最先端の科学技術を持つ人類に対抗する術はなく、ネイティブアメリカン同様、虐殺され居留地に追いやられるのが関の山。しかし、キャメロンは恐らくそんな西部開拓史のアンチテーゼとして本シリーズを完結させようというのだろう。
本シリーズはナヴィ族が人類に勝利するかはまだわからないが、人類は自然には勝利できないだろう。パンドラの守護神エイワがこの戦いの鍵を握っている。
現代においても自らの欲望のままに地球環境を破壊してきた人類はいまや温暖化による気候変動の脅威にさらされている。どんなに科学技術が進んでもこの気候変動には勝てないのだ。人類はいまや地球からしっぺ返しを食らっているのだから。
ちなみに本作はあからさまな捕鯨批判も込められていて、「日浦」の文字は少々やりすぎな気もしなくないけど、産業革命の時代、鯨油だけのためにクジラを乱獲した欧米に対してもきっちり批判してるし、そもそもが本シリーズ自体が人類の文明社会へのアンチテーゼなので、日本人だけを批判の的にしてるわけではない。自分たちが批判されたと目くじら立てるのはいかがなものか。
ざっくり言うなら、親子の絆を描いたSFアクション映画
約200分と『RRR』を上回る上映時間で集中力が持つかどうか不安でしたが、結局2回寝オチしてしまいました。そして、1月2日に吹き替え版3Ⅾを鑑賞しました。感覚として吹き替え版のほうが観やすい感触でした。振り返ってみると、150分以上字幕を追っていると目が疲れるし、3Ⅾの映像が半減しているようなそんな印象を持ちました。人間の集中力の限界を求められる「3Ⅾスパルタ映画」でもありました。
前作の『アバター』は最初DVDで観賞し、この間公開していた3Dリマスター版の2回観賞しています。3DリマスターはDolby Cinemaで観賞したので、今回もDolby Cinemaで観賞してきました。
IMAXほど大スクリーンではないですが、超高画質・暗闇の鮮明さ・色彩の再現度は「さすが!!」と言いたくなる品質でした。3Dメガネを持っていなくても大丈夫です。
世界観は個人的には「モンスターハンター」と「メタルギア5」を足したような雰囲気でした。惑星パンドラに住むモンスターや美しい自然と地球の機械が共存する世界で、未知のモンスター×ハイテク技術+FPSモノという印象で、映画というよりゲームで遊んでいる感覚でした。
ストーリーはほぼ前作と同じで少しがっかりしました。森と海のナヴィ族の友情熱血共闘を期待していましたが、フラットな関係を保っていたため残念でした。
しかし、水中での臨場感はすさまじかった。特に、水中動物にまたがって高速で移動する描写は水の抵抗を視覚で味わえたのがとても新鮮だった。終始、水中シーンは水族館の水槽を3Dで観賞しているようなイメージです。
良くも悪くもジェームズ・キャメロンの人柄がわかる映画でもあった。特に女性の扱い方が普通とは違う考え方で、妊婦を戦場に参加させたり、親しい間柄でも子供のためなら容赦しない利己的な描写が印象的でした。
映画は元々アトラクション
普段は劇場にそこまで拘らない(いまだにIMAXシアターにも行ったことが無い)が、本作は映像に特化した作品だったので、普段ならシニア料金1200円が色々と追加料金を加えられ2100円払ってドルビーシステム(ハイ・フレーム・レート、3D)で梅田ブルク7にて鑑賞。
内容についてはそれほど期待をしていた訳ではなかったが、結果的には上映時間192分が長くは感じないほど(映像に)見入ってしまっていた。
しかし、眼鏡の上に3Dメガネで3時間以上は流石に辛かった。
誰かがMCU映画は「テーマパークのアトラクション」と言ったそうだけど、本作こそアトラクションに徹して現在の最先端技術の粋(すい)を尽くした映像を見せるために作られた作品と言っても過言ではないでしょう。それに映画って元々は「テーマパークのアトラクション」から始まっていますから、それを否定しても意味がない。
それをエンタメ映画王国であるアメリカが威信と誇りをかけた作品とも思えるほどに映像は素晴らしかったです。
噂では製作費に540億円かけているという話ですが、それが回収出来るかどうかは別にして、こういう作品を最初に作ろうとするのはやはりアメリカでしょうし、それだけ映画に対しての意地を強く持っているという国だという事を、世界中の映画ファンも恐らく感じていると思います。
一応映画ファンと名乗っている以上、そういう映画を見逃すことは出来ませんし、個人的に映像フェチでもあり元々が好奇心の塊の様な気質なので今回はちょっとはり込みました(笑)
映画って上記した様に元々はアトラクションというか“見世物”から始まり進化したものだと思っています。
最初は動く写真の記録から小説や演劇的要素が加わりフィクションが作られ洗練され、更に技術的に音や色がつきフィルムからデジタルに移行してCGという表現手段まで取り込み多様化が進むという、他の芸術と比べ進化の速さと多様性が比較できないほどの広がりを見せています。
なので、同じ「映画を観る」という行為についても、種類によって鑑賞目的が異なるのは当然です。
しかし、映画の一般レビューなどを読んでいると、それがあまり見えてこないのです。
例えばこんなビッグバジェットの作品に対しては、作り手は普段映画を観ない層の“見世物”的好奇心をくすぐり劇場に呼び込みペイするしかないのであって、本来そのような作品だという予想の下に鑑賞しているのだろうと思っていても、レビューで今更「内容が無い」なんて書く人達も必ずいて、そういう人達はそんな予想も立てずに鑑賞しているのだろうか?と、つい考えてしまいます。
“見世物映画”として見たら、今まで見たこともない驚くほどの映像力にとりあえずは圧倒されるだろうに…、更にはその映像力を発揮する条件を満たした劇場で観る以外に本作の真価ははかれないと予想しないのだろうか?
世の中には年に何百本観る映画マニアが多くいますが、日本人の平均鑑賞本数は年に数本って事になっていて、映画を観ている人と見ていない人との映画に対する意識の差が大き過ぎ、その差をどのように受け止めるべきか困惑するのですが、本来は映画会社や劇場が観客に対しこの映画の何処に価値があるのかを上手に誘導するべきだし、その条件に適う劇場で鑑賞させるべきなのに、それが出来ていないから観客も育たないし的外れな感想が増えるのでしょうね。
一映画ファンとして、これだけ多様性のある映画界に対する意識の低さというのか、了見の狭い映画の見方しか出来ない映画ファンの多さに落胆も感じます。
正直、半世紀前の人達は、映画でこんな映像を観られることは絶対に誰も想像も出来なかったと思います。
で本来、大半の人はそれを見たくて劇場に行っている訳で、普通の感覚ならそれだけで驚き大満足するはずであり、内容だけを求める人ならまずこの種類の映画は選ばないでしょうからね。
期待以上の映像美!
映像美は勿論それだけでは終わらない
クジラの脳漿は不老不死のクスリなんだ へぇ~
昔、アバターを観たときにはネイティアが神田うのに似てるなぁと思って気になって仕方なかった。ゾーイ・サルディナである必要があるのかな~って思っていたけど、今回もおんなじ感想。多分、CGとかVFXの仕組みが全くわかってないからかも知れないけれど。全然進歩していないのはアタシ?
RealD3Dで最期まで観ました。途中休憩をとる人がたくさんいました。オシッコ?それだけでもないような。
オジサンはとくに泣けないし、これといって感動もない。でも、ものすごく損したとも思わない。シニア料金で3時間半だから。オシッコもそんなに近くないし、余裕でしたけど、寝そうになって、カリカリ梅を齧ったり、都こんぶを舐めたりしたんで、やっぱりそれなりだった感じです。
海中の架空の生物も複数の既存の生物の合体合成。たとえば、頭はバラクーダとかダツで体は八角みたいな形で、赤い羽の生えたトビウオだがホウボウみたいな怪獣。
家族が一番。砦を守る。
西部劇からほとんど進歩してません。
皮肉ならいいんだけど。
だから彼らはまだ戦争しているわけ?
そう思うと暗澹たる気持ちにならざるを得ない。
言い訳程度に戦いは報復の連鎖を生むだけで・・・なんてセリフもあるけど、バトル描写で集客を目論み、興行収入がなにしろ一番大事な業界でこれをやられてもね~
神格化されているほぼほぼクジラをバリエーション豊富なアイテムでいたずらにいじめて死なすシーシェパードみたいな船に乗ったマッドな学者が率いる漁。調査捕鯨に対する批判かよ。おいおい、鯨油のためにだけでクジラを捕りまくって、あとは捨てて絶滅させかけたのはアメリカさんじゃありませんか?止めてくんないかな~と思っていたら、喉の奥の骨をドリルで穴を開けて、太い注射針をさして、エクストラバージンオイルのような液体を採取して、殺す。不老不死のクスリだと!8000ドル/Lだって?アメリカは反省してるのか?全然してないのか?わからないよ!とても不愉快。クジラの竜田揚げだけが楽しみで学校に通っていたオイラの気持ちを逆撫でするような内容どした。
キリは可愛かった。
お父さんが誰だかわからない?
ウミユリに触れて、白衣の学者グリース博士の夢を見て、てんかん発作を起こすのがよくわからなかったです。
ケイト・ウィンスレットが海族のロナルって言われてもねぇ。
キリの父親は○○○
大阪エキスポシティ IMAX 3Dで観賞。驚愕の高画質 3D映像で、海と水中の描写は圧倒されました。 キャメロン監督のメッセージが多々盛り込まれていますが、伏線回収されない出来事もあり、次回作の展開によって今作の評価が変わりそうな内容でした。
父親が誰なのか追い求めているキリが主人公なみに重要なキャラクターとして描かれていました。キリという名前も深い意味がありそうです。映画の終盤でエイワの力を使って絶対絶命のネイティリ達を助けてまさに救世主(メシア)となっていました。メシアとしてひろく知られている人物はイエス キリストですが、キリの名前の由来がキリストでないかと空想してしまいます。
(ちなみに救世主(メシア)とは、この世にあらわれて人々を救う指導者のことです。)
劇中に誰が父親なのかヒントになるシーンが散見されました。キリが森の地面に寝そべったり、砂浜を見つめているシーンでは、パンドラの大地から何かを感じ安堵しているかのように描かれています。(森の地面で安堵し過ぎてキリは居眠りしていました)また、物語の中でキリがエイワの力を操っているシーンがある事から、エイワの神秘的な力で奇跡的に授かった命だったとわかります。実体としての父親はいないのですが、誰が父親かと言われたら、エイワが父親と言えるかもしれません。言い変えるならパンドラの大地の子といった所でしょうか。
(だから、パンドラの大地でたたずむとキリは安堵するんですね)
スターウォーズシリーズでアナキン(ダース・ベイダー)がフォースの力で産まれてきた選ばれし者であった事や、聖母マリアが「精霊によって神の子を身籠る」と告げられ産まれてきた神の子 イエス キリストの生誕とも似ていますね。
グレース博士のアバターからキリは産まれたわけですが、人としての博士自身は前作で亡くなっています。前作でグレース博士自身の体(魂)とアバターを結び付けて、エイワの力を使って博士を救命しようとしました。残念ながら博士は絶命しましたが、かわりに博士のアバターの胎内に新たな命を授かっていたんですね。
人間、アバター(ナヴィ族)、エイワの混血とも言えるキリをキャメロン監督が創造したのは、キリに何らかの使命があるからと強く感じます。 エイワを通じて母親のグレース博士と出会うシーンがあった事から、次回作以降で母の望みと願いを知る事になり、その意志を継いで行く事も予感されます。
アバタープロジェクトを立ち上げたグレース博士は、パンドラを侵略して奪うのではなく、パンドラの住人と互いに理解しあって融和する事を切望していました。パンドラとエイワの神秘的な力についても深く理解しようとしていました。 崇高な精神をもった人格者として描かれていましたから、その母の意志と精神をキリが継いでくれるに違いないと期待してしまいます。
ただし、その過程でのキリの葛藤が次回作で描かれるのではと思います。キリの問いかけに気まずそうな表情で消えたグレース博士が印象的でした。キリの他人とは違う生い立ち、母として実際に触れあって愛情を注いで育てる事が出来なかった、父親が誰かもわからず寂しい思いをさせている、エイワの力を操れるキリにしか出来ない使命を背負わせてしまうかもしれないなどの理由で、グレース博士に後ろめたさと贖罪の心情があるからと推察されます。
前作でグレース博士を演じたシガニーウィバーが今作キリを演じている事も興味深いです。キリはグレースの産まれかわりで使命と意志を継ぐ者というキャメロン監督の意図を感じます。
次回作以降でキリが人類とパンドラの住人の争いを終結させる裁定者となるか、人類が住めなくなりつつある地球(詳細は不明ですが映画の冒頭で語られていました)をエイワの力を使って再生し人類のメシアとなるのか。
既にアバター5まで脚本が完成しているようなので、キャメロン監督の壮大な物語の続きが待ち遠しいです。
全618件中、381~400件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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