「圧巻の180分弱」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻の180分弱
ドルビーシネマで鑑賞。映像の美しさやスケール感、見やすさ等々パーフェクト、音響はサラウンド感がもう少し欲しいかなあとは思いますが聞きやすさと迫力が上手くバランスしていました。ここだけでも観る価値はあります。
話の方ですが、本作の前提条件(発生条件)、ラブ・ロマンスからの疑心暗鬼、絶体絶命への一気の切り替わりは、お約束として分かってはいるんですがハラハラドキドキしました。ここで007の世界にハメられます。もう抜け出せません。ここからはひたすら007シリーズのいいところが次々と襲ってきます。カーアクションに銃撃戦、爆破、そして国家主権をガン無視(笑)したミサイル攻撃まで。MI6の権力ってすげえなw。派手なスタントアクションだけでなく、各々のキャラの心理描写も巧みでした。そういう点では抜き差しが上手く出来ていました。あ、パロマ役のアナ・デ・アルマスがいい味出してたなあ。次回作にも起用して欲しい。 なお、本作の上映は延期に次ぐ延期でしたので、散々、予告編は眺めていたわけですが、改めて予告編の作りは上手かったなあと関心しました。「あああ!あれってこういうシーンだったのか?!」とか「ん?さして重要なところじゃなかったんだなあ」とかとか。なお、予告編と本編で明らかに変更している/されている箇所もありました。すぐに気付くと思います。
とても面白い映画になってはいますが、ストーリーのつなぎ込みがやや雑で話が寸断されているところがいくつかあるのが気になります。
ああ、ダニエル・クレイグはこれで終わりなんですよね。残念というか、この結末からどうなって/どうやってジェームズ・ボンドが新たな話を紡いでいくのか気になって、楽しみで仕方ありません。
(追記) グランドシネマサンシャインにてIMAX鑑賞。やはりデカくて綺麗なスクリーンだと迫力が違います。機会があればIMAXでの鑑賞をお勧めします。 ただ、フルサイズは前半のイタリアのみでした。