「お疲れ様でした」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
お疲れ様でした
クリックして本文を読む
個人的にはダニエル・クレイグが歴代ボンドで一番適役だったと思っている。
イギリスの諜報機関MI6のスパイならブロンドヘアにブルーアイの人間が自然。
体型も大柄過ぎず、マッチョ過ぎず、均整のとれた身体で、尚且姿勢が良いのでタキシードもよく似合う。
また、ロケーションムービーの元祖として世界各地を股にかける中、本作は日系人監督がメガホンを取ったということもあって、日本を意識した要素がふんだんに取り入れてあったのも日本人にとっては感慨深い。
(能面・畳敷の部屋・土下座・北方領土と思しき島・・・)
冷酷無比な殺し屋を演じたラミ・マレックもこれまでのインテリイメージから脱却するのに充分だった。
マチルド役の子の無垢な可愛さも印象的だった。
最期がミサイルで爆死という荒唐無稽な設定も007シリーズなら充分有りかも、という説得力があるのは50年続いてきたシリーズの強み。
いずれにしろ、コロナ禍で一年半、3度に渡って公開延期を重ねた不運を乗り越えるだけの作品には仕上がってると思う。
コメントする