「前半4点後半0点で2点」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
前半4点後半0点で2点
※注意
そもそもクレイグボンド好きじゃない人の意見です
好きな方はスルーしてください
007シリーズ
英国の作家イアン・フレミングが自身の
第二次世界大戦での経験を元に英国諜報機関
MI6のエージェント007・ジェームズ・ボンドを
主人公にした娯楽アクション大作
いい酒といい女といいクルマが時代を反映し
ジェームズ・ボンド役を交代しながら50年以上
続く名物シリーズで「スパイもの」の元祖
ところが時代は変わり冷戦も終わりスパイ稼業も
変化を迎え映画も007を踏襲した様々なシリーズに
本家が押される中ダニエル・クレイグの007シリーズ
はジェームズ・ボンドがいかにして007になったかを
諸作カジノ・ロワイヤルから因縁の敵・運命の女性
との出会いと別れを続きで扱っていく異色の
シリーズとなりました
個人的にはジェームズ・ボンドのイメージは
ショーン・コネリーやピアース・ブロスナンの
スケベで不真面目っぽいが決めるときは決める
くらいの雰囲気が好きでした
またほぼ単話で各作品テーマが明確で
時代に合わせたトピックスも含まれる面白さも
あったと思います
クレイグボンドはそのあたりがへんに
続きにしていくことでギクシャクした感じが
否めませんでした
Mが直接戦うことになった現場で
巻き込まれて死ぬとか
そんなに見たい人いますかね
とはいえ今作のNTTD
前半は非常によかったのです
相変わらず爆弾も食らう撃たれる
毒で殺されかけると技は全部喰らって立ち上がる
プロレスボンドぷりは発揮してますが
ずいぶん過去のボンドシリーズっぽい雰囲気が
蘇りつつある感じがしました
アナ・デ・アルマス演じるパロマも魅力的で
かわいかったのですが途中で
「私の役目はココで終わり」と退場して
しまいます
丁度ここ以降がまたいつもの
陰鬱クレイグボンドです
まあそれもスペクターがアッサリ全滅とか
続き物なのに前作要素をあっさりぶった切る
という続き物にする意味ないじゃんって事をさんざ
やってるんですけどね
そんなことしたら今度のサフィンはどこの奴なんだ?
またより大きい組織か?それも
まったく説明無く終わっていきます
尺が足りないからですか?180分も使って?
後半はこんなツケが回りまくっててんやわんやです
そしてとうとうボンドに子供が出来ます
もう最後だと思ってやりたい放題ですが
ボンドはサフィンに妻子に触れることが
出来なくされそれでも世界を救うために
文字通り命をかけてサフィンの陰謀を阻止します
もう最後のほうがジェームズ・ボンドでも
何でも無かった感じでただただ泣かせようとしたい
だけの展開には正直閉口しました
この作品の前にクレイグ出演007は
ひととおり予習しましたが
やっと終わったかという感じです