「これから観る人はあらかじめ前作を観ておくことをお勧めします。」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ けいちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
これから観る人はあらかじめ前作を観ておくことをお勧めします。
公開初日、仕事帰りに早速観に行きました。おかげで記念品のキーチェーンをもらえました。ありがとうございます。シリーズ最長の164分もの映画であったことに観た後に気がつくくらい、ずっと楽しめました。ただ、コロナの影響もあって、前作公開から6年も経過しており、僕は仕事で東京に行った際に、品川か渋谷で観たはずなのですが、細かいところは全然憶えておらず、開始からしばらくの間、頭の中にクエッションマークが常につきまといました。とはいえ、そんなこと全然知らなくても十分楽しめるのですが。それでも、これから観る人はあらかじめ前作を観ておいた方がすんなり映画の世界に入れることができて、より楽しめると思います。だから先週TVで上映していたのですね。観ておけばよかったと後悔しきりです。
何を書いてもネタバレになるので、これから観る人のために余計なことは書きません。そこは知らないで観たほうが絶対良いです。ただ考えてみると007の当初の設定のままの年齢ならおそらくジェームス・ボンドは90-100歳くらいのはずで(ちなみにゴルゴ13は今年で85歳のはず)、そろそろ集大成となる時期なのでしょう。ここまで公開延期を重ねたのも、集大成としてかなりの気合を入れて作製した作品なので、少しでも多くの人に観てもらいたい、という配給側の強い気持ちなのだと思います(おかげで前作を忘れてしまいましたが)。
ぎりぎりネタバレにならない範囲で本当にどうでも良いことだけをひとつ。ノルウェー?あたりの森でマドレーヌを乗せて、ボンドが敵のレンジローバー2台とカーチェイスをする場面があるのですが、そこでボンドとマドレーヌが乗る車はなんと懐かしい古いトヨタランドクルーザープラドなのです。フロントフェイスは120系に見えたのですが、背面タイヤを装着したリヤの印象と、左ハンドルですが車内の印象は僕が長年乗っていた90系プラドに見えました。特にインパネ中央上方に懐かしいフィールドモニター(方位計や気圧高度計など)が装備されていて、胸が高鳴りました。古いプラドが最新のレンジローバー2台にカーチェイスで勝つなんて、非常に痛快でした(しかもとてつもない悪路、川を走破して敵から逃げるのですが最後までプラドは走行不能にはなっていません)。それだけヨーロッパでは信頼されている車種なのかも?と一人合点しました。
マドレーヌ役のレア・セドゥーもパロマ役のアナ・デ・アルマスもとってもキュートでそれでいて強く、とっても魅力的でした。本当に楽しめる映画です。