劇場公開日 2023年11月17日

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「永遠の愛に生きるボンド」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5永遠の愛に生きるボンド

2021年10月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 プロローグから魅せてくれる。幼いマドレーヌが一瞬の隙をついてサフィンへの的確なショットをお見舞いする。この銃撃シーンにはしびれた。構えといい、顔つきといい、この子すごいよね。

 続いてイタリア・マテーラでのカーチェイスとアクション。007のテーマ曲が流れる中、アストンマーティン・DB5が世界遺産を縦横無尽に駆け抜けるんだからヨダレが出まくった。
 そして予告編でさわりが出ていたヘッドライトから機関銃が登場。アクセルターンをしながらの機銃掃射の後は、忍法煙幕の術で逃走するんだからたまらない。クラシックな007テイスト全開で失神しちゃうよ。

 個人的な中盤のヤマは、アナ・デ・アルマスのほぼ半裸と言ってもいいセクシーなドレス姿。アルマスは、色気だけでなくアクションもしっかりしてましたよ。

 ところで、サフィンはどうしてジャポニズムなんだろうね。作務衣っぽい服を着ている上に畳敷きの部屋だったから片言の日本語をしゃべりそうな雰囲気だった。ボンドまで悪ノリしてジャパニーズ土下座で応酬するし。

 それはそうと、北方領土にイギリス軍が近づいたらプーチンが黙ってないよね。そこは、目をつむって楽しみましたけど。

 007の伝統ある構成を踏襲しながら、ダニエルボンドシリーズを感動のまま終幕させたキャリー・フクナガ監督の手腕は大したものだね。

 かりそめの関係ではなく、永遠の愛に生きるボンドこそ時代が求めている。

bion
talismanさんのコメント
2021年10月2日

bionさん、マテーラ、すごく感動します。3年前に行ったんですが街に入った途端に声を失いました。数日間の滞在でしたが慣れるまで心が大変でした。「ベツレヘム?いいえ、マテーラです」という美しいポスターが、あの洞窟利用の美しく現代的で清潔で居心地のいいホテルの受付に貼ってありました。

talisman
kossyさんのコメント
2021年10月2日

bionさん、コメントありがとうございます。
やっぱり古いアストンマーティンがいいですよね〜右ハンドルだし。
サフィンは能面着けたせいで日本風にこだわったんでしょうか…『007は二度死ぬ』を意識したのかな〜

kossy