劇場公開日 2019年1月18日

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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャーのレビュー・感想・評価

全57件中、41~57件目を表示

4.0僕も映画の編集者と同意見でした。

2019年2月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

青春小説の金字塔『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ時、実に難解❗️ってのが第一印象で作品の編集者と同意見でした。

サリンジャーが短編を沢山書いていたとは知らなかったし、作品が少ないのは作者が亡くなったからだと、勝手に思っていました。

歳取ったけど、また青春小説を読み返したら10代の時とは違う解釈が出来るかなぁ。

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レイ零号機

3.0語られることを拒否した作家の、必然的に寂しい物語

2019年2月1日
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雨はにわか雨

1.0野次馬

2019年1月30日
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表層の影を追うに過ぎない。
彼ならば、この様に弛緩した演出は望まない。

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たろっぺ

4.5男は15歳を過ぎればイヤな事ばかりなんだ。

2019年1月30日
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あの頃あの小説の内容なんか忘れてしまってる。
物心が付けば悩みの九割は人間関係で、ホールデンそのもの。そんなウザイ事柄から逃げ出すために働いたり、遊んだり、書いたりしてる。逃げ道は人それぞれ違う。
しかしまあ、91年間もの永きに渡り逃げ切った。サリンジャーは大した長距離ランナーだったのだ。ただ、映画のラスト近くでマネージャーらしき女がサリンジャーに向かって放った一言。たったひとりだけに愛されていれば人は生きていけるのだ。と、納得した。

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はる

4.52019-10

2019年1月29日
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鑑賞方法:映画館

あぁこの人、ほんとに不器用なんだなぁ。
でも同時に、強い人。

フリパス生活も今日で終わり。
記念すべき最後ですが、なんとなくラララライ。これがアタリ。

こういうシャンテ系映画(うまく言えないのでこの言葉が合ってるかどうかわかりませんが)は、心して見ないとアホは寝てしまうのですが、
サリンジャーの姿が自分と重なって、まさかの共感ムービーでした。
自分自身で、作家とかは人間的に欠陥してる人が多いと語っていますが、こうやって自分の欠落してる部分がわかっていても治せない、治さない、治らない部分とか。

ダイバーシティと言われる時代になっても、変わらず価値観の押し付けというのはあります。
むしろ、変わらぬ価値観をベースにして、そことは別に色んな価値観もありますよって提示されてる気すらする。
それを彼はこの時代から疑い、反発してたんだなぁと。
自分と似てるってわかっても、サリンジャーを見ててイライラする自分がいました。
私も彼のように、一歩踏み出せない場面が人生で何度もあった。まだ20数年ですけど。
でもサリンジャーは自分の意志や生き方を曲げずに貫き通した。
だから強い人なんだと思う。

ニコラス・ホルト、正直ビーストの印象が強すぎたのですが、めちゃめちゃ彷徨う不器用な青年でした。
あとケビスペね。何があっても、やっぱりこの人はいい俳優さんです。

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かいり

3.5バイブル的一札だけど。

2019年1月28日
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鑑賞方法:映画館

サリンジャーの半生はこういうものだったのか、と。この生き方が更にベストセラーへと繋がったんだろうし。ライ麦畑を読んでない自分としてはなぜ一冊しか長編が無いのかだけが興味あったのでそこは納得てきたかな?

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peanuts

4.0コールフィールドは共鳴する

2019年1月26日
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22.「ライ麦畑でつかまえて」は広く読まれているため、多様な読者がいる。劇中に登場する強く共鳴する人々。ジョン・レノン氏射殺等、話題性の高い事件と関連付けられることもある。身を削り紡ぎ出した言葉が、多くの人を惹き付ける

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movie

3.5サリンジャーの人生に感動する

2019年1月26日
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鑑賞方法:映画館

「ライ麦畑でつかまえて」を書いたJ・D・サリンジャーのアンソロジー。20歳の1939年から隠遁生活に入るまでを描く。

序盤は思いのほかエンターテイメント。しかし従軍した中盤から内省的な世界へ。戦争体験が彼にこれほど大きなトラウマを与えたのですね。

「ライ麦畑でつかまえて」を完成させるまでの苦悩、そして有名になってからの苦悩に十分納得した。両親や大学の恩師、妻となった女性等との関係も泣かせる。

これは思った以上の感動作だ。そして、昨年観た「ライ麦畑で出会ったら」と完全にリンクした。

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エロくそチキン

4.5創作とは何か

2019年1月24日
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知的

難しい

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a0064

3.0"ホールデン・コールフィールド"

2019年1月24日
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泣ける

興奮

フィクション作家でありながら、リアルを追求した自分の経験や目で見たモノを文字にする。

賞賛を浴びるまでに起きた出来事が、波乱万丈だけでは言い表すのも難しい人生を歩み。

"産まれたときから心配していた"そんなセリフを吐く父親とのシーンは感動的で。

二十代前半を戦場で過ごしPTSDの理解もない時代に東洋思想に救われ成功を手にするが、心と行動は閉鎖的に、没頭できる才能と戦争や宗教など様々な影響が孤独を選んだ理由にも思える。

恋敵が"チャップリン"ってびっくり仰天!?

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万年 東一

4.0正直サリンジャーは苦手でした

2019年1月21日
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何度も「ライ麦畑でつかまえて」をチャレンジして断念してました。
本作を観て、少し理解できました。
私は、ストーリーを重視する傾向があるみたいです。
セリフの言い回しが良いみたいだけど、日本人にはついていけないと思う。
本作で、サリンジャーのこと、アメリカ文学のことが理解できた気がする。

でも、アメリカ文学は感情移入できない。フィツジェラルドも、長い作品は苦手です。

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morihide

4.0書くことが癒すこと

2019年1月20日
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泣ける

知的

 大学では文学部に籍を置いていたのに、恥ずかしながらサリンジャーは一度も読んでいなかった。「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルが能天気な青春小説に違いないという先入観をもたらしたというのが、若かりし頃の当方の言い訳である。
 遅れ馳せながら鑑賞の前日、ジュンク堂で白水Uブックスの野崎孝さんの翻訳を買い求めたものの、最初のほうを読んだだけで上映時刻を迎えてしまった。それでもサリンジャーの、世の中に斜に構えたスタイルはなんとなく把握できた。
 逆に映画で小説の内容が少し紹介されていたが、ライ麦畑の端っこが崖になっていて、子供が次々に落ちそうになるのを捕まえてあげる仕事を永遠に続けるというイメージを聞いて、美しい映像と厳しい現実が浮かび、それがたいそう比喩的であり、そして芸術的であるところに、サリンジャーの不世出の才能を理解した。
 映画のサリンジャーはホールデン・コールフィールドほどエキセントリックではなく、友人と酒を飲みタバコを吸い女の子に気軽に声を掛ける、いかにも普通のアメリカの男の子であった。ただ文章を書くことだけに執着しすぎるきらいがあって、好きな女の子の誘いよりも小説を書く時間を優先してフラレてしまうほど、書くことが好きである。根っからの小説家なのだ。
 映画ではユダヤ人の血が半分混じっていることや、ノルマンディー上陸作戦の後にアウシュヴィッツを訪れたことなどがさり気なく述べられていて、注意深くセリフを聞いていないとわからないほどだが、戦争がサリンジャーの魂に深い傷を与えたのは間違いない。PTSDという言葉が生まれるにはベトナム戦争の惨禍を待たねばならなかったが、第二次大戦後にももちろんPTSDはあった。
 しかし精神科医は役に立たず、役に立ったのはヨガと瞑想で、それらの力を借りつつ、結局は書くことが癒やすことであった。若者の話を書くのは、若者がまだ汚れを知らない無垢だからとサリンジャーは言う。中原中也は「汚れつちまつた悲しみに」という詩を書いたが、意味は同じことだろう。

 学校の講師であり文芸誌の編集者であるバーネットや女性編集者ドロシー、その他たくさんの出版関係の人々との関わりと、家族関係のダイナミズムが詳細に描かれ、サリンジャーのことを知らない人にもすべて理解できるようになっている。作品として独立して纏まっており、補完の必要がない点は高く評価できる。
 俳優陣はいずれも好演だが、中でもバーネット役のケビン・スペイシーは素晴らしい演技で、サリンジャーがどういう人間であったかを浮き彫りにした。不採用に耐えること、何度も書くことという作家にとっての必須条件を伝えることで、サリンジャーに肚を決めさせる場面は素晴らしい。
 主人公を演じたニコラス・ホルトはリドリー・スコット製作総指揮の「ロスト・エモーション」で難しい役を上手に演技していたが、本作の演技もとても見事であった。青年らしい揺れ動く世界観と迷いの中で、真実を書きたい、ありきたりの物語は書きたくないという魂のこもったセリフを言う。書き上げた「ライ麦畑でつかまえて」を編集者に渡す場面では、作家が命を預ける場面に見えて非常に感動的であった。
 書くことが癒やしだが、出版することで社会との煩わしい関係性が生じる。身を削るようにして小説を書く作家にとって、書くことと生活することは相反であり、どこまでも悩ましいところである。出版がすべてだと言っていたドロシーが、最後に出版がすべてではないと堂々と言う場面には、主人公と一緒になって苦笑いしたが、この台詞によって辛かったサリンジャーの人生が救われたような気分になった。

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耶馬英彦

5.0J.D.サリンジャーの映画です。

2019年1月20日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

難しい

原題は「REBEL IN THE RYE」です。
原題も邦題も映画の内容を表していないので、題名を気にする必要は
ありません。
ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー(J.D.サリンジャー)を
理解できない人々が、「反逆」、「反逆児」とか「ひとりぼっち」と
いうレッテルを張っているだけです。

自分と全く同じ意見を持つ人間は、他に存在しているはずはなく、
誰でもが「反逆児」で「ひとりぼっち」ですが、妥協することで、
「反逆児」で「ひとりぼっち」という現実から目を背けているだけです。

「ライ麦畑でつかまえて」、「ナイン・ストーリーズ」を読んで
理解していないと、楽しめない映画です。
「ライ麦畑でつかまえて」、「ナイン・ストーリーズ」を読んで
いると何気ないシーンも理解できますし、新しい発見もあり、楽しいです。

「ライ麦畑でつかまえて」、「ナイン・ストーリーズ」を読むことが
できない人は、J.D.サリンジャーについて、調べてから鑑賞することを
お勧めします。

昨年公開された「ライ麦畑で出会ったら」を観て、気に入った人々に
もお勧めできます。

「ライ麦畑でつかまえて」の主人公、ホールデン・コールフィールドは、
J.D.サリンジャーの一部なんだと理解できました。

「ナイン・ストーリーズ」の冒頭に「ドロシー・オールディングと
ガス・ロブラーノに捧ぐ」と記載されていますが、
ドロシー・オールディングについて理解することができました。
ドロシー・オールディングは、J.D.サリンジャーの書いた文章を初めて
高く評価し、評価しただけでなく、出版にもかかわり、終生の良き理解者
でした。

「ナイン・ストーリーズ」の冒頭に「禅の公案」が掲載されている
背景を理解することができました。
「禅」が、戦場でしか得ることができない人間が人間を殺すという
経験したJ.D.サリンジャーを救いました。
「禅」が、人気作家でしか得ることができない経験、無名作家への
酷評と人気作家への絶賛により、人と言葉を信じれなくなり、
読者の言葉も信じられなくなったJ.D.サリンジャーを救いました。

人と言葉を信じられなくなり「誰も信じぬ」ということになれば、
孤独に陥ります。

人と言葉を信じれなくなったJ.D.サリンジャーが言葉で人に伝える
という、新作を出版することをしなくなったんだろう感じました。

J.D.サリンジャーが書いた「ライ麦畑でつかまえて」は、人と言葉を
信じられなくなった多くの読者を孤独から救い続けています。
J.D.サリンジャーは、「ライ麦畑のつかまえ役」であり続けていますが、
「耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間」になってしまいました。

私も「ライ麦畑のつかまえ役」でありたいと思いますが、
「耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間」になる気はありません。

大人達が作り上げたインチキな社会のルールに従って生きるのではなく、
インチキな社会に挑戦するべきだと思います。
インチキな社会に挑戦するには、それ相応の資格がいると分かる私には
その資格があると思います。

映画を理解したいという人にはパンフレットの購入をお勧めします。

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ノリック007

4.0一人のクレイジー

2019年1月20日
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とくにサリンジャーの作品はみたことはないんだけど、ある一人のクレイジーな作家の話
内容としてはとても面白かったので、前提なしでたのしめると思う

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なかわんくま

3.5J.D.サリンジャーの半生の伝記映画

2019年1月19日
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世界的ベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」の著者J.D.サリンジャーの半生
この作品が世に出るまでのいろんな事を乗り越えて書き上げ天才と言われるようになり、それでも順風満帆な人生が送れるのではなく、繊細な彼の苦悩をニコラス・ホルトが好演されてました
教授役のケビン・スペイシーの存在感も良かったです
サリンジャーの親友へのラストの言葉に救われたような気持ちになれました

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小町

4.0一生、印税生活とか羨ましい

2019年1月19日
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悲しい

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せつこん

4.5戦争の影、世代の溝

2019年1月18日
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泣ける

悲しい

萌える

サリンジャーファンには感動の映画。
亡くなったからできた映画なのかもしれないと思うと悲しくもなる。
ラーマ・クリシュナの影響を垣間見たのもなんだか嬉しい。

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Momoko