「改めて読みたい」ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
改めて読みたい
昔父親の持っていた「ライ麦畑でつかまえて」を読みましたが、面白いともつまらないともあまりピンときませんでした。詳しい内容も覚えていない程で、この作品を観るからおさらいしたくらいです。この作品を観て驚いたのは、「ライ麦畑でつかまえて」を書いていたのが第2次世界大戦の戦場でだったということ、サリンジャー がユダヤ人強制収容所の解放に立ち会っていたことでした。
戦場での不条理、大人や社会の汚さ、死んでいく若者達や子供達を目の当たりにしていたからこそ、願望としてNYをひとりフラフラ言いたい放題、だけど夢は子供達を助けたいというキャラクターが作りだされたのでしょう。その後の隠遁生活を含めて、サリンジャーの傷の深さを垣間見れた気がします。この作品の鑑賞後改めて「ライ麦畑でつかまえて」を読んだら、きっと少しは若い時よりも理解ができると思います。
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