「「ライ麦畑」映画化を夢に見て」ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
「ライ麦畑」映画化を夢に見て
サリンジャーは短編小説の映画化を許可したものの出来に納得がいかず、以降は「ライ麦畑でつかまえて」を含め自作の映像化を断固拒否したとか。没後も、著作権を管理する代理人がその方針を変えないと表明したので、コールフィールド少年をスクリーンで見るのは著作権が消滅した後だろうか。
さて、そんなサリンジャーの伝記映画が、生誕100周年のタイミングで公開される。後半生は世間と接触を断ち隠遁生活を送ったことが知られるが、そこに至る経緯も含め、作家を志すようになった頃から、第二次大戦の従軍経験で心に深い傷を負ったことなどが明かされていく。主演ニコラス・ホルトは売れっ子だが、良い意味でスター然としていない、普通の佇まいが役に合っている。クレア役は、「シング・ストリート」で主人公が恋する年上の女性を演じていたルーシー・ボイントン。「ボヘミアン・ラプソディ」にも出ていたし、活躍の場を広げているようで嬉しい。
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エカシムロさんのコメント
2019年1月27日
プロとされつつ何の批評も出来ていない…名前もコーンフィールドじゃなくてコールフィールドだし、「ホールデン」じゃなくて「コーンフィールド少年」だなんて呼び方もそうだし、実際に『ライ麦』を読んだことのある人間ならば、これを本心から映像化して欲しいと思うだろうか??