田園の守り人たちのレビュー・感想・評価
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女性の怖さでしょうか
ミレーの落ち穂拾いのような美しい田園風景。
徴兵された働き手たちに代わって、
自分たちの土地や暮らしを守るため懸命に働く女性たちの物語・・・、
では終わりませんでした。
母は強し。
家族と築いてきたものを守るために
身を粉にして働く強さは美しいものでしたが
家族を守るためなら、
自分たちのために誠意を尽くしてくれた罪もない人
(でも、家族とは認められない人)を
裏切り切り捨ててしまう怖さ。
戦時中の極限状態とはいえ
歯車を狂わせた
人間の罪の深さを見せられている気がしました。
あの子はどうなったのでしょうか。
幸せになって育って欲しいと願いました。
戦争なんかやめて!と銃後は叫んでる
銃後を守る女が、自立した新時代の女に成長する様を、1900年代初めの美しいフランスの田園風景を背景に描き出す
銃後を守る女たちの健気な物語…ではない
途中で眠気がさすのは退屈だからではない。(長いのもあるけど)演出のペースが一定だからだ。戦争にとられて男手の少ない田舎で過酷な農作業を黙々と続けていく女たち(爺たちはワイン飲んで働かないし)。だが、そんな女たち(も含めた農民たち)も決して一枚岩ではない。フランシーヌに対する仕打ちは現在の目から見れば確かに酷いが、当時としては当たり前のことだったのだろう。フランシーヌがどれだけ心優しく賢く働き者であっても、その土地に代々住んできたものにとっては、所詮は「どこの馬の骨ともわからない」(今では死語ですかね)流れ者でしかないのだ。民主主義発祥の国フランスでもそうだったというのは少々ショックではあったが、どこの国でも田舎の保守性は変わらないということだろう。私は奈良の田舎で生まれ育ったので因習・保守性はよく分かる。日本の田舎では昭和40年代でも「土地のもの」と「よそ者」との区別は厳然として存在していた。フランシーヌの良さを誰よりも分かっているからこそ、ナタリー・バイ扮する母親は断腸の想いで憎まれ役を引き受ける。農村というコミュニティの中で世間体を、家族の名誉を男たちに代わって守るために。アメリカ映画であれば、ジョルジュの誤解も溶け母親も認めてメデタシメデタシとなるだろうが、そうならないところがフランス映画か。それでもやりきれなさは残るが、ラストのフランシーヌの笑顔に救われる。
フレンチ昼メロ
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