「今なお続く泥沼化した内戦をミクロの視点で」シリアにて スモーキー石井さんの映画レビュー(感想・評価)
今なお続く泥沼化した内戦をミクロの視点で
今なお続く内戦状態のシリアの情勢をとある家族の24時間を通して描く。
水は出ず、満足な食事もできない。
アパートの一室を出ようものなら、銃撃され、日に何度も危険な人物が訪ねてくる。
そんな生きた心地のしない日々を生き抜こうとする人々から窺えるものを詳細に描く。
なぜここまで泥沼化し、長期化してしまっているのか?解決策など見えてこない。
政治的宗教的な思惑の中、終わりのない争いに「巻き込まれ、取り残された人々」がいるということ。
報道だけでは見えてこない現実がこの作品に垣間見える。決して全てではないし、実際はもっと凄惨だろうが。
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