シップ・イン・ア・ルームのレビュー・感想・評価
全2件を表示
理解できず…
TIFF2017コンペティション
一度でも意識を失ったり集中力を欠くと、ついていけなくなってしまうような作品。
台詞も少なくては、何となく映像美を求めたような印象を受けたけれど、雰囲気が自分の肌色には合わず、どんどん作品に置いていかれてしまった感じ。
冒頭の映像は好きだったし、随所に映像の工夫も感じられた。しかし、それら優れた面を総合的に一体となった作品として捉えることが出来なかった。
もっとも、作品への無理解というのは個人的なバックグラウンドに大いに関係してくると思うので、今回この作品をほとんど評価できなかったということは、個人的な能力不足を感じるところでもある。
なんとも分かりづらい作品評となってしまったけれど、作品そのもの分かりづらかったということとだけは確かなように思うのだが…
彼女さんはどうなった?
第30回東京国際映画祭コンペティション部門で鑑賞。
カメラマンの男が、ふとしたことで出会った女性とその弟と3人で、共同生活をすることに。
男は、引きこもりの弟のために映画を撮り始める……
ブルガリアの映画って初めてかな。
引きこもりで1年間外に出ていない弟をどうやって引っ越しさせるのかと思ったら、ものすごい力技で、笑ってしまいました。
Q&Aで矢田部吉彦さんが仰っていましたが、映像の持つ力を映像で語っている作品で、わたしのような物語好きには若干苦手な部類の映画ではあります。
わたしなんかはついつい、濡れ場まであった彼女さんとはその後どうなったのか、別の女とひとつ屋根の下で暮らしてるのを黙って見てたのか? みたいなことがすごく気になっちゃうんですよね(笑)
でも、この映画で注目してほしいのは、たぶんそこじゃないわけで。
街中をカメラ回しっぱなしで撮ったような映像、実際にそうして撮ったものと、役者に演技してもらって撮ったものがある、とQ&Aでわかってよかったです。わたしもそれを訊いてみたかったので。
なんでもないような日常を切り取った映像がなんとなく生きていく力になると感じられる、優しい映画でした。
まあ、わたしに刺さる映画ではなかったので、観客賞の投票は「普通」にさせていただきましたが、これ、好きな人はものすごく好きな映画だろうとも思いました。
『シップ・イン・ア・ルーム』は、もう一回、10/31 14:20 にも上映がありますので、興味を持たれた方はぜひ。
全2件を表示