ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へのレビュー・感想・評価
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"ドルフィン・マン"の死の真相は誰にも解らない
自分の肺だけを頼りに100メートルの深海へと下りていくフリーダイバー、ジャック・マイヨール。人はよく、彼をイルカと対話する男"ドルフィン・マン"と呼ぶが、実際はどんな人物だったのか?このドキュメントは、幼い頃、佐賀の唐津を訪れた時に出会った海女たちに魅了されて以来、素潜りをするようになったマイヨールが、以後、世界を放浪しながらダイバーとしてレジェンドになるまでを、本人の映像と写真、所縁の人々の証言を頼りに検証していく。自然を愛し、海を愛した男が、丘では、決して上手に生きられなかったこと、また、彼の名前を一躍有名にしたリュック・ベッソンのマスターピース「グラン・ブルー」が、結局、その自然児としての在り方を損ねてしまったこと、等々、映画は皮肉な現実も隠すことなく映し出す。それでも尚、ジャック・マイヨールの死の真相については、謎のままだと、筆者は感じる。想像することは簡単だが、決めつけるのは危険だし、第一、それは"ドルフィン・マン"へのリスペクトに反する行為だからだ。ファンの眼底に永遠に残り続ける、ブルーの海を下へ下へと下りていくマイヨールの姿が、一層愛おしく感じるネイチャー・ヒューマン・ドキュメントだ。
イルカは自らの死を悟ると、自ら群れを離れる
『グラン・ブルー』の登場人物のモデルとなったジャック・マイヨールの生涯に迫ったドキュメンタリー。
『グラン・ブルー』を未だ観ていない者としても、ジャック・マイヨールの名は耳にしたことがあり、親日家だったということも併せて聞いていたが、ここまで彼が日本に愛着を持っていたとは知らなんだ。
私生活はいろいろと破天荒な人物だったらしいが、本作ではその辺については深く掘り下げておらず、いかに彼が海を愛していたかにフォーカスしている。
『グラン・ブルー』という映画が彼の名を広く知らしめたと同時に、彼の人生にも狂いが生じたという件が興味深い。
彼の遺した言葉「イルカは自らの死を悟ると、自ら群れを離れる」が印象的。彼もまた一人孤独に、この世を去っていった。「ドルフィン・マン」という異名どおりに。
観て良かったドキュメント
ジャック・マイヨールのドキュメントは気になっていた。名前は聞いた事がある。しかし、彼のモデル映画グランブルーは未見。しかし、映画館でピーターパラカンさんの一押しのメッセージが気になって思い切って観に行った。内容もパラカンさんのメッセージ通りで、
マイヨールの生涯がメインだが、フリーダイビングを通じた海の世界、マイヨールが潜水して感じた海を感じる事が出来た。自分がもし、潜水したらどうなるか想像して鑑賞した。
マイヨールは本当に海が好きだったのがスクリーンを通じて分かった。しかし、潜水世界記録でメディアが騒ぎ、映画グランブルーがフランスでヒットするとテレビ局がマイヨールを出演させ有名になるとマイヨールも苛立ちを隠せず、鬱を発症し自殺してしまう。今の社会と同じで、メディアが騒ぐとマイヨールみたいな事が起こる。記録にこだわるとまたメディアが騒ぐ。今の現代社会にもつながるドキュメントだと痛感した。もちろん海の自然を守る
大切さ、今問題になっている海洋プラスチックゴミ問題や今も問題になっている福島第一原発の汚染水の海洋放出問題しかりだ。もし、マイヨールさんが生きていたら今の海を見て
何を感じるだろうか。単なるマイヨール伝ではなく、しっかり今の海の問題、社会問題を
考えさせてくれるドキュメントとして4点とした。マイナス点は私のダイビングの知識が不足していたので。満点に近いドキュメントです。ぜひおすすめします。
アイリッシュマンと二本立てで観たのだか 全く違う映画と思いきや 両...
アイリッシュマンと二本立てで観たのだか
全く違う映画と思いきや 両方とも一人の男の光と影 一人は社会から離れ自由を求め 一人は社会の中で地位と権力を築いていく しかし、その二人の結末は 不思議に似ていた。
ジャックの子供の頃の日本での映像 海女さんや 子供が海でたらいに乗って遊ぶ姿
など 貴重な映像がある
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