劇場公開日 2019年4月12日

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「チャーリーのことを応援したくなる映画。」荒野にて ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5チャーリーのことを応援したくなる映画。

2019年4月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

萌える

前作の『さざなみ』の監督のことだけある。

人間の心の中を描くのが非常にうまいですね。

前作は熟年夫婦のすれ違いを描いた作品でしたが、今回は15歳の少年の人生を描いた作品。

このチャーリー君の演技が天才的!

なんともいえない切ない雰囲気が、母性本能をくすぐるというか…。

見ているだけで、彼を応援したくなるから不思議です。

愛人の夫のに父親を殺され、天涯孤独になってしまった少年は、突然消息を絶ってしまった叔母を訪ねて荒野を旅することに…。

母をたずねて三千里のような、転々とした旅の連続に、終わりはあるのかと不安になります。

唯一の救いは、旅のお供の愛馬ピート。
競走馬として働けなくなって、殺処分されそうになった愛馬を連れて、叔母に会いに広い荒野をひたすら歩きます。

それにしても、不幸な少年。

次から次に巻き起こる難題に、なんでこんなに不幸なんだと思ってしまいます。

素直な人ほど悪魔につけ込まれてしまうのでしょうか?

少年の純朴さにつけ込んで、神様が意地悪しているとしか思えない。

少年を愛おしむあまり、最後は絶対救われて欲しいと願わずに入られませんでした。

だからこそ、ラストに待っていた展開には感動しまくり!

チァーリーの愛らしい姿と、その優しい性格に涙が出そうになりました。

だだっ広い荒野で1人取り残される孤独を体験したからこそ、叔母の愛情により一層安らぎを感じられたことでしょう。

最愛の父最愛の友を一瞬にして亡くした少年は、この荒野での経験を通して、一歩大人になったではないでしょうか?

最後に…

主人公のチャーリーという役名が、実際の彼の本名と同じだったことにびっくり!

あの素晴らしい演技は、本名だったからこそ、成し得られたのかもしれません。

ガーコ