スリー・ビルボードのレビュー・感想・評価
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東京国際映画祭にて観賞 展開にとても予想がつかず最後までハラハラし...
東京国際映画祭にて観賞
展開にとても予想がつかず最後までハラハラしながら楽しめる工夫を凝らしたシナリオが👍
ただミズーリの土地柄のことを平たく頭に入れておくのとこの話の主軸が制御しきれない怒りについてなので表面的な決着より登場人物達の内面的な決着について追っていく事をオススメする
役者陣ではフランシスマクドーマンドがリードしサムロックウェルがオーバーラップを仕掛けていくのがとても良い
【2/9鑑賞にて追記】
”怒りが怒りを来たす”
この言葉がこの映画全編においてテーマとして掲示され、劇中の登場人物や我々観客にも問いかけられているのは明白だけど、今1番タイムリーな話題でもあると思う
のでこの映画がオスカー作品賞は取るべきだと感じたが、向こうは今は女性の地位向上と尊厳に躍起になっているからどうなるのか
でもマーティンマクドノーには何かしらオスカーを持ち帰ってもらいたい
エゴと愛 271-5
エゴと愛は紙一重。そして、本当に先が見えない。
看板は見えるところしか見てえてない。けど、裏側も見てみると面白くて、それが人間にも同じことが言えるんじゃないかって映画。看板が3枚で、映画の宣伝用のポスターには看板の表側じゃなくて裏側が映し出されているってのはそういうことなのかなぁと。
ラストシーンの絶望感と清々しさ
娘を殺された母親が警察を非難する3つの看板広告(ビルボード)を出したことで起こる田舎町での出来事。
武闘派の母親の行動に「何故そこまで?」と思う反面、善人面してた人が犯人を見逃そうしている事に対して、ライフルをもって「本当にどうするかは行きすがら考える」と落とし前をつけに行くラストはどこか清々しさもある。
感情のジェットコースター
感想が書きづらい傑作。
感情が振り回され、ぐいぐいと引き込まれ、いつのまにかエンドロール。
絶望と希望、善と悪、好き嫌い、白と黒…その中間のグレーを見せるような、人間の描かれた作品だった。
現代版西部劇
ウェスタン調の音楽にのせてゆっくりと描かれていく、小さな町の"戦争"。
刺激的ではなく、全体的に閉塞感や寂しさが漂う作品。とはいえ程よいジョークもあるのでうんざりするほど重くはならない。
ヒューマンドラマっていうには殺伐としているけど、争いの中から新しい繋がりが生まれたり、変化が起きたり、最後はほっこりする作品。
かなり好きなバランスの作品なのに、個人的にイマイチ乗り切れなかったのは、みんな暴力に任せすぎなところがあまり共感できなかったせいかなぁ。
ラストシーンの切れ味と余韻の絶妙なバランス
先ず、何はさておき脚本が素晴らしい!
良さ「げ」な事、難し「げ」な事を言ってるようで何も言ってない様なクソみたいな本しか書けない監督、脚本家の人たちは見習ってほしい。
すごくフレッシュで、オリジナルな切り口のストーリーなのに完璧なデリバリーと編集のテンポでラストまで持っていく。
何が何でも「伏線は回収」「謎解き」「犯人探し」っていう見方しかできない類の人達にはモヤモヤするのかもしれないが、
伏線というのは張ればいいってもんでも、回収すればいいってもんでもないということが凄く良く理解出来る脚本になっていると思う。
しかも、そのスリリングなストーリーが本当に普遍的な帰結へと至るラストシーンの空気、光、音、表情。それらを捉えた絵が完璧だった。
このラストシーンの切れ味と余韻の絶妙なバランスはしばらく心から離れない。
どう割り引いても間違いなく「傑作」と言って良い映画だと思う。
もやっと。どういうことなの! 色々考えてもすべてが微妙に繋がらず。...
もやっと。どういうことなの!
色々考えてもすべてが微妙に繋がらず。伏線をたくさん投げてあとはお任せしますという印象。
何度か観てもはたして解決するのだろうか?
理屈ではない人間臭さ、人種、国、性、身体的な差別を描いて、ドヤァ!
アカデミー賞意識をしているのか、なんて思ったり。私にはわからなかったなぁ。
かなりウザい人間を見せつけられる訳だが。
レイプ殺人された娘を持つ母親が警察にも見放されている状態で3つの広告用ビルボードを使い犯人探しを始める。
前半から主人公の周りに出てくる人間がウザいったらありゃしない。自己中人間ばかりである。
そこから改心する人間が出てきて話を盛り上げるわけだが、最終的には正直「ここまで愚かさを見せる内容にしなくてもいいんじゃない?」「簡単に改心するなら最初からやるな」と思ってしまった。
物語的には共感出来そうな場面をことごとく外してくる脚本。
警察署長が死んで主人公に協力的な遺書を書いているのに、ワザワザお前のせいだと怒鳴り込む奥さん。改心している警察官に主人公が火炎瓶など。
正直無くても話しは進む。
この映画の売りかもしれないが、私的には時間的に勿体ないと思い、つまらなかった。
現在アカデミー賞候補になっている訳だが、やはりこの作品にもアカデミー選定ネタである「人種差別、国差別、地域差別」「弱い者イジメ、身体的障害イジメ」が含まれている。最近の候補はそう言う物ばかりでウンザリする。映画の面白みに繋がっていない。
ダメ出しばかりのコメントばかりになってしまったが内容は濃い。しかし、わざわざ映画館まで観に行く必要は無いと思った。
フォックスサーチライト製の低予算映画。
それぞれの信念
もっと、なんて言うのかな…『イカツイ暴力的な母親』の『執念に憑かれた暴走』が描かれているのかと想像していたよ。
それに連鎖して町の住人とその暮らしが狂い始める…って感じの、バイオレンス色の強いサスペンスだと思ってたから、
漂う陰の空気に『次はどんな事件が起こるんだろう?』という緊張感をもって観てたんだ。
けど…起こった最大のコトは『事件』じゃなかったね。
登場人物それぞれの関わり方や心情に、丁寧に向き合った人間ドラマだったよ。
多くを怒りに支配されていながらも、ミルドレッドから自然と滲む『ただの母親』の表情。
末期ガンと死に向き合った時でさえも、周囲を思いやることを優先するウィロビー署長。
彼の死によって、自分の中の正義を取り戻すべく突き動く警官ディクソン。
それぞれの『信念』が作用しあって起こす行動・起こる出来事に、納得させられるんだ。
意外性に驚く部分もあるんだけど、それは決して違和感ではなく『心地好い裏切り』。
それを経験した上で、視点を変えてもう一度観賞したら、きっと感じるモノや深さが違ってくるんだろうな…と思う。
両手を上げて大絶賛!というワケではないけど、
記憶とココロに投げ込まれた『温かい何か』を確かに感じるよ。
また観ようっと!
追)
振り返ってオイラ、やっぱりアイツは真犯人だと思うんだ。
新任署長がなんかゴタクってたけど、アレ隠蔽なんじゃねぇ?との気持ちが拭えない…そうあって欲しいのかもしれない。
もしそうだとしたら、アイダホに向かう2人にかけたい言葉も変わってくる。
まだ自分には早かったかもしれない。
本当に作品に引き込まれました。まず出てる俳優が本当にうますぎる。特にサムロックウェル。 ただのバカな警官の時から後半の演技にかけて目つきも変わりあっかんでした。彼の作品をもっと観てみようと思いました。そしてウッディハレルソンの存在感はいつも通りすごいです。
そして一つ一つの表現に込められた意味が深すぎて、、まだ20歳の自分には一回の鑑賞ではすべての意味を理解することができませんでした。 復讐とは、憎しみとは、正解は何なのか。なのであと二、三回はみに行きたいと思います。
そして音楽の凄さ、、圧倒でした。
アカデミー賞に多数ノミネートしてることで気になって鑑賞しましたが、想像のらるか上をいく作品でした。 久々ものすごい作品に出会いました。
個人的主演女優賞&助演男優賞
娘をレイプ殺人された主演女優さんと、対立するゲイの警察官役の男優さんの演技が素晴らしかった。そして、単なる復讐映画にはなっていないし、味方vs敵という単純な人間関係では無いストーリーが秀逸。
ということで、脚本賞もあげたい作品です。
善人はなかなかいない
事前知識なしで観たが重いテーマだった。米国の田舎は今でもこんな感じなのか。
悪い奴・良い奴というわかりやすさが無くカタルシスを得る映画でも無い。観客の予想を裏切っていく見事な脚本。リアルな人間の本質を描く。遅効性でジワジワと。正解は己で考えよ的な問いかけ。
役者はみなイイが特にウッディ・ハレルソンのキャラが印象深い。
だが、個人的には合わなかったな。俺はハッキリ片をつける映画が好きなのだろう。
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