「「考える人」のための上質な映画」スリー・ビルボード うなぎネコさんの映画レビュー(感想・評価)
「考える人」のための上質な映画
犯罪被害者による『赦し』の物語(キリスト教的に単純な)
…ではない事だけは確か。
世界はファンタジーのように勧善懲悪でもないし
善悪や「良い人」「悪い人」など二元的でもない。
理不尽な組織や権力…それを構成しているのも
生活や感情のある「個」。
たった2時間で、現象や事件を語るだけでなく
アメリカ社会、人間の社会の本質を
群像劇として、それぞれの背景を入れ込んだ脚本の力が
とにかくスゴイ。
そして何より映画としてちゃんと魅せる、完成度の高さ!
美しいしスペクタクルでドラマチック。
無責任に「権力が」「マスゴミが」とか言いいながら
社会を構成しているのは、自分たち個人なんだよな…
とか、結論の出ない事をグルグル考える葦になってしまう。
人間だもの
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