「人物描写が深い名作」スリー・ビルボード フラレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
人物描写が深い名作
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娘を殺された母親がいつまでも犯人を逮捕できない警察(署長)に対して意見広告を出したことにより小さな町にまきおこる出来事。
ありがちなステレオタイプ描写にとどまらない名作です。
娘を殺された母親は必ずしも聖人ではない。事件後の言動も極端すぎるし、自分本位です。事件前に至っては、ダメ親の部類でしょう。
被害者遺族の立場が全ての免罪符になるわけではありません。
署長は優しき人格者ですがダメな部下に甘すぎるにが唯一のただし、決定的な欠点です。
その性格が問題を複雑に。
ある警官は純粋過ぎるがゆえに悪にも正義にも染まります。
母親や署長の影響で変わります。
警官役の俳優さん良いですね。
演技も表情も好きです。
この三人を軸に物語は進みますが
思いもよらない方向に。
犯人は不明のまま。
でもそれが全然ストレスにならず。
ラストシーンも素晴らしい。
久しぶりに満点の映画見ました。
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