シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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アカデミー賞も変わった?
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。彼には不思議な能力があり、神と崇められていた。紆余曲折を経て2人は水の中に消えていく。マイケル・シャノンが圧巻の演技を見せているのが印象的な作品。
ファンタジー恋愛映画
作品賞?
周囲の評価に惑わされない様、アカデミー賞の当日にまっさらな状態で観ましたが、よくある「美女と野獣」物で特に何も感じられませんでした。
表情の乏しい半魚人と声の出せない女性の純愛は、互いが惹かれる理由が全く理解出来ません。それでも何か革新的な映像や、展開があるのだろうと淡い期待も裏切られ、満たされない気持ちで家に帰ると、映画は見事「アカデミー最優秀作品賞」受賞!
私も作品賞は芸術作品だけでなく、優れた娯楽作にも与えるべきと常々思っているし、この様なグロいホラー映画が選ばれたとすれば、それはそれで歴史的な事だと思います。しかし、この作品に万人に訴えるパワーや、オリジナリティがあったかは大いに疑問です。
過去に、娯楽サスペンス・ホラーの名作を何本も世に送りながら、アカデミーに全く無縁だったヒッチコック等の多くの映画作家を思うと無念です。
この映画を機に、去年のドタバタ劇、トランプ、セクハラ批判と世相に流され、最近おかしな「アカデミー賞」まで考えさせられてしまいました。
アメリカの話だと理解するのに時間がかかった
白状すると、あまりにもフランス映画っぽい雰囲気なもんで途中まで「便宜上英語にしてるだけで舞台はフランス?いやでもソ連と宇宙開発競争してるしな…」って混乱してた(笑)
その少しもったりとした雰囲気は結構好きで、でもその舞台がNASA的な通常もっと洗練されて描かれるだろう機関で、そういう違和感が個人的に面白い。
ストーリー自体はそんなに捻ってなくて、難しすぎない。
個人的には、差別だのマイノリティだのといったテーマはそんなに主たるものに感じられなかった。
むしろ、そういう社会的な問題とはつなげたくないというか、もう少し純粋な結びつきに焦点を当てて観たかな。
ただなー、肝心の魚人は、ジャイルズとのやり取り見てても知能的に低いようにしか思えなくて、そこに対等な恋が生まれるには無理があるとしか思えず…。
そこの生物的な考察がもう少し欲しかったかもしれない。
2人で観に行ったので、ストリックランドがポジティブ思考の本読んでて笑ったよねとか、最後ジャイルズ別れの挨拶にかこつけてまた増毛しようとしてたねとか、小ネタを語り合えて楽しかったです。
もっと人権問題かと思ったのですが...
アカデミー作品賞とのことで、もっと人権問題にスポットを当てていると思いました。確かに、主人公は話せない障害者の独身女性、友人はアフリカンアメリカンの女性、旦那はろくに働かず貧しい家庭と思われます。もう一人の友人は、年老いたゲイ、上司の白人も仕事のプレッシャーに追われ疲れ歪んだ男でした。そして半魚人という究極のマイノリティ。1962年という差別主義の時代。アフリカンアメリカンのカップルをレストランから追い出すシーンもありました。たくさんの問題が渦巻いていましたが....
そこに焦点は当たらず、終始半魚人と中年女性の恋物語でした。そんなの不気味でしかなかったです。新たな形の美女と野獣だと必死に理解しようとしました。ハンサムな王子に変わらなくても、半魚人は半魚人のまま、美は心にあると... 自分を説得したいだけで、やはり不気味な恋愛でした。
If do nothing, neither we are. とってもデル・トロ
ギレルモ・デル・トロと言えば「パシフィック・リム」や「ヘル・ボーイ」で知られるオタク監督。そんなオタクな監督がついにアカデミー賞取ったかぁと何だか感慨深い物もあって期待してた今作なのですが・・・何というかアカデミー会員との距離を感じました。
アカデミー会員って映画関係者なので、単に映画が趣味の一般人とは違う感覚を持っていると思ってるんですが、今作はそれが如実に表れた印象を受けました。
ま、半魚人と喋る事のできない女性とのラブストーリーを撮ろうなんてギレルモ・デル・トロ監督しか考えないでしょうし、独創性は相変わらずスゴいと思いますけどね。こういった作品がアカデミー賞を取るって事自体が時代の変化を感じ喜ばしいのですが・・・内容は正直普通でした。
個人的には主役より周りのキャラクターが良かったです。マイケル・シャノンはいかにも悪役でハマってました。仕事仲間のオクタヴィア・スペンサー、面倒見が良いオバチャン役が最高に似合いますよねー。御年70歳のリチャード・ジェンキンス、気の良い隣人としていい味出してましたね。ネコ食べられちゃって可哀想!
デル・トロ監督の作品では「パンズ・ラビリンス」の方が印象に残りましたが、今作は今作でデル・トロ・ワールドへの入り口として良いのではないでしょうか?
なぜか心に響かなかった
心優しくなれる作品
大人の童話
リアルとファンタジーの間で、美しく官能的な大人のお伽噺
水中で、謎の生物と赤い服の女性が抱き合いキスをする。
あのポスターだけで、作品を見る前から「私はこの映画が好きに違いない!」と思った。
ギレルモ・デル・トロの世界観は「パンズ・ラビリンス」も大のお気に入りだったが、今回もその細部にわたる映像の美しさと不思議なロマンティシズムにずっと恍惚。口のきけない内向的な女性と、アマゾンで発見された謎の生物との心の交流という設定からしてロマンティックでもうたまらなかった。
ファンタジーというと子供向けのものと思われがちだが、デル・トロのファンタジーはいつも大人のためのものだ。だから、異種間の美しい心の交流と、ただ美しいだけでない肉体の交流とが交差しながら描かれるラブストーリーは、ピュアであると同時にとても官能的でセクシー。あぁ「純愛」ってつまりこういうことだ、と思う。体を結ばないから純愛なのではなく、魂と肉体とを強く強く求め合うということこそが則ち純愛なんだろうと、二人のロマンスを観ていて強く思ったし、なんだか二人の間のロマンスに崇高ささえ感じてしまいそうなほどに酔わされていた。サリー・ホーキンスによる、リアルとファンタジーの狭間に君臨するような独特の存在感と、穏やかでありつつも時にエモーショナルな演技表現がまたこの不思議なラブストーリーを力強く裏付けていてとても良かった。
物語は60年代のアメリカが舞台だし、日本とは違う文化の中の物語のはずだけれど、なんだかまるで日本で古来から伝わる絵巻を現代風に翻訳したのだとか、どこかの国の神話を作り替えたものだなどと言われても信じてしまいそうな、そんな普遍的なテーマを感じる物語だった。
その一方で、発語障害者のヒロイン、親友は同性愛者、職場の同僚は黒人女性という具合に、映画の時代設定である60年代であれば、2018年現在よりも尚、差別を受けがちな人々が力を合わせ一つの愛を貫こうとし、またそのヒロインが心を通わせたのは人間ではない謎の生命体であるという、こういうところはとても現代的というか、今の時代に即したとてもタイムリーなテーマ。だからこそ余計に、感じ入る部分があった。
大人恋愛ファンタジー?
好きか嫌いか
賛否分かれる映画だろうと思ってたけど、
映像や音楽は○、、
内容は好きになれず残念。
主人公が話せない役だけど、まわりの人物のセリフの多さでうまくカバーできてるし、人種差別や格差社会などとか言いたいことは色々あるんだろうなとは感じましたが、
とにかく彼が気持ち悪くて、
目がギロリンチョ‥と動くたびにウッ
ネチョ‥ベタ‥の音にもウゥッ
そんな彼とイライザほんの束の間のやりとりで
なぜ恋に発展したのだ〜〜ヽ(;▽;)ノ
早すぎるぞ〜
実験の様子もよくわから〜ん
単なる虐待〜(;o;)
ラストの方でミュージカルばりに2人で踊るシーンには、フッと声出して笑っちゃいそうでした(・_・;
博士も彼を守りたいとか言いながら、
炙られた貝のようにカパーッと喋っちゃいましたね
指取れちゃったり、殺人あったり、
恋愛?ファンタジー?SF?ホラー?
もう頭錯乱で、疲れたわ〜
アカデミー賞作品賞なのか〜‥
なんかモヤモヤ‥
一番怖いのは人間
思い返すほどに評価が下がる問題作
1960年代の米国宇宙科学研究所。
米ソ冷戦時代の次なる競争は宇宙戦略。
そんな中、米国の研究施設に謎の生命物体が搬入される。
「それ」は、南米で捕獲された半魚人。
水中で永らく生き延びていた有史以前の生き残りは、地上以外でも生き延びるすべを身体に宿しているはず・・・
というところから始まる物語で、「それ」に対する研究を傍でみていた掃除婦が見初めてしまうという物語。
怪獣映画などのモンスターものを幼い時分から観ていた身としていては、異形のものの愛には非常に興味がありました。
キング・コングを例にとっても、異形のものの愛は成就しないのが常。
この映画の元ネタ『大アマゾンの半魚人』では、アマゾンに探検に来た女性探検家に半魚人が恋し、それは当然ながら成就しないわけで、成就しないには成就しないだけの理由もあります。
この映画のダメなところは、そこのところが監督が理解していないとしか思えませんでした。
つまり、「それ」(映画で名も付けられていないので、こう書くしかない)も、話すことが出来ないというヒロインも互いにマイノリティ(少数派)であり、マイノリティの恋にはマジョリティ(大多数)の価値観に対抗して、それを乗り越えていかなければならない、そう思うのですが、この映画ではそれがない。
さらに、究極のマイノリティ関係のふたりの間のコミュニケーション(意思疎通、つまり、なぜ、こちらがそう思うのか、相手がどう思っているかをこちらが理解したかを伝える)が、あまりにも疎か過ぎ、ペットや愛玩動物に対する餌付けにしか見えないあたり、演出力がお粗末すぎます。
なので、この映画、観ているうちはそれほど退屈でもないのですが(といえ、前半、あまり後半に繋がらない余計な描写も多い)、観終わった後に、恐ろべしいほどのフラストレーションが溜まりました。
元ネタの『大アマゾンの半魚人』の結末に不満を覚えていたのでこの映画を撮ったというギレルモ・デル・トロ監督、元ネタのどこに感動したのかがさっぱりわかりません。
個人的には、元ネタでもっとも素晴らしいのは、美女を見初めた半魚人が、彼女の気づかれずにアマゾン川を一緒に泳ぐシーンが絶品なのですが、そんな優雅なシーンはほとんど登場し増しませんでしたし。
前評判通り
JWAVEのラジド(土曜日8-12)内の映画レビューにて、ポンコツ解説員の山田玲奈さんが絶賛していたので期待はしなかったのですが、素直に良かったです。
アマゾンの半魚人をモチーフに作られたという映画なので、実際キモイクリーチャーが出てきます。ヒロインは地味子ちゃん。
こんなんで、もりあがるのかよー?
と思いつつ、観始めました。
が!
いやいやいや、引き込まれる引き込まれる!
先週見た【ブラックパンサー】より、おもろい。かも。
一瞬【ドリーム】を思わせるセットに黒人の女性。
この人もいい味出してはる。
途中????というミュージカル的な事もあったが、こんな所がアカデミーなのか?
とにかく、ブサカワいいパグを可愛いと思う人は絶対みるべし!
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