シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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不思議な生き物がサンリオのキャラクターの『ハンギョドン』にしか見え...
不思議な生き物がサンリオのキャラクターの『ハンギョドン』にしか見えなかったのは私だけ?
差別という名の愛がテーマ。
魚人はかなり人間ぽいことに違和感感じましたが、
(異物感が伝われば良しぐらいな存在感)
この魚人を気持ち悪いということが1つの差別、
というか。それについて貴方はどう思う?と
問われてるような気がして観てました。
(実際私は魚人の姿にグロテスクさを感じたし、
生理的な拒否反応を抱きました。
それは白人主義の人が見る黒人への目に近いのかもしれない、その具体化だと思うと少しゾッとしました。
私は見た目で差別してしまったのだから。)
それに加え、身体障害を持つ主人公や心優しい黒人女性にゲイの画家、白人主義の上司が登場するけれど、各キャラクターの深掘りは不要というか、植えつけられた其々の社会的イメージとして見るくらいが丁度良いと思います。(俳優の演技力でその辺りの辻褄はカバーされてます)
人種差別の問題が大きくなっていた1960年代アメリカという時代背景と、それから現在に至るまでの観点を想像しながら見ると中々面白かったです。
あと、
サリーホーキンスの演技ひとつで泣けました。
音楽と美術も美しかったです。
現代童話のよう
半魚人のデザインは正直微妙だが、美女と野獣にLGBTとエロ、グロ要素を無理矢理組み込んだ印象。 子供が観ても一瞬でわかる悪役描写なのに、性描写とグロさを足して大人向けへ。 二人が愛に至るまでの意志疎通の細かい経緯やバックグラウンドは薄く、連れてこられた経緯や声帯の失い方などは会話の中でサラッと一言触れられる程度。 描きたいことはあくまでも異種交配。それ以外は必要最低限の情報を投げておくにとどめられていた。 展開や結末は冒頭に見えていた。二度は観ないが、人には勧めるかな。
初めて目にした御伽噺
実に美しくも極端に残酷、時代設定とかから奥深さを掘り下げようとする前に眼前に迫り来る分かり易さ、 そして、 今 迄 の 経 験 値 か ら は ち ょ っ と だ け 逸 脱 し た 推測しずらい展開━━。 まるで “初めて目にした御伽噺” の様な映画が、見事アカデミー賞作品賞を勝ち取った。 一見壮大に見えようが高尚に見えようが、本人からしたら飽く迄も極々狭い世界。 本人の ”狭き目線“ ってやつをを丁寧に全力で描き切った作品は やはり嗚呼、是素ん晴らしいっっ♪♪
性癖?
ここでの評価が高かったので、 気になって行ってきました。 結果、感動はまったくなかった…。 なんというか、その感情にまったく入り込めなかった。 キレイな姿ならまだしも、人間じゃないものに恋なんて有り得ないと思っていたからかも。 恋というより、この人の性癖?って思ってしまいました。 彼女出来ないからってゲイにいこっかな?と思うかどうかぐらい、違和感があった。 個人的にはここでの評価高めはちょっと不思議。 最後までしっくり来ませんでした
おかしみもある、美しい愛の物語
大まかなあらすじは大体想像つくし、予想外の事はなかったです。まぁR指定なので性描写、暴力描写が思ったよりはすごかったかな。
2人がしっかり向き合ってお互いの想いを伝えているのが印象的。人間同士でも難しいのにね。
ラストシーン、なんて美しいんだろう。
人魚姫ならぬ半魚王 275-9
あんまり多く言葉で語るのは不粋だと思う。美しく、複雑で、繊細なものを観た。
猫好きは気をつけなさいということで。
R15になったので心配でしたが、本筋に全く関わらないモザイクだけなのでなんの問題もありませんでした。
緑色がたくさん出てきましたが、緑色は満たされないことの象徴で、水は時や愛など形のないものの象徴かと感じた。時は流れるもので愛は形を変えるもの。形など関係ないのです。どのように受け入れるかどうか。
(映像 5 脚本 5 演出 5 音楽 4 配役 4)×4=92
品の良いB級映画
最初はスピーディに話が展開。 内容は薄いが懐かしい感覚で鑑賞できた。 90年代の映画を観ているようで、まず目が疲れない。 CGが本当に少なかったイメージで、ロケーションは必要最低限の描写。 低予算だったんだろうなぁと感じた。 60年代の時代背景は個人的に好き。 イライザや、秘密(軍事)組織。半魚人と都市伝説好きにはワードも気になる作品でした。
ギレルモ監督の怪獣への愛 !
見終わってどんなレビューがあるかなと思ってみたら「アカデミー賞とのギャップ」問題が多々…というかほぼでびっくりしました。
個人的には作曲家の方が好きで、興味があって観たけれど、音楽と映画の雰囲気がぴったり噛み合ってものすごく素敵でした。
ギレルモ監督の「どうして美女と野獣は人間になっちゃうの!!」という疑問と、小さい頃からの怪獣大好きっ子だったそのエピソードがぎゅっとこの映画に詰めたのかなぁと思ったり。
ダグ・ジョーンズの演技がとにかく凄かったです。CG技術もすごく発達している中での「彼」の役を人が演じたというのはある意味監督が小さい頃から大好きなウルトラマンなどの、特撮映画への愛なのかなと思いました。
野獣は人間にならなくていいじゃない!っていう概念から、プリンセス側を自分の世界に引き連れて行く野獣がたしかに今までにない展開ですごく好きです!
自分的には音楽も色彩も雰囲気も一体となっていて、水の中で光のスジを見ているような、ただよっているような心地よい印象の映画でした。
受け容れる愛
言葉のない愛、求める愛ではなく、受け容れる愛。 水の形という題名の通りの愛。 描写はリアルで残酷でエロもグロもある。 でも「本当は怖いおとぎ話」みたいな嫌味さはなくて、 美しさの方が印象に残る。 何回も見たいとは思わない(グロが苦手で)けど、 ふとした時に蘇る美しい画でした。
屈折した攻撃性、中途半端な変態性、出来の良い準カルト映画
ラストが良かった。ラストのお陰でそれまでの気持ち悪さが少しは消えてくれた。 音楽が良い。というか音楽がよくなかったら酷いことになってる。 映画としてはよく出来てる。できの良い作品であることは確か。映画の教科書として使える。 けど、出来が良いから、感動したりリピートしたいわけではない。リピートしたくないのは、気持ち悪いからだ。 この気持ち悪さは、モチーフのせいや図柄のせいばかりではなく、中途半端さや、攻撃性の存在(寛容性の不在)から来るものだ。 表面的にはリベラルで優しさがあるように見えるが、画面からセリフから屈折した攻撃性がにじみ出ている。素直さがないともいえる。ストリックランドの描き方なんかはまさにそうで、まるで子供向けアニメの悪者みたいな単純な役付け。子供向けにするならそれを徹底すればいいのに、自慰やセックスやガールズトークを散りばめるから、中途半端な大人向けになってる。 セックス描写にしたって中途半端で、ストリックランドの汚いセックスシーンを描くなら、魚人とイライザのセックスシーン(初夜)も堂々とみせるべきだった。「昨晩やったよ!ゲットしたよ!」「まじ!すごいじゃん」的な事後報告のガールズトークがあるだけ。ここをちゃんと描けば水中セックスなんだろうから、それはかなり新しいはずで、エポックメイキングな映画になったはずですよ。そこまでやればお見事であって、「21世紀の変態進化版ルキーノ・ヴィスコンティ」としてリスペクトできます。 そういうところから微妙に逃げているよね。良くいえば「意図のある表現」だけど、悪くいえば「姑息」。変態芸術家になりきれない中途半端さ。 同じ気持ち悪い系でもザフライのような優しさも感じられない。 観るつもりはなかったのに、話題についていくためだけに観た自分が愚かだった。「この作品はきっと屈折していて気持ち悪い」という直感は当たってた。 映画として出来がよくなかったらカルト映画の認定をしてるところだ。3点もつけてしまったのはカルト映画としては抜群に出来が良いから。カルト映画のクリエイター向けに「カルト映画で売れて賞もとれる方法」として教科書にするとよいかも。
アカデミー賞も変わった?
1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。彼には不思議な能力があり、神と崇められていた。紆余曲折を経て2人は水の中に消えていく。マイケル・シャノンが圧巻の演技を見せているのが印象的な作品。
ファンタジー恋愛映画
思ったより魚人?を可愛く感じた。 彼女が魚人に興味を持って近寄ってく過程が急過ぎたように思う。 孤児でお掃除係の仕事をしている彼女が結構広い家に住んでるんだなあ(タイルはひび割れてたりしたけど)とか変なとこが気になってしまった。 彼女のカップル初期のはっちゃけぶりが状態が可愛らかしい(実際やられたら嫌だけど) 話が進むにつれて魚人に愛着がわいてくる。
作品賞?
周囲の評価に惑わされない様、アカデミー賞の当日にまっさらな状態で観ましたが、よくある「美女と野獣」物で特に何も感じられませんでした。 表情の乏しい半魚人と声の出せない女性の純愛は、互いが惹かれる理由が全く理解出来ません。それでも何か革新的な映像や、展開があるのだろうと淡い期待も裏切られ、満たされない気持ちで家に帰ると、映画は見事「アカデミー最優秀作品賞」受賞! 私も作品賞は芸術作品だけでなく、優れた娯楽作にも与えるべきと常々思っているし、この様なグロいホラー映画が選ばれたとすれば、それはそれで歴史的な事だと思います。しかし、この作品に万人に訴えるパワーや、オリジナリティがあったかは大いに疑問です。 過去に、娯楽サスペンス・ホラーの名作を何本も世に送りながら、アカデミーに全く無縁だったヒッチコック等の多くの映画作家を思うと無念です。 この映画を機に、去年のドタバタ劇、トランプ、セクハラ批判と世相に流され、最近おかしな「アカデミー賞」まで考えさせられてしまいました。
アメリカの話だと理解するのに時間がかかった
白状すると、あまりにもフランス映画っぽい雰囲気なもんで途中まで「便宜上英語にしてるだけで舞台はフランス?いやでもソ連と宇宙開発競争してるしな…」って混乱してた(笑)
その少しもったりとした雰囲気は結構好きで、でもその舞台がNASA的な通常もっと洗練されて描かれるだろう機関で、そういう違和感が個人的に面白い。
ストーリー自体はそんなに捻ってなくて、難しすぎない。
個人的には、差別だのマイノリティだのといったテーマはそんなに主たるものに感じられなかった。
むしろ、そういう社会的な問題とはつなげたくないというか、もう少し純粋な結びつきに焦点を当てて観たかな。
ただなー、肝心の魚人は、ジャイルズとのやり取り見てても知能的に低いようにしか思えなくて、そこに対等な恋が生まれるには無理があるとしか思えず…。
そこの生物的な考察がもう少し欲しかったかもしれない。
2人で観に行ったので、ストリックランドがポジティブ思考の本読んでて笑ったよねとか、最後ジャイルズ別れの挨拶にかこつけてまた増毛しようとしてたねとか、小ネタを語り合えて楽しかったです。
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