「"彼"について思うこと」シェイプ・オブ・ウォーター 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
"彼"について思うこと
ヒトは、分からないものに恐怖します。対応を誤って、死んだらどうしようと思う、防衛本能の為せる技です。
"彼"を、"人"として接することで、"彼"は"人"となり、"彼"を、得体の知れない"物"扱い、恐怖に根付く暴力で接することで、"彼"もまた、暴力となります。
それは、"彼"だけの話なの?。
これのどこがアカデミー賞なの?、が、観終わった感想でした。ただ、今の世界と比べて、どっちが素敵かしら。どっちが必要なのかしら。そう思うニュースで、世界は溢れています。
例えば、動くものなら何でも補食しようとする、ワニと友達になりましょうと云うことではありません。ただ、見た目が自分と違うヒト、自分と国籍が違うヒト、それだけの理由で、仲間にしない、分かろうとしない、傷つけ合う。話し合うより、ドローンとミサイルを翔ばし合う。そんな世界にうんざりしているからこそ、この寓話が、希望足り得るのではないでしょうか。
話せなくても、お互いを大切にする。
話せるのに、暴力で対応する。
人の心を持つ、リアルなハンギョドン。
人の心を持たない、リアルなヒト。
どっちと、友達になる?、
そう思うと、やっぱり作品賞レベルの、映画ですね。こんな時代だからこそ、改めて観てほしい。
皆様の選択は、どっちかな?。
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