スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明けのレビュー・感想・評価
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死を欺く映画
この映画では、死を欺くことが演出の鍵として統一されています。
パルパティーン、キャリーフィッシャー、チューバッカ、C-3POのメモリー、ゾリ(新キャラクター)、ベン、レイ
九死に一生を得たり、記憶が元に戻ったり、死んでなかったり、蘇ったり、死を欺くことが徹底されています。
この一貫した脚本の流れが、痛快に死んだハックス将軍のシーンを、より一層際立たせることに成功しています。
※主観的で細かい文句ばかりなのでご了承下さい。
【過去作に敬意を払ってほしい】
チューバッカのイカサマ疑惑のシーンはとても残念でした。チューバッカ=ギャグ要因という気持ちで演出したのでしょう。実際にチューバッカは旧三部作でもギャグ要因として扱われていますが、個人的に見たかったのは、かつてドロイドのR2に負けて悔しそうだったチューバッカが、実力でフィンに勝ち続ける成長の姿です。
R2にも出番が欲しかったです。今回の三部作では、3POとR2が一緒に活躍するシーンがほぼありません。人語を操る通訳ドロイドとして、ストーリー運びに都合の良い3POだけが壮大な物語に駆り出されます。
ルークスカイウォーカーが、レイの捨てたライトセーバーを掴み「ジェダイの武器には敬意を払え」と言うシーンがあります。とても不快です。
ジェダイマスターの言葉としてこれほど重みと勇気を与えるものはありません。しかしそれはエピソード8で変わってしまったルークの言葉としては非常に不快なひと言になっています。ルークはエピソード6でライトセーバーを捨てる描写があったり、そもそも似合う言葉では無いなと感じるのですが。シリーズ通してジェダイはライトセーバーをよく落とすというお約束を皮肉った描写なのかもしれません。本気で真面目に言わせたのなら、とても滑稽です。ルークの歩く姿もかなり尺が長く滑稽でした。話がそれましたが、真面目なシーンで空気が読めていないのが残念です。8からの軌道修正が優先されたため生まれた矛盾です。採用してはいけないシーンでした。こうすれば観客は喜ぶだろう、観客の怒りは静まるだろうという安直な発想がそのまま採用されたような描写が多く存在します。制作者は口では否定しているかもしれませんが、多くの視聴者がそうは思わなかった時点で表現上の失敗となります。
【エピソード8も過去作のひとつ】
問題作と言われるエピソード8に存在意義を見いだすチャンスが、本作では少なからずあったと思います。惑星キジミを脱出し、チューバッカを救いだすために敵陣に潜入するシーンに、より説得力を与えることができたであろう唯一のキャラ「コード破り」の存在は、本作では影も形もありませんでした。
子供の頃に初めて見たエピソード5は、とてもモヤモヤする結末でしたが、その後エピソード6を見て、ハッピーエンドへの布石として物凄い傑作だと改めて評価したのを覚えています。
今回エピソード9を見たあとのエピソード8には、それが全く感じられませんでした。スターウォーズがすべて繋がった一筋の物語であることを、最後まで諦めないで欲しかったです。
【せっかくのアイデアが埋もれる】
ルークのXウィングがエクセゴルに向けて飛ぶシーンです。
エピソード6からかなりの時間が経っているのに、いまだにスターデストロイヤーやTIEファイターが宇宙を飛び、Xウィングがそれを迎え撃つ。それが今回の三部作の世界観です。
エピソード4で、ポンコツと呼ばれたミレニアムファルコンが最新のメカを凌駕する活躍を見せる姿に、私は感動しました。
見てくれよりも中身。ルークのXウィングも、それを象徴する物だったら、感動はもっと大きかったでしょう。
エピソード7で後の展開を考えず安易な設定を選択した結果です。
【好きな点】
過去の映画を知っているほどフォースの描写に疑問が残る今回の三部作でしたが、唯一好きだった描写があります。
それは、アナキンスカイウォーカーがなし得なかった偉業。愛する者を死から救う力の描写です。人々の命を奪い続けてきたベンソロが、最後に愛する者の命を救うというアイデアには、惜しみなく百点満点をあげたいです。エピソード3の悲劇に希望が付与されます。映画そのものの出来がよければの話でしたが。思えばそもそもベンがいつレイを好きになったのかすら描写されてませんが、この映画にとってはその程度の違和感は誤差範囲です。
私にとって、本作独自の魅力は上記に尽きます。
残りは全て過去作への軽視です。
今回の三部作で行われたのは、掘り返し、破壊、火消しと謝罪。そこにはスターウォーズ世界の歴史を描く姿勢など全く無く、3作に渡る連続した物語制作のビジョンもありません。
この三部作によって、最後にはシリーズそのものへの興味を失う事になりました。
帝国、反乱軍、ルーカス神話、それらの再現を、映画製作をめぐる論争という、現実の世界で展開してしまったような…
【子供時代に思い描いたスターウォーズ、そのまんま】
小難しいシーンを飛ばしながら大好きなアクションシーンを繰り返し見続けたスターウォーズ。
ジョージルーカスが大切にしてきた内面的な物は未だによく理解できないから、表面を真似して、それだとつまらないからちょっと背伸びした内容に改変。話がまとまらないから最後は大好きなアクションシーン満載で締めくくる。
ジョージルーカスを散々軽視して、最終的にはジョージルーカスにすがることでしか観客を満足させられなくなった。とても質の低い映画でした。
ルーカスのように面白いスターウォーズを作れると本作を生みだしてしまった製作陣には、師匠のように弟子を育てられると自分に言い聞かせ、育て方を誤りダースベイダーを生みだしてしまったオビワンの葛藤を、感じて欲しいです。
他の作品と比べることを不快に思われる方もいると思いますが、スピンオフ作品のローグワンは、スピンオフにも関わらず映画そのものがシリーズの流れを繋ぐものとして制作され、エピソード4の冒頭に付加価値をつける事に成功しています。
反対に、エピソード7~9の三部作は、他の批判的な方々の意見にもある通り、エピソード6を通過点にしてしまった事に問題があったのではないでしょうか。
このような主観的レビューを、最後まで読んで下さった皆様に感謝申し上げます。
また、最初にキャリーフィッシャーさんのお名前を出したブラックジョークになってしまったことを深くお詫びいたしますが、本当にそう感じたのでそのまま書きました。今作に長時間出演しているレイア姫の姿に、キャリーフィッシャーが本当は生きているのではないかと、とても感動したのと同時に、複雑な気持ちを拭いきれませんでした。もはや過去の俳優ありきで制作するのは、新しい世界観を妨害してしまっているので、他でやるべきだと思います。
配給会社が、映画業界全体のあり方を考えなおす良い機会になってくれたら、スターウォーズの失敗はきっと報われると、スターウォーズを好きだった者として、心から思います。
感動のフィナーレに相応しい最高級作品。
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』鑑賞。
*主演*
デイジー・リドリー
アダム・ドライバー
*感想*
公開してから少し出遅れてしまいましたが、ようやく観に行ってきました。
スター・ウォーズシリーズは、スピンオフ作品を含めて全て観たことありますが、そこまで大ファンというわけではありませんが、内容は全て素晴らしいです!
ネタバレ書きませんが、とにかく素晴らしかった。過去の作品見といて良かった~
レイとカイロレン、それぞれの思いが交錯して、最終章に相応しい最高・・・いや!最高級作品でした!
話のテンポは観ている方に飽きさせないし、ポンポン話が進むし、アクションシーンや飛行バトルも圧巻!
これ以上はネタバレになるので残念ながら書けませんが、とにかく興奮しましたし、感動もしました!
スター・ウォーズにただただ感謝しかないですね!
ありがとう!スター・ウォーズ!!
展開が読める?いいんだよこういうので
わりと王道ストーリー展開
ご都合主義
展開がかなり読みやすい作品で
批判的な意見もしばしば上がってる本作ですが
ファンとしてはこれでいい
こういうのでいいんだよ!
って言うのが感想です。
とにかくネットの考察と違うことをやろう
と躍起になって伏線をすべてほっぽりだす
という愚策も愚策の駄作を作り出した前作の失敗があってのことですが
ファンはハッピーエンドを望んでる作品ですし
ご都合主義でもこういった王道ストーリーを観たかったはずです。
しかし今作を鑑賞して
エピソード8をエイブライムス監督に撮り直してほしいと心から願いたいです。
あれほど散らかしに散らかしたストーリーをなんとか軌道修正した点や
ディズニーの意向なのか不必要に登場したローズを必要最低限に抑えてうまくやった点など
とにかく監督は見事にやりきったと思います。
ストーリーが詰め込みすぎ
などの意見もありますが
正直エピソード8が同監督ならここまでバタバタなストーリーにはなっていません
エピソード8は興行的には良かったですが
それはエピソード7が皆様の期待値を高めた功績に他ないです
そしてエピソード9の批判的もエピソード8がまともなら解消されていた可能性はすごく高いです。
霊体ジェダイの登場が声だけの出演を除けばルークだけだったのが少々残念ですが
前作の誰だよこの弱ジジイみたいなルークではなく満足です。
若かりしレイアとルークが修行していたということにも驚きましたし
その映像が観れたのも良かったです。
ライトセーバー2本になった時や
レイがフォースで傷を治すシーンなど
これは後でこれがあるななど予想はつきやすいのは正直ありましたが
再三言いますが
これでいいんです!
ラストシーンなんかは絶対やるだろうと皆さん思ってたと思いますが
これでいいんです!
こういうシリーズの締めくくりは鉄板が1番です。
純粋な気持ちで楽しみましょう。
繰り返しになりますが
本当にエピソード8が邪魔です。
レイの実親など影響をモロに受けてますし
あんな技できるならヨーダ助けに来いよって話になってしまいます。
疑問点としては
フィンは前作の
フォースは誰でも使えるという糞設定を引っ張った故にフォースに目覚めつつあるということですかね?
何を言いたかったのかもイマイチ
恋仲って感じなんですかね?
あとは
ベンやレイアの霊体は最後出すべきだったのでは?
と思ってしまう
ちなみにレイの最後の黄色セーバーってコラ画像とかでもよく上がってやつをファンサービスに公式にしたって感じなんですかね?
と
こんな感じです。
とにかく
エピソード8の悲劇を踏まえて
純粋な気持ちで鑑賞して欲しい限りです。
見事に
散らかりまくったストーリーを収めた監督に拍手
なあぁぁんでだよおぉぉお!!!!
パルパティーンだスカイウォーカーだ、血筋がどうとかより、レイの相手はレンじゃないといやだよおおぉ!!
レンが寝返るだろうとは予想ついてたけど……
カイロ・レンの俳優さんの魅力がすごすぎました……
ロマンス最高!(でも涙)
女性ファンをぐっとつかんだね!
ディズニーがシリーズをめちゃくちゃにした。
思春期をルーカスの旧3部作で育った者としては、ディズニーの新3部作はとても容認できません。
もう突っ込みどころがありすぎてここには書き切れませんので、1つだけ。
フォースは超絶超能力ではありません。ヒーローには限界や弱点があるからこそ、ピンチにハラハラドキドキできるのです。ウルトラマンにカラータイマーがあるように。
ルーカスが紡ぎ出した童話のような世界観は跡形もなく、アベンジャーズのようなイベントムービーに成り下がってしまいました。もうディズニー版SWはみにいきません。
SWらしさへの見事な回帰と大団円
スターウォーズの(皆が望む)テーマにしっかり帰結しつつ、SWを面白くしてきた要素を改めて散りばめてみせた、見事なまでの大団円。
劇中何度も「そう!こういうSWが観たかったんだ」と懐かしい友人に会えたような気持ちを味わいました。
前作までに中途半端な存在になってしまったハンソロやルークを、エモーショナルなシーンでしっかり再登場をさせたのも素晴らしかった。
何故か退屈だった前作からの軌道修正も盛り込み、これ以上の脚本、演出があり得ただろうか?
あえて書くと、映画9作を費やすほど壮大な物語だったかというと、盛大に冗長だし何かが足りてない感じはあり、文句を言いたくなる気持ちももたげてきます。似たような展開が多いうえに、何度も物語の核が霞んだ感があったのは残念。
とはいえ世界中のファンが待ち受ける巨大なプレッシャーに対峙して、最期を上手くまとめたJJエイブラムスの仕事は立派だった。
ありがとうございました
エンドロールを観ながら
あれから42年も経ったのだと感慨深いものがありました。
最後の2作は
大好きな作品の続編ということで
半ば習慣というか義務感で観ていましたが
今作は
全員ではありませんでしたが
ほぼオールスターが登場し
最後は懐かしい場所に繋がり
よい終わり方だったと思います。
ライズ(立て)スカイウォーカー
思えばエピソード7「フォース」
エピソード8「ジェダイ」
今作、エピソード9「スカイウォーカー」
過去作品の名称をサブタイトルに収め
新たな創造性に乏しい新サーガであった。
序盤で最高指導者たるスノークの出征が判り
レイの出征も判明していく…。
ファーストオーダーを裏で操る黒幕。
レイはレイアの元で修行を続け
カイロことベンは黒幕に接触。
今作は黒幕の存在が物語の要。
レイとの関係性や光と闇の戦い。
7.8から続くバトンをきちんと受け取り
しっかりと締めくくってくれた。
唯一、8のラストの少年(フォースを生まれながらに持つ伏線)は何も出てこなかったくらい。
これは新サーガによって解明する?
公開初日だったので、古参ファンも参戦されてたと思うし
エンドロール後に一部、まばらな拍手が起きたが
ぼく個人としてはエンドゲームのあった今年では
そこまでの惨事は送れなかったかな…。
物語の進め方が懐かしい。やっぱり、スターウォーズは、こういうのが好き
賛否両論あると聞いていたので、不安だったが、
蓋をあけてみれば、エピソード7のようなスターウォーズ好きが作ったスターウォーズらしい映画だった。
地上戦、空中戦、ライトセイバー戦、全部ちゃんと入ってますし、個人的にライトセイバー戦は好きな描き方でした。
3 部作で終わらせるため、多少強引なところもありますが、私はそこまで気になることはありませんでした。
きっと、この映画に関わったスタッフはシナリオに苦労し、ここに落ち着けたのでしょう。
これから見る方は、軽い気持ちでみたほうが気持ちよく映画が見られるますよ。
また、古いスターウォーズを全部見ておいたほうが、いろいろな繋がりが分かって、より面白いですよ。
フォースはなんでもあり
楽しめたのは間違いないけど
一人称小説で、語ってる本人が犯人だった、みたいな結末。
フォースでできることが拡大して、人の死の境界線が不明瞭になっているので
終わりだけどスッキリしない
全部入りのスターウォーズ
20年1月1日に再び鑑賞しました。
色々なオマージュがスターウォーズファンに
応えますね!
12/20のレイトショーは、最近こんな人
見たことないわって感じの満席状態でした。
あぁ、これで終わっちゃうんか〜。
残念だけどサーガにもいつか終わりは来る
わけで、本作はその難しい締め方を見事に
全部入りでやってのけました。
ドルビーAtmosの映画館で、座席がシーンに
合わせて動いたり振動したりするシートに
座ったので、まぁとにかく楽しめました!
とにかく全部入りのスターウォーズなので、
できれば1〜8を復習してから観られると
最高です。節々にニヤッとする場面が登場
します。
でも唯一、あのマスターが出てこなかった
(声は出てきたけど)のが残念で、★0.5減点
しておきます。
結局、アナキンの父親は誰?
ルーカスの構想では、EP7~9でミディクロリアンについて、深く言及するつもりだったらしく、もしかしたら、その過程で、アナキンの誕生秘話ついても語られた可能性があったのでは・・・・と想像してしまいます。
(ミディクロリアンについて語る際、微生物の世界の話に繋がるらしい)
そう考えると、EP7~9でルーカスが参加していないのが非常に残念で仕方ない。
EP7が公開された時、ルーカスは「新しいものが無い」等の酷評をした様だが、ミディクロリアンの話を盛り込むことで、宇宙空間と微生物世界の対比で、より深くフォースの概念について言及し、スターウォーズの世界観が広がったのではと思ってしまいます。
結局、EP7~9はEP4~6の焼き直しに過ぎない。
EP8とEP5の共通点は、共和国軍が帝国軍から逃げるストーリーで、それと並行して、主人公がジェダイの修行をする内容。
EP9とEP6の共通点は、暗黒面に落ちたジェダイがジェダイに戻り、彼の命を懸けた行動で、シディアス卿を倒すという内容。
ルーカスの言うように、今回のシリーズからは新しいものが感じられませんでした。
※EP1~3では、「何故、アナキンは暗黒面に落ちたのか?」「クローン戦争とは?」等の前シリーズの伏線を、シリーズをまたいで回収していますが、今シリーズでは、その様な伏線の回収が全くありません。
EP9の感想は、ストーリーに色々なエピソードを詰めすぎの為、全体的にご都合主義の薄っぺらな内容になっています。
壮大な歴史に幕
JJ・エイブラムス監督はなんて優しい人なんだろう。
スターウォーズ愛に溢れた作品に感じました。
過去の主要人物、ルーク、ソロ、レイア、チューイ
、ランドの面々が新たな若者達に優しく時に厳しく
道を示してくれました。
細かい所で、色々と言うファンの方もいると思いますが
それもまた、作品の楽しみ方であります。
終盤からは涙が止まりません、ベンを見つめるソロの
優しい視線、レイアの最後の言葉、ランドの若者達に
かけた言葉、、、Xウイング登場シーン、、、
どれもこれも名場面の連続です。
自分が一番、感動したのは最後にチューイがメダルを
もらう場面、エピ4の最後でチューイだけはレイアから
メダルをもらっていません、レイアが最後に手にしていたメダル、あれはソロのメダルなんでしょう、それをもらったチューイが叫ぶシーン、涙腺決壊です。
タイトルの「スカイウォーカーの夜明け」の意味も良く分かりました、壮大なサーガの幕引きに相応しい作品です。
ありがとうJJ・エイブラムス
ありがとうジョージ・ルーカス
また、観に行きます
J.Jは頑張った
IMAXにて鑑賞。
冒頭からノンストップで話が進んでいき、観てる最中も詰め込み過ぎと思っていたが後半の展開は熱くなる部分も多く完結編としては無難な着地点に収めたのではないかと思う。
ジェダイの帰還はスカイウォーカー親子の行く末、シスの復讐はアナキンがダークサイドに転向する結末に向かって見事に展開されているので、物語の方向性がはっきりしているが、やはりシークウェルトリロジーの3作をまとめて考えると、話の方向性がブレてしまっている為、満足感に欠けるのであろう。
◆レイの出自について
フォースの覚醒時から謎にしていた部分を最後のジェダイで一度無に返すような展開にしてしまったのは痛い。いざ、完結編で明らかになってもこれまでの展開を見てきたファンが後付だと感じてしまうのは避けられない。前作で少しでも、伏線をはっておくべきポイントだった。
◆ジェダイとシス
フォースの覚醒では、伝説となったジェダイと帝国に代わり出現したファーストオーダーの存在が描かれ、最後のジェダイではカイロレンがジェダイでもシスでもない世界を作ろうとレイに手を差し伸べる。だが、今作ではいきなりシスの存在が際立っている為、唐突感が否めない。
◆レイとベン
最後にキスを交わす点が物議を醸しているが、ベンはアナキンが為し得なかった愛する者を救うことができたと考えれば、納得できた。お互い敵でありながらも惹かれていた描写は少なからずあったので、許容範囲と考える。
◆スノークの正体
最後のジェダイであっさり退場したスノークの正体がきちんと明らかになったのは良かったが、パルパティーンが登場するのであれば、ああやっぱりという展開。もう少し捻りがあっても良かった気がするが、これも許容範囲。
◆ルークとレイア
急逝したキャリーフィッシャーがどのように登場するのか楽しみにしていたが、これについては満足な出来だった。チューイが泣き崩れる場面は、現実も相まって涙腺が緩んでしまった。
ルークについては、退場させるのも早過ぎたと確信した。元々はレイアをたくさん活躍させるつもりだったのだろうが、今作がスカイウォーカーの物語の完結になっているのにルークの影が薄い。ルークがシスのアイテム追ってた等の事実が明らかになっても前作で偏屈じいさんになっていたことからも後付感が物凄い。
◆パルパティーン
復活させるアイデアは悪くないが、ジェダイの帰還の焼き直しにしか見えないことは明白なので、プリクエルで示唆されたダース・プレイガスなど使っても良かったのではと思う。
今作の公開前に不安視していたが、全体を通して、3作全体の脚本をしっかり練ってから制作すべきだったと思う。ジョンソン監督を非難するつもりはないが、最後のジェダイの展開が方向性としてほぼ不必要になってしまっている為、つらい。(演出は素晴らしかったが)
以上が見終わった後の感想だが、劇場パンフレットを見て、細かいキャラクターの設定などを閲覧し少し評価が変わりそうである。とにかく、J.Jは頑張った。余力があれば、前2作を完結編と結びつけるための特別編を製作してもらいたい。
途中寝ました。
予定調和のストーリーと目新しさの無い映像の連続で、中盤寝てしまいました。上映時間は長いですが、薄いエピソードや映像をゴチャゴチャ詰め込んでるので何も印象に残らない。
相変わらず登場人物に魅力がなく、感情移入出来ない。わざとそうしてるんでしょうが美男や美女が出てこないので華が無くて絵的にも辛いです。
スターウォーズといえば、ライトセイバーのチャンバラシーンですが、レイvsカイロレンしか描かれてません、この2人は最初から惹かれ合っているので、結局ただの痴話喧嘩なわけで全然緊張感かないです。
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