スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明けのレビュー・感想・評価
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夜明けの地平線への憧れは永遠に
2010年代の締め括り、SF超大作シリーズ
『スターウォーズ』新三部作の完結編が遂に公開!
前作が「基本面白かったけどこんな好き勝手
やって収拾つくの?」という出来だったので
かなり不安だったのだが……蓋を開けてみれば、
エイブラムス監督は頑張った。めっちゃ頑張った。
『最後のジェダイ』の伏線をきっちり
回収しつつ、『フォースの覚醒』路線
そして王道エンタメ路線へと回帰。
宇宙SFエンタメとして史上最大スケールの
冒険活劇でありながら、“家族”を巡る熱い
ドラマも両立させた、見事な完結編だった。
...
まずは壮大なアドベンチャーとして大満足!
上映時間は前作より短いけれど、物語は
前作以上に濃くてスピーディ。そのうえ
冒険活劇としての見せ場は前2作を凌ぐ出来。
砂漠での猛速チェイス、敵船での疾走白兵戦、
歴代シリーズ最大スケールのドッグファイト、
「これを大スクリーンの『スターウォーズ』で
観たかった!」というアクションのつるべ打ち!
ライトセーバーでのバトルも質・量ともにアップ。
最もライトセーバー戦が苛烈なEP2,3級とまでは
いかないが、荒海でのレンVSカイロの一騎討ちの
緊張感は見事だし、ラストバトルではレイVS
パルパティーン、ベンVSレン騎士団という
展開で盛り上げてくれる。
画の壮大さも見事。
荒涼とした星にそびえ立つ巨大建造物、砂漠の
星でのカラフルな祭り、崩落したデススターの
浮かぶ鈍色の海、曇天を覆い尽くす戦艦の群れ、
そして最後の夜明けに至るまで、圧倒的スケール
の画をたっぷりと拝むことができた。
...
前作からの不満点もしっかり解消。
前作『最後のジェダイ』は過去シリーズから
連綿と続いてきたジェダイの血筋を巡る物語を
“無名の者だって銀河を救える”というテーマに
持って行こうとしていたように思うのだが、
・単一の作品を盛り上げる為に重要な駒を
惜し気もなく消費(ルーク/スノーク)
・テーマに噛み合っていない展開
(フィン/ポー/ローズのパートの不毛さ)
・世界観を拡大するべき所を出来ていない
(全銀河を巻き込む戦いにまでは見えない)
など、シリーズの中継ぎ役としては問題のある
作品だったと思っている。おまけに銀幕外では
C・フィッシャーも逝去。シリーズの有終の美を
飾る上では、正直言って不安要素だらけだった。
が!
エイブラムス監督はその不安要素3点を序盤15分
でいきなり全修復する荒業をやってのけている。
すなわち、
・スノークの10倍怖い黒幕パルパティーン帰還
・強大な戦力を蓄えていたファイナルオーダー
登場で物語のスケールを拡大
・レイは無名(ゼロ)どころか超危険因子(ネガ)。
前作テーマを引き継ぎつつ、従来シリーズの
フォースの血筋の物語へと再回帰。
これらがシリーズ当初から予定されていた設定
かは不明だが、最終章に相応しい壮大さな
物語へと流れを引き戻せたと感じた。
...
ただ、一方で別の不満点も。
“こうなったら嬉しい”という展開を上手に
広げてくれてはいるものの、終盤に向かうにつれ、
あまりにキレイに話が進み過ぎてしまい、驚き
や緊張感は弱まっていった気がするんですよね。
妙な表現だが、“安定し過ぎている”と感じる。
あとは全体的に展開がややせわしない点。
まあこれは、完結編を盛り上げるための
御膳立てを、その完結編自体にすべて
詰め込んでしまったから、という気もする。
三部作全体で眺めたとき、パルパティーン
暗躍や彼の右腕(つまりスノーク、カイロ
の後釜)であるプライド元帥については
前作時点で多少でも語られるべきだったのでは。
結局、前作での展開や路線変更は、三部作
全体を盛り上げる上であまり機能していた
とは言えなかったな、と残念に思う。
...
しかしそれでも映像的な興奮やキャラクター
達の魅力がそれらの不満点を大きく上回る。
壮大な物語を通して描かれてきた各キャラクター
の成長と決着には目頭熱くなりっ放し。
C-3POの「最後にもう一度だけ」には
ウルっときたし(記憶失ってもノリは同じで
安心したけど(笑))、R2-D2がきっちり記憶修復
できるデータを残していた所にも友情を感じる。
チューイの退場には「エイブラムスの野郎また
やりやがった!」と思ったが、再登場で安堵。
フィンとポーも前作の失点が嘘のような大活躍!
EP7での名コンビっぷりは益々向上で気持ち良い。
レイアは前々作の撮影シーンを再利用したとの
ことだが、殆ど違和感を感じず存在感もしっかり。
短いながらも物語の重要な部分を支えていたし、
その最期も切ない。
ルークは思ったよりアッサリとした登場だけど、
かつて自分の修行の為に持ち上げたXウイング
を、最後は弟子を助ける為に再び持ち上げる……
あの流れには泣いた。
新三部作の影の主役であったカイロ・レン=
ベン・ソロ。彼と亡き父ハン・ソロの再会……
この1作品でいったい何度泣かせてくるんだ……。
あれはベンの後悔と改心が生んだ幻だったのか、
それともフォースの導きか。いずれにせよ、
カイロはようやくハン・ソロの息子として
生きることを自分に許すことができた。
彼がベンに戻れたのは束の間だったけど――
ベンが消えると同時に消えたレイアの亡骸。
彼女はようやく、息子に会いに行けたのだろうか。
...
そして最後、主人公レイの帰結。
人々が歓喜にわく中、固く静かに
抱き合うレイ、フィン、ポーの三人。
この物語は銀河を揺るがす壮大な戦いの物語
だったけど、と同時に、何者でもない孤独な
少女レイが、家族の絆を紡ぐ物語でもあった。
幼い自分を命がけで匿った両親、旅の仲間
フィンとポー、自分の価値を認めてくれた
ハン・ソロ、共に暗黒面に打ち克ったベン、
そしてフォースを説く師として、人生を導く
第二の両親としてレイを支えたルークとレイア。
血筋だけで、人の価値や運命は決まりはしない。
彼ら家族の絆でレイは暗い運命をはねのけ、
そして新たな名として、誇り高きジェダイの
血筋スカイウォーカーの名を継ぐと決意した。
ひとつの伝説が終わっても、伝説を継ごうという
強い意志を持つ者が、新たな伝説を紡いでいく。
彼らそして僕らが真っ赤に燃える地平線の彼方
に憧れ続ける限り、伝説は続いていくのだろう。
...
2010年代をドカンと盛り上げた『スターウォーズ』
新三部作はこれにて終劇! 不満点はあるけれど、
前作からよくぞここまで綺麗に完結させたという
点を加味して4.5判定です。
<2019.12.21鑑賞>
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余談:
と、盛り上がったばかりなのに……なんか
ディズニーは新たなスターウォーズ
三部作の計画を進めてるらしいっすね。
2022/2024/2026公開予定だとか。
以前の情報では主人公や惑星の異なる
シリーズになるらしいと噂があったけれど……
あのさ……最近のディズニーって
ちょっとガッつき過ぎじゃない?
“売れるから”ってこうも安易に
関連作を量産するのってどうなん?
“作品”じゃなく“商品”として扱ってる感じ
が物凄く厭だし、それでファンが離れたら
けっきょく誰も幸せにならないと思うんだけど。
もっと作品を丁寧に扱うべきじゃないかしら?
がっかり
本当にがっかりでした。ちゃんばらゴッコで脚本から疑問だらけ。あのキスシーンは意味わからない!黄色のライトセーバー?都合よくおわした感じ。アベンジャーズエンドゲームの方がずっと感動しました!役者が違うし、やはり、内容が暗くて期待はずれです!楽しみにしてる方には、ごめんなさい!もっと違う脚本の描き方があったのでは?あくまでも、個人的な感想ですのでご容赦ください!
やっと終わったって感じ?
このシリーズが立ち上がった頃、現役で最もパワーのあった世代。
何作目かでジョージルーカスの手から離れ一人歩き。
スピンオフのバージョンで過ごすうち見なくなった。手仕舞い遅すぎた感あり。
暗黒面と光は表裏一体。フォースの真の意味はなんだったのか暗黒に立ち向かう勇気?
最後の映画で明確に示して欲しかった。
EP8とは何だったのか。3部作で見れば8に足を引っ張られている。
EP8があまりにもひどすぎて、アレをどうやって終わらせるのかという目線で楽しみでした。まぁ無理やりキレイに終わらせましたね。でも予想の範疇を超えてこない…。
EP8で話がほぼ進まなかったために、その尻ぬぐいをさせられて「なぜ」(パルパティーンが復活したのか、レイは癒し能力を開花したのか)の説明が足りなかったです。
この1作品で見れば雰囲気として綺麗に終わった感じがします。
しかしEP7~EP9の3部作で見れば、話しにまとまりがなくダメダメだと思います。というかJJ監督はファンに媚び売りすぎで、ライアンは裏切ることしか考えていない。極端です。
ルークの考えもEP8とEP9でコロコロ変わります。
さて、戻って本作EP9ですが、最後の決戦が本当にハラハラ、ドキドキできません。
1万隻ものスターデストロイヤーをどうやって倒す気なのか、と思っていたのですが。。。
結局1隻倒せば全部破壊されるという設定のせいで最初から司令船がレジスタンスの集中砲火を浴び、スターデストロイヤー表面の戦いも割とアッサリ目標の破壊に成功します。
EP1も同じ集中管理型の船を落とす話ではありますが、時間のかけ方が違うため、重みが違ったように思います。
とにかく、EP8で話が進まなかった分、本作で無理やり話を進める必要があり、結果として時間が足りない、説明が足りないけどとにかく話を前へ…となっています。
雰囲気で見る分にはいいでしょう。
エイブラムスのおかげ、、、
エイブラムスには、スターウォーズ愛があるなと痛感しました。確かに、ご都合主義的な展開でもあるが、それは、前作が余りにも酷すぎたので、時間の制約がある以上詰め込むしかなかったのも事実。最初から8もエイブラムスが監督だったら、もう少し落ち着いた展開も出来たのでは無いだろうか。エイブラムスは、1〜6の登場人物をとても大切に描いています。それだけに、本当に8の罪は重いと言えます。たら、れば、になってしまいますが、最終作の締めくくりとしては、これ以上ない仕上がりとなっています。正直、私は8を見てスターウォーズは死んだと思っており、今作は見ないと、決めつけていました。ですが、周りから良かったと言う感想を聞き、重い腰を上げました。私と同じスターウォーズを愛してる方は、ぜひ、8の悪夢を振り払う意味でも、劇場に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。きっと、エイブラムスのスターウォーズ愛に癒されると思いますよ。
文句無し★非の打ち所が無い⁉️
素晴らしい完結編ですね。
辻褄が合わないとか、あれは可笑しいとか、批判的なレビューも有ったけど、
演劇や、活動写真は現実では無く夢物語である、夢に完璧な辻褄なんて無いし、感動と娯楽があれば充分でしょう❗
最後のレイ、スカイウォーカーのセリフで感無量、言う事無し。
批判的なレビューを書き込んだ人達に送ります?
才能ある者は、才能ある者を讃え、才能無き者は、才能ある者を笑う⁉️
それでも俺は『ありがとうディズニー』と言いたい、こんなでも〜
・・終わった。。。
あえてルーカス九部作と言わせてもらうが、連作/グランドサーガ/スペースオペラが、無事に?結んだ。
言いたい事はマウンテン。
①でのアナキンの父は?結局誰なのか?
⑦のファーストオーダー軍備の資金力は?何なのか?①の通称連合の生き残りか?フェザーンか?地球教か?
⑧のベニチオデルトロは?何だったのか?
①から放ったらかしのミディグロリアン値て何やねん?スカウターみたいので測れるのか?月見たら大猿になるのか?尻尾切れたら止まるのか?
すまん、取り乱した。
言いたくない、言いたくないけど、駄作だ。
分かってた。⑦の時から分かってたんだ。こうなる事は分かってた。
⑨もそう。
始まって5分で帰りたくなった。
でも、帰る訳無いよね?
苦しい二時間越えだったけど見届けたよ?
過去の設定無視、宇宙船も止めるし、人の心も操るし、何なら軽い星間移動もするけど?100メートルのジャンプも出来ないフォース。
ZZでαアジールのビームをジュドーが跳ね返した時の『・・・・』て気持ちになったよ(*逆シャアでサイコフレームの説明はなされたけど)?
『私は、自分の愛息子を奴/隷商人に売り渡した。』と宣ったルーカス。
そうね。。。
奴/隷や娼婦から登り詰めた人も居るしね?
作品に関しては何とも言わないし、言えない。
ただ、頓挫した⑦⑧⑨、子供の頃から追いかけて来たSW、を無事結ばせてくれたディズニーには、衷心から御礼を。
そして出来れば・・
¥1400返してくれない?
星評価は付けたくなかったんだけど?
ゼロにしたら何か?悪評!みたくなるので?
平均値?的な2.5付けました。
SWでの好きなキャラは?グリーバス将軍で!
SWでの好きな機体は?やはりエックスウイング!
好きなライトサーバーは?
②でのドゥークー伯爵のと①のダースモールのゲルググタイプのです!
以上!
みなさんメリクリ、良いお年を(=´∀`)人(´∀`=)
見事な巻き返し
正直ep8を見終わった時はいったいどうなるのかと不安でしょうがなかったが、さすがのJJエイブラムスの手腕により、なんとか面目躍如ができたのではないか。ぶっちゃけエピソードを詰めすぎて急ぎすぎた感は否めないが、ここまで巻き返せばよしとしよう。
カイロ・レンがなぜ消えたのか?とか、ポーではなくカイロ・レンなんだ?とか、カイロ・レンのマスクに意味あんの?とか色々モヤモヤは残るが、レイとのキスシーンのあの笑顔にやられる女子がいっぱいいるんだろうなw
最後にルークの故郷にライトセーバーを埋めるシーンは正直グッときた。旧3部作へのリスペクトがない限り、スターウォーズではないのである。おじさんとしてはw
It’s too late...
誰かのコンサート会場に来たのかと見紛うほどの😳地方では普段見ないぎっしりの客の入りのシアターの座席に埋まり💺 さぁ、STAR WARSの終幕を見届けようぞ❗️
‥との想いはありましても、直前の地上波での7,8を復習で再鑑賞した際にも、(過去レビューは一旦全削除してありませんが、劇場鑑賞当時はそれなりに良く捉えるように評価してはいました、が) 基本的にデズニーに移ってからのシリーズ作には(老害たる故か)やはりあまり思い入れが持てないことは再確認していたので、実のところ本作品にも正直それほど期待や意気込みはありませんでした😑
で、、まあ本作を観終えた後もその考えは変わらずでして(感心したのはXウイングファイターのキャノピーのパッキンや機体の防水耐久性能は凄えなぁ~🧐といったくらいで)、長く世界で愛され続けたスペースオペラが、本作でも散見された安易なデズニー展開を散らかされて終わってしまったなと(命を安く扱うシーンでは近所から苦笑も漏れていました)🤦🏻♂️
そもそもデズニーがもうこれでこのシリーズ作は一旦終わらせますという(本来このお話が始まった当初から全9部作構想でしたが)なんだか大人の事情的な残念なアナウンスがあった上での本作品でしたので、まあ週刊少年ジャンプ的な取り敢えずの無理やり大団円的打ち切り展開にも見えてしまいましたし‥。
で、鑑賞後にちゃんとしたSTAR WARSを味わい直したくて、敢えてⅣ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅰ,Ⅱ‥順にレンタル📀で再鑑賞しましたが(これも後からの余計な変更や追加シーンがあるためナンバリング順に観た方が良いのでしょうかね🤔)、
デズニーの新作シリーズでは後からの思い付きのようなハイパースペース特攻シーンなどがありましたが、あんなことができるなら旧作シリーズでデス・スターや再建デス・スターやそのシールド発生基地などに多数の犠牲者を出しつつ苦労してアタックしていたのは一体何だったのかと⁉️ ‥自動操縦でハイパースペース特攻する無人機でも突っ込ませるか、ハイパースペース魚雷でも作って目標座標に放り込めば済んじゃうじゃん❓🤔とか考えさせられたり‥ 。
本作品でもホバービークルと何故かキャタピラタイヤのバイクらしき乗り物が等速度で競り合ったりしていましたが🤨ン"!?、話にアレルギー反応を示すとそういった些細でも妙な点が気になったり、、Ⅵなどではスピーダー・バイクの今から見れば粗い合成の特撮シーンであっても、当時はそのスピード感に200%夢中になって観ていたのを思い返したりするのでありました(まあⅡでもゲームみたいな安いガチャガチャしたシーンがあったりしましたが)。
ところで生みの親のジョージ・ルーカス氏は、Ⅶ以降ではミディ=クロリアンを掘り下げて、宇宙を支配している微生物にクローズアップした話を展開する構想を持っていたという話をどこかで目にしたことがありますが、昨今も腸内細菌やらそこら中至る所に居る微生物たちの働きのお陰で我々の生活は成り立っているという類いのお話はよく耳にするので、そんな宇宙規模の新たな展開の続編シリーズが観られる並行世界がもしあるなら、行って彼の手によるオリジナル色を損なわずに制作された続編シリーズを是非観てみたい‥ と叶わぬ夢想に想いを巡らせつつも、、こんな長く語られる映画を追いながら歩めた今生もなかなか悪くなかったかな🙃と思い直してみたり、で、まあ要するに終わってしまってもこれからも変わらず
May the Force be with us なのですよ🙏🏼
好きじゃないです。
面白くなかったです。
物語の繋がりがグラデーションで変化せず、
信号みたいにパッパパッパ変わる。
登場人物の心情の変化もコロコロ変わる。
せっかく演技派の役者さんがいっぱいいるのに勿体ない。
偉大なスペースオペラの完結にお疲れ様でした。ありがとうと言いたいです♪
今年度の大本命でエンターテイメント映画の横綱「スター・ウォーズ:サーガ」の最終章「スター・ウォーズ:スカイウォーカーの夜明け」を丸の内ピカデリーのドルビーシネマで鑑賞しました。
で、感想はと言うと、普通に面白いのは面白い。
あのオープニングロールとスター・ウォーズ:メインテーマが流れたらそれだけで胸アツでワクワクが止まらない。
ジョン・ウィリアムズが手掛ける壮大な曲は映画を観る度に様々な作品でワクワクさせてくれただけに感慨深くなります。
ライトセーバーでの立ち回りも迫力があるし、Xウイングやタイファイターとの空中戦も迫力十分。特にスター・デストロイヤーの艦隊でのシーンは圧巻。
ラストでレイが自らレイ・スカイウォーカーと名乗る朝焼けのシーンはグッと来る物があります。
レイを演じるデイジー・リドリーが強く頼れる美しいヒロインに成長しているのが確かに感じられるのも良い♪
ラストに近づくにつれ、万感の思いが沸き立ち、いろんな時代の思いにスター・ウォーズがあった事が胸を熱くする。
スター・ウォーズと言う作品だけで期待感が半端なく、安心感もあって、“あ~大作映画を観ているなぁ”と言う思いに浸れます。
ですが、今作のシークエル・トリロジーと呼ばれる続三部作のエピソードⅦとⅧが些か難しい設定となり、老若男女に楽しめる作品とは言い難く、マニア向けになってる感は否めないです。
いろんな風呂敷を広げ過ぎたのを上手くまとめた感じではありますが、王道たる本筋が不明確な感じもして、期待値はクリアはしてもなかなか難しい。特にカイロ・レンの悩み過ぎる所にストーリーのブレを感じなくもないです。
過去作のエピソードⅣ~Ⅵの旧三部作は王道のSF作品でどうしても比べてしまいがちになりますが、この辺りは11月に公開された「ターミネーター ニュー・フェイト」がターミネーター2と比べられるのと似ているかも知れません。
それでも偉大な作品の続編として、メガホンを取ったJ・J・エイブラムス監督はよくまとめたと思います。
ジョージ・ルーカスの手を離れ、ディズニー傘下に入った時点で商業的になるのは致し方無しで、ジョージ・ルーカス以外が作る事でどうやってもいろんな意見は出ると思うし、批判的な感想も出るでしょう。
どう転ばしても全員が納得の作品にはならないと思うし、それこそジョージ・ルーカスが製作総指揮をしない限り不満は出るでしょう。
そう考えたら、今回の締め方は偉大なスカイウォーカー一族のストーリーの完結としては十分に及第点かとは思います。
また、ネタバレになりますが、同時に皇帝パルパティーンの野望の物語でもあります。
ストーリー的にもこれ以上難しくは出来ないし、明瞭簡潔にもし難い。エピソードⅦからのツケと言えばそこまでですが、スカイウォーカー一族とパルパティーンの長き闘いにレイと言うキャラクターが上手く使う事を考えた上での結果かと思いますので、個人的にはそんなに駄目ではなくベターチョイス。悪く言うと無難。
この落とし方が評価が分かれるかと思います。
ただ、それでもツッコミ所はある訳で、レイの苦悩は分かっても主人公としての圧倒感は些か薄く感じるし、カイロ・レンの心境も含めての立場も分かり難いし薄い。
2人の主人公としての割合を均等にした結果、物足りなさが感じます。
またフォースの力が超能力を越えた物凄い物になってるのは正直どうかなと。
レイとカイロ・レンの血統を考えたら最強のフォースの使い手になるのは分かるけど、これをやってしまうとちょっと興醒め。
予告編で見たレイの折り畳み式赤いライトセーバーの件も特に思った以上の含みも意味も無し。
個人的にはこれ、結構な肩透かしに感じました。
ルークにハン・ソロ、レイアも登場し、おまけにランド・カルリジアンも登場したのは嬉しい♪
でも、いっその事、ヨーダやオビ=ワン・ケノービ
もちょっとでも出して欲しかったかな。
そうする事でレイが最後のジェダイ戦士で最強のフォース使いと言う印象が強くなると思うのですがどうでしょうか?
あと、ラストにレイが手にした黄色いライトセーバーもいきなりの登場でちょっと意味深にし過ぎかなと。
新キャラのゾーリはもっと活躍しても良かったかな。今作ではキャプテン・ファズマが出なかったのがちょっと残念なので、ゾーリがファズマ的な感じなら…と期待しました。
ハックス将軍の正体も割りとあっさり出して、ラストも割りとあっさり。
エピソードⅨ以降の新たなシリーズも製作が決まっているらしく、様々なスピンオフも決定していて、多分鑑賞する度に“こうではないんだけどなぁ…”と言う思いをする事もあるかとは思います。
それでもスター・ウォーズと同じ時を過ごしてきたと言う思いは強いし、見届けなければならないと言う使命感があります。それ以上にこのスカイウォーカーの夜明けを鑑賞出来た事は嬉しい。
1977年のエピソードⅣの公開から数えて42年。
いろんな思い出があり、子供の頃にはコカ・コーラの瓶の王冠の裏のスター・ウォーズシリーズを集めたり、マクドナルドとのタイアップのスター・ウォーズのキャラクターが印刷されたカップを洗って使ったりしてたのも良い思い出です。
ともあれ、This is 映画!を観たと言う感じは流石で、あとは評価が分かれるのはそれぞれの好みかと思いますが、観ない事には始まらない作品で在る事は確かです。
とりあえずは長きに渡る偉大なスペースオペラの完結にお疲れ様でした。ありがとう。と言いたい気持ちです♪
ダース・ライアンの罪と罰
SWファン歴20年のペーペーです。
他のレビューさんも仰っていたが、
つくづくEP8の罪の重さを実感できる作品だった。
僕のレビューには前作という言葉が度々出るが容赦して欲しい。全ては最凶最悪の暗黒卿ダース・ライアンのせいなのだから。
とにかく、ルーカスの下を離れてSW神話を自分達が一から作り上げるという、J・J・エイブラムスの覚悟と、本作でよくここまで新シリーズの最終的な軌道修正をしたという功績に拍手を贈りたい。
SWファンの賛否を甘んじて受け入れると言う監督の姿勢通り、良かった&悪かったがとてもハッキリしてたと思う。以下はとても長いのであしからず。
⦅良かった所⦆
◉レイの素性をハッキリと明かした。
→前作(僕は無かったものだと思ってる)にて、
レイの両親が飲んだくれで借金のカタにレイを売り飛ばしたとあったが、それをパルパティーンの孫という設定にする事で、レイの心の葛藤描写と、強大なフォースの持ち主である事にある程度の説明がついた。きっとエイブラムスも戦犯ライアンの脚本嫌いだったんじゃないかな。
◉カイロ・レンの描き方
→最高指導者となった彼の心情の葛藤が僕は本作で好きだった。母を亡くし、父の幻と心の邂逅する事によって、最終的に祖父アナキンと同じくパルパティーンに立ち向かった。彼の最期の優しい笑みがとても切なく感じた。
◉描写がいちいちSW
→冒頭のファルコンでの飛行シーン、砂漠の惑星でのチェイスや、レイの正体を知っても尚彼女を導くレイア&ルークのスカイウォーカー兄妹(ルークの性格が本来のものになっていた)、ファルコンを駆るチューイと老ランド、、前作で観たかったシーンがやっと観れる事によって、今僕はSWを観てるんだ感が凄かった。個人的に、若かりしルークがレイアにジェダイの訓練をしているシーンが短いながらもスゴく好き。
⦅悪かった所⦆
◉相変わらずフォースの描写がよく分からない
→前作でスノークおじさんの小細工でフォースの繋がりを持ったレイとレンだが、今作でもその描写がいちいち出てきて、身近にないものを取ったり壊したり、戦ったり、その都度ややこしい。あと、カイロ・レンとレイが遭遇するシーンが多すぎて、ライトセーバーバトルが盛り上がらない。(結局この新シリーズで盛り上がったライトセーバーバトルのシーンは一切なかったね)あと、レイのフォースライトニングの描写は正直冷めたよ。
◉パルパティーンの存在
→物語の序盤から出したのは良かった。それによって、レジスタンスが銀河の自由を懸けて戦う意味を持たせ、最期の戦いではそれなりに盛り上がった。ただ、パルパティーンは黒幕のはずなのに、操られてる感が凄い上に、結局自分のフォースライトニングで自滅するんかいとツッこんでしまった。
こうして見ると、結構いい映画に仕上げたんだなって思える。前作のブスとフィンの恋仲になりそうな関係を一掃して無かった事にし、前作でレジスタンスから逃亡者が出てるとか訳わからない事を抜かしてたのを、今作では命を賭して戦う戦士達として描いてた。
結局、僕が言いたいのは全ての黒幕は、
シスの暗黒卿パルパティーンでもなく、SW自体をデス・スター級の威力の特大クソ映画で破壊しようとしたダース・ライアンだという事だ。
エイブラムスが彼を葬り去ったおかげで、
この新シリーズもやっとライトサイドに戻る事ができた。ありがとうエイブラムス。
ディズニーの責任
通しの八時間作品として失敗作
何年掛かっても脚本を練って制作陣の意思統一をして、三本の映画を一つにするのではなく、一本の映画を三分割しないといけない作品でしょう。
例えばフォースの扱いの統一見解の必要性を痛感した。
もうこの作品のせいでなんでもありになり過ぎた。
動き始めてる10トントラックを止めることが出来たり(意訳)、宇宙から生身で生還も可能な能力なってしまった。
なのになぜか舞空術は出来ない。
空を飛ぶ位楽勝でしょう。
結果として場面や状況の要請で、船に乗ったりクライミングしたりとまどろっこしくてイライラした。
ディズニーの場当たり的な方針が789を駄作にしちゃったね。
今後も続くだろうSW歴の中で、いろいろ設定的に邪魔になって最終的に無かったことになりそうだ。
BadRobott!!!???
前半、うとうとしながら。
ディズニー映画。(笑)
やっぱりうーーん今までの踏襲とそのあたりがむつかしそうに感じまして。
まあ、最後は、なんか君の名は状態でした。(笑)(笑)
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